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    アクセサリー

    umemhyk

    PROGRESSブラッドリー×名無しモブの夢小説的な何か。「もしもあなたが、違うかたちでブラッドリーに出逢ったら?」をテーマにしたお話を鋭意執筆中です!
    一作目は、西の国の銀細工屋でアクセサリー作りの修行に励むモブ視点のお話です。

    イベントに間に合わなくて申し訳ないです…😭せっかくなのでプロローグだけ公開させていただきます🙇‍♀️💦💦あと何日かかるか分かりませんがいつか必ず完成させます!
    名も無き花はひだまりに揺れて 一輪目・名も無き銀細工師カランカラン。

    その魔法使いは前触れもなくやって来た。
    まるで私の旅立ちを見計らったかのように。

    漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。

    「ようじじい」

    「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」

    「あ、お前あん時のちっちゃいのか」

    「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」

    「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」

    お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。

    西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
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    三重@ポイピク

    DONE女性もののアクセサリーや洋服やメイクが好きで、陸に上がってから自室で身につけるようになったアズくんが、双子にその姿を見られる話。
    以下を含みます
    ・人魚の生態捏造
    ・アズくんの家族に関する捏造
    ・女装描写
    アンダー・ザ・ローズとはいかなくて沈没船の中で見つけたベールの美しさに魅せられた。その経験が自分の好みに多大な影響を与えたことを、アズール・アーシェングロットは覚えている。沈没船の一室で漂っていたベールは、海水によって本来の美しさを損ねていると思えないほど目を惹いた。海中の青に広がる、白く繊細な模様。そっと手に取り、触腕を用いて傷つけないよう広げて、夢中になって見つめたものだ。ベールは蛸壺へ持ち帰り、次第に損なわれていく美しさを、アズールは日々見つめていた。
    きらびやかな鉱物も、繊細なレースも、暗さが勝る深海では滅多に見られないものだが、だからこそ時折目にすると心が躍った。アズールの母が営むリストランテは、ドレスコードを設けている。人魚は人間のように衣服を着ることはないが、女性の人魚は尾鰭を飾り立て、男性の人魚は腰に飾り紐を結ぶという装いはあった。アズールが目で追ったのは、女性の人魚が尾鰭を飾るのに使う華やかな品々の方だ。貝や鉱物を存分に使って自らを飾りたてる姿は美しく、アズールは彼女達の装いに憧れた。自分も身につけてみたい、そう思った。誰も来ない蛸壺の中、学ぶために手と頭と触腕を使いながら、いつか自分の身を飾ることができたらと思ったことは数えきれない。海の魔女への憧れも持っていた彼にとって、彼女達の装いへの憧れは自然と芽生えたものだった。
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