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    ゴロゴロ

    sayutaba18

    DONE初りつレオに挑戦!
    こたつでゴロゴロ。
    「うぅ~寒い……寒過ぎる……この刺激で霊感も浮かぶかも! って思ったけど強風と共に音楽も消えていった……耳がちぎれそう! あ、ちぎれちゃったらくっつく? 耳がなくなっちゃったら耳なし芳一? とにかく世界の損失だ……」
    「なにぶつぶつ言ってるの『王さま』~? こっちにおいでよ」
    「あ、リッツおはよう! こんな所にいたのか。どうりで開いてると思った」
    「そうそう。ちょっとだけスタジオに寝に来たの。こたつあったかいよ~」
    「こたつで寝てたらセナとかスオ~に怒られるぞ~」
    「ふふ、でも今は真面目な人たちはいないから。ねぇ~『王さま』?」
     朝から珍しく登校したものの、学園内に降り積もる新鮮な雪をぎゅっぎゅと踏みしめて歩いていたら、その音が面白くて、ペンを取り出し、メモ帳に音符を並べていた。しかしものの五分もすると手はかじかんで動かなくなるし、おまけに風が強くて目も開けていられず、作曲どころじゃなくなったので、どうにかこうにか暖を取ろうとセナハウスへとたどり着いたのだった。
    「あったかい……身に染みる……」
     凛月の隣に座り、こたつへ手足を入れると、冷えきった末端にじんわりと暖かさを感じた。
    3019

    岩藤美流

    DONEアズイデワンライお題「福袋、ウィンターホリデー」

    2人でゴロゴロしているだけの話。たっっっっぷりが本題のような気もしないでもないです。
    「はぁ~~~~ッ、アズール氏、何も言わずに拙者のタブレットをタッチするだけの簡単なお仕事しない?」
     薄暗いイデアの部屋。ベッドの上では、イデアのタブレットが煌々と彼の顔を照らし出している。何を見ているのかは大体わかっているので、隣に寝転んでスマホを眺めていたアズールは、生返事で「対価は?」と返した。
    「はい、また対価~。そんな対価対価要求しないでくださる? 我々一応、恋人同士なんですぞ?」
    「そうですね。僕がオフの貴重な部屋デートの機会を、ソーシャルゲームに費やすような恋人のいる関係です」
    「あっ、なに、もしかして怒ってらっしゃる!? ちがくて! これはその、ほら、ログボっていうか? 日課のガチャっていうか?」
     言い訳をすればするほど相手は腹が立つということを、イデアはまだ気付いていないようだ。アズールは彼を見もせずに、「好きにしてたらいいですよ」と素っ気なく返して、自分もスマホを眺めている。アズールはカレンダーアプリと睨めっこをしていた。オフ日の確認と調整である。
     ウィンターホリデー期間も間近に迫ったとある日だった。先日オーバーブロット事件を起こしたアズールは、まだ本調子ではな 2795