Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    SR

    こんぺいとう

    DONE朔唯 :
    「わ、すごーい!!ぴったりだ!!どうして分かったの!?」
    「……」
    「え、なにその不可解なものを見る目!?」

    #九条朔夜BDカウントダウン 企画
    なのに、バースデー全く関係ない(笑)

    新恒常SRのネタがほんの少しあります

    唯朔っぽいかも…?
    スパダリ、漢前な唯ちゃんになってしまった…
    Reserved 48.2凝視、という表現がぴったりなほど熱心に、その視線は真っ直ぐこちらに注がれていた。
    紙面を踊る文字に、それを紡ぐ指先に。
    勉強を始めてからしばらく、その視線に気づいた朔夜は内心居心地の悪さを覚えながら、正面に座る視線の主-朝日奈を眼鏡越しにチラリと見遣る。
    ただひたすらに朔夜の手元を見続けている朝日奈の周りだけ、完全に時が止まってしまっている。
    彼女の目の前に広げられたノートに書かれているのは、今日の日付、ただそれだけである。
    朔夜は大げさに溜め息を吐き、「朝日奈」と呆れたように名前を呼んだ。
    ハッと我に返った朝日奈は、けれど、すぐにへらっと緊張感の欠片も無い笑みを浮かべ「なに?」と問い返してきた。

    「なに?じゃない…勉強、全然進んでるように見えないが。君が泣きついてきたから、ここにいるのに…他に気を取られて集中できないなら、今日はもう終わりにしよう」
    1635

    しんや

    DONE篠唯/『翻る花びらのように』の幕間、篠森先生視点の話。

    篠森先生と過去作のとあるキャラとの対話が主で、唯ちゃんは登場しないようなものです。一貫性がなかった篠森先生の発言の補足をしたかった。

    ※篠森先生SRカードスト、ホームボイス、他イベスト等のネタバレ、そこから読み取り考えた独自の妄想設定などを多く含みます。
    恋の音色を鳴らせ 卒業式の日。高校生活の最後の時を惜しむ生徒たちに帰路を促し、別れを告げ、教員としての業務を終えた後。私は木蓮館の事務室に赴いた。スターライトオーケストラのステージマネージャーとしての仕事で、特に急ぎのものがあった訳ではない。
     式の前にも、後にも。あの生徒……朝日奈唯と、顔を合わせることが一切なかった。それが気がかりだったからだ。
     彼女は、受け持ちのティンパニ専攻の生徒でもなければ、そもそも音楽科ですらなかった。普通科、楽器はヴァイオリン。そんな朝日奈と関わる機会など、彼女がコンミスを務めることとなりスタオケの活動が始まってからの二年間しかなかった。
     オケの音楽監督が体調不良で使い物にならなくなった際、一時的な代役として彼女に指導を行ったこともあったが、その回数は両手で数えて指が余る程度だった。その数少ない機会でさえ、優しくした覚えなど全くない。
    6995