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    ジャック

    chinohen

    DOODLEグランツーリスモの映画のやつです。ドバイのレースの夜にジャックとダニーがお話してる、こんな夜があったのならなifなやつで。二人がヤンについて話してるだけで、特に何も起きません。あと、無駄に長くなり終わらせられなかったので最後の方はグダグダしてるのと、ちゃんと読み直してないので適当なところは見逃してください。
    用意された豪華なホテルの一室でジャックはミニバーの中にビールがあるのを見つけると、それとグラスを手に取り窓のそばに据え置かれたテーブルへ並べた。窓からは異世界のように見えるドバイの夜景が見下ろせる。椅子に腰掛けて外を眺めながら冷えたビールのプルタブを引き、ジャックは中身をグラスへと注いだ。いつもなら缶に直接口をつけて飲んでしまうが、今夜はめでたい夜だ。先ほどまでヤンが見事に日産からの要求に応えライセンス獲得を達成できた祝いにと、ホテルのバーでパーティが催されていた。
    レース主催者が手筈を整えていたようで、ヤンやジャックのチームだけでなくどこから現れたのかドバイのカーレース好きの金持ちやその取り巻き達、明らかにこの国の人間ではないインフルエンサー、モデルかなにかだろう露出の多い着飾った女達、その他もろもろの得体の知れない人間達がその場で音楽と酒とヤンが引き寄せる「勝者の空気」を求めて薄暗い部屋の中で蠢いていた。
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    なつゆき

    DONE【ツイステ】ピンクッション、マリーゴールドなどのシリーズの前日譚。
    ジャックの弟の話(https://poipiku.com/580868/8962303.html)と少しつながっている。
    お返しの一発 警察官になってから初めて長い休みがもらえて、ジャックは実家に帰省することにした。
     既に学生時代に寮生活を経ているのだから、特にホームシックにかかったわけではない。ただ、少しモチベーションを失っていたのは確かだった。
     職業として警察官を選んだことに、学生時代のときの事件の影響があったのかと尋ねられたとしたら、答えはイエスであった。あのときの置いて行かれたという無力感といったらなかった。それはジャックの内面に影を落とし、「次」があるのならば必ずその場にいられる権利と、どんな災厄も吹き飛ばす力を渇望させた。
     取り返しのつかないことになる前に、守りたい。助けたい。
     そう思って警察官になった。
     だが、職に就いたばかりの警察官に振られる仕事は言ってしまえば地味だ。夫婦の喧嘩の仲裁に行きお互いの言い分を聞いたり、ご近所同士の揉め事の仲裁をしたり、一軒一軒回って聞き込みを行なったり。それ自体はまだ良いとしても、報告書の作成や、上の指示を逐一確認するなど、細々したことがけっこう煩雑だ。
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