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    一色

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    MAIKING【鈴史】ロリ服史郎にエッチなことをする一色が書きたかったけど肝心のエッチなシーンまでいかずに力尽きたやつです。
    気が向いたら続きます。
    襟、袖、裾をこれでもかとばかりに彩るたっぷりのフリル。美しい編み目が職人技を感じさせる繊細なレース。滑らかな生地をふんだんに使用したスカートは、折り重なるひだの数だけ贅沢な雰囲気を生み出すことに成功している。
     ショートケーキのような甘ったるいクリーム色をしたドレスワンピースは、誰もが惚れ惚れするほどに可愛らしかった。お姫様に憧れる少女がいたとして、この服が飾られたショーウィンドウの前を通りがかった途端、足の裏から根が生えたように動けなくなってしまうことだろう。ガラス窓の向こうでライトアップされているおとぎ話を見つめながら、両手を組み、瞳をうっとりと蕩かせて呟くのだ。
     いつか私もこういうお洋服を着てみたい……と。
    「脱ぎてえ」
     ――だが、少女の憧れは、必ずしも成人男性に理解されるものではないらしい。
     童話の世界から飛び出したようなドレスを身に纏いながら、蝶番史郎はイライラと腕を組んで自室の壁にもたれていた。その眉間には深い皺が刻まれている。どう控えめに状況を観察しても、今の自分がしている格好に満足しているようには見えない。
    「うざってえ。暑苦しい。気持ち悪い。脱ぎてえ」
    「あら、 2438