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    くろろ

    9660moyunata

    MEMOお人形クロロレ。
    2人でパーツ交換しているうちにどっちがどっちだかわからなくなって、段々パーツが減ってきて1人になっちゃう話。
    時系列は話の内容的に重要ではないけど、5年後の見た目のつもりで書いてます。
    小説という程ではないメモ書き。
    「なぁローレンツ、悪いんだけど片腕貸してくれないか? 真ん中の辺りにヒビ入っちゃってさ。明日は演練の予定だけど今日の明日じゃ修理が間に合わない」
    「全く不用心だな。それで? 一体どちらの腕なんだ」
    「右腕」
    「おい!利き腕じゃないか。 仕方がないから貸してやるが、武器を持つ前に動きと感覚を確認しておきたまえよ」
    「ありがたいねぇ。そんじゃ、ローレンツには俺の右腕預けておくよ。別に使ってくれてもいいんだぜ?」

    「なぁローレンツ、やっぱり脚が長いと便利なのか?」
    「さあな、僕はこの身体以外になったことが無いから何とも言い難いな。まあ、君に比べれば脚立の世話になることは少ないだろうね」
    「ふーん。ちょっとさ、俺に両脚貸してくれないか?」
    「全く何を言うんだ。脚の付け替えが大変なことくらい君もわかっているだろう」
    「まあそう言うなって。この前みたいに破損してお互いの身体を借りることになったとしてさ。事前に感覚を知っておけばスムーズに戦線復帰、なんてことができるかもしれないだろ?」
    「まあ......そうかもしれないが。きちんと後で返したまえよ」
    「へいへい、ありがとさん」

    「なぁローレンツ 1363

    111strokes111

    DONE #クロロレ春のこども祭り2021重力から自由になったと思った矢先、クロードは全身に強い痛みを感じた。跳ね起きようとしてマヌエラ先生から身体を押さえられる。押さえられた拍子に視界がぐるぐると回りやがて上下が定まった。

    「落ち着きなさいクロード!貴方は飛竜から落ちたの。下敷きになったローレンツも骨折したわ。二人とも信仰魔法で治したけれど大怪我だったから落ち着くまで時間がかかるわ」

     落ち着く、とはなんだろうか。信仰魔法の主な副作用は吐き気と眩暈だ。先程マヌエラが起きあがろうとしたクロードを止めたのはせっかく治したのに目眩を自覚せず歩こうとして転倒されては無意味になってしまうからだろう。

    「ああ、それで視界がぐるぐると……それとローレンツが下敷きって??」
    「ローレンツも無事だから落ち着きなさい。目眩を起こしたまま歩くのは本当に危ないの。人によって体質の違いがあるけれど一日か二日は絶対安静よ」

    「せんせい、もうしわけないのだがおけをぼくのてもとにいただけないだろうか?」

     反対側の寝台から声変わり前の高くてかわいらしい子供の声がした。医務室の寝台には全て幕が掛かっていて互いが見えないようになっている。

    「ああ、 1753

    あさづき

    DOODLEクロロレ よっぱらいの続きの続きの続き
    蛇足の話
    ペアエンド後

    走り書きですが長いので多分漫画になりません
    21/7/15 加筆修正済
    夜明けのあとペアエンド後、5年ほど経ってやっとフォドラにパルミラ王として現れるクロードが見たものは、お父様!と見知らぬ幼な子に駆け寄られるローレンツの姿だった。思わず立ち尽くすクロードに、ベレスがあの双子はローレンツの息子達だと伝える。修道院の戦争孤児に懐かれているのかと確認するも、ローレンツの息子だとはっきりと言われてしまう。
     会談のため訪れたフォドラの喉元にて与えられた部屋でたまらず蹲るクロードだったが、疑問をこのままにしておくわけにはいかないとローレンツに直接確認することを決意する。
     早速夜に抜け出してローレンツに会いに行こうとするも、もし会わないうちに彼が結婚したのだと、世継ぎも生まれて幸せだと言われたら…などと悪い想像が頭から離れず二の足を踏んでしまう。仕方なく気晴らしに中庭に行ってみると、そこにはローレンツがいた。久しぶりに会えた喜びをローレンツへ伝えるも、クロードの脳裏には子供のことがチラつきぎこちなくなってしまう。ローレンツも会いたかったと愛しそうに伝えてくるので、意を決して昼間にローレンツが父と慕われているところを見たと、あの子供は誰なのかと聞くクロード。あれは僕の息子だが、拾い子であり、血は繋がっていない。君以外に僕は体を許していない、とまっすぐに見つめてくるローレンツに思わずクロードは喜びを覚える。しかし双子の片割れはとても顔立ちが彼に似ており不安が拭えず、念のため本当に拾い子なのかと確認をする。するとローレンツは彼らを拾った時の話をしてくれた。
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    9660moyunata

    DONEクロロレ。おててだけ人外なローレンツの話。年前修道院にて
    ハピエンです。
    俺はローレンツが手袋を外したところを見たことがなかった。
    鈍い光沢のある黒い革の手袋。手首のあたりには小さく薔薇の刺繍が入っている。きっと特別に作らせた一級品なのだろう。
    講義中にメモを取る時だって、食事中、訓練中、温室当番、草むしり、厩舎当番、休みの日、いつだって手袋がそこにあった。
    あいつは俺なんかに比べて外見に気を使うやつだからな。きっと槍を振るう手が豆だらけでボロボロになるのが嫌なんだろう。完全に防ぐことなんてできないけど、いくらかはマシになる。日焼け対策も兼ねてるのかもしれない。あいつ訳分からないくらい真っ白だし。
    字を書く時にそんなのはめてたらペンが持ちにくいだろうと思いきや、俺の走り書きなんかよりよっぽど綺麗な字が出てくる。人柄そのものというような堅くて真っ直ぐな字だった。
    そういえば、よく一緒にいるフェルディナントもずっと手袋付けてたよな。やっぱり似た者同士って集まるものなんだ。いつも遅刻ぎりぎりで身支度してる俺にはそんな面倒を増やす気が全くわからないが、そういうのにこだわるやつらもいるんだろうと思っていた。
    あの日違和感を感じるまでは。

    ローレンツは監 7223

    9660moyunata

    DONEテレビゲームをするだけの現パロ年後クロロレ
    光属性ですご安心ください。
    「ローレンツはゲームとかしないのか?」
    「そんなもの、時間の無駄だろう」
    やっぱりそう言うと思った。庶民の娯楽に現を抜かしてる暇なんてありませんって顔に書いてある。
    「じゃあさ、1回だけ対戦付き合ってくれないか? このゲーム1人でもできるんだけどさ、せっかく買ったんだしちょっとくらい人と遊んでみたいんだよ」
    「仕方がないな、1度だけだぞ」
    ローレンツはせっかくだから、とかそういう言葉に弱い。あいつは俺のことに詳しいなんて言っているが、俺だって負けてない。ローレンツが俺のこと見続けているなら同じだけ俺もローレンツを見ているんだ。
    今始めようとしているゲームはいわゆる格闘ゲームだ。さすがに初心者のローレンツをこてんぱんにするのは気が引けるから、あえて普段使わないキャラクターを選ぶ。それでも俺の方が強いことに変わりはない。手加減しつついい感じの差で勝たせてもらった。
    「......。」
    勝利ポーズを決めている俺のキャラクターをローレンツが無表情で見つめている。よし、かかったな。
    「クロード、もう一戦だ」
    「おっと、1回しか付き合ってくれないんじゃなかったのか?」
    「せっかく買ったのに 1372