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    科学

    CottonColon11

    DONEとある科学者が研究所に所属していた頃、ヘーゼルの瞳を持つ少年に出会ったおはなし。


    ※二次創作
    ※口調は雰囲気
    ※本家とは無関係です

    ※年齢操作、設定捏造などあります。
    ※雰囲気でお読みください。
    その手に届いたほうき星 とある研究者が、実験体に殺されたらしい。食堂で日替わり定食を貪っていた私に、お喋りな同輩がまるで自分の手柄のように話していたから嫌でも耳に入ってきた。相槌どころか視線を向ける程度の反応すらしない私に対して永遠に喋り続けていたその男は、ただ自分の得た情報をひけらかして優越感に浸りたかったのだろう。口の中に運んだ、『日替わり』の名前に隠された元が何の肉だか推測のつかないがやけに脂っこい、恐らく何処かの部署の実験サンプルだった肉塊の揚げ物の味が分からなくなる程に退屈な気分になった私のことなどお構いなしだった。

    「なんでも、意志と人権を無視して実験を無許可で繰り返した結果、反撃されたのだと」

     お前も気を付けろよ、と笑いながらその男は語った。失礼な、と反論しようかとも考えたが無駄なことだと思い直して、止めた。私が食事を終える頃には、誰かに反応して席を立ったから、恐らく知人を見かけて今度はそちらを標的にしたのだろう。あの男には不愉快だから二度と視界に入らないで欲しいと切に願う。
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