Meri0_cherry
DONE朱桜家の庭に咲く桜の木、その“人格”がこはくに移ってしまったお話お分かりの通り特殊設定ですので「何でも許せる方」向けです
不穏だけどハピエンなこはつかになる予定
サクラ、サクラ、巡りゆく 第一話 ある日、小鳥が現れた。白い羽をめいっぱい広げて、一本の木の枝に降り立つ。
小鳥は枝を一度つつくとピーピーと鳴いた。鳴き声はごく普通の鳥のまま、止まっている木の“魂”に語りかける。
『心を決めたか』
それに呼応して木の枝が揺れる。小鳥の“魂”への返事だ。カサカサと葉が重なる音が響く。
『うん、決めた』
小鳥がまた鳴く。
『最後に確認する。お前は想いを告げたら必ずこの桜の木に戻ることとなる。それでも良いのか』
『うん』
『今のお前の記憶は“向こう”では不完全になり得る。即ちそれは、お前の想い人の記憶も、その感情も、消えてしまう可能性があるということ。それでもお前は、想い人の傍を望むのか』
3386小鳥は枝を一度つつくとピーピーと鳴いた。鳴き声はごく普通の鳥のまま、止まっている木の“魂”に語りかける。
『心を決めたか』
それに呼応して木の枝が揺れる。小鳥の“魂”への返事だ。カサカサと葉が重なる音が響く。
『うん、決めた』
小鳥がまた鳴く。
『最後に確認する。お前は想いを告げたら必ずこの桜の木に戻ることとなる。それでも良いのか』
『うん』
『今のお前の記憶は“向こう”では不完全になり得る。即ちそれは、お前の想い人の記憶も、その感情も、消えてしまう可能性があるということ。それでもお前は、想い人の傍を望むのか』
reirei_fu
REHABILIりむさんの小さいジュンくんで一本書かせていただきました。(掲載許可済みです)小さいハイエナジュンくんと大きいジュンが同時に存在しています。
EDENの4人はシェアハウスして数年経っている設定のため何気に全員成人済みです。
全員仲良し、小さいジュンは日和に甘やかされて育てられたためジュンよりふてぶてしめ。
他にも色々地雷原を走り抜けてる話ですが、それでもいいという方はお読みください。 5512
winterland1234
MAIKINGなかなか進まない忘羨現代AUものを連載形式で書いてみることにしました。医学生藍湛×盲目青年魏嬰のお話です。
作中軽く触れているだけですが残酷な描写がございます。 8698
dokumamushidou
MOURNING思いの他難航している吸血鬼ネタ、多分全カットになるはんくんの自慰シーンを供養(供養というか公開処刑か?)
強欲(序) 「……なぜ…だ……ッ」
山の中にあった捨て置かれた炭焼小屋の中で、泛塵は苦しそうに言葉を吐いた。
いくら強く握っても、濡らしても、擦っても。
一向に自身の昂りが精を吐き落ち着く気配がない。
「……ぅ、う、ううぅ」
刀から人の身を得た時に、基本的な生理現象に対する処置の仕方は習っている。
そしてもちろんこれが初めてではない。
いつもなら簡単に吐精して終わるはずの自慰が、一向に終わりが見えない。
つなぎを脱ぎ捨て、下半身をさらけ出して誰憚ることなくその行為に没頭し、腰は甘く重く、脳は痺れ、先端からは苦しそうにぽたぽたと涙が垂れるのに、それでも射精するほどの快感を得ることが出来ない。
「……うぅ……ど、うして……」
532山の中にあった捨て置かれた炭焼小屋の中で、泛塵は苦しそうに言葉を吐いた。
いくら強く握っても、濡らしても、擦っても。
一向に自身の昂りが精を吐き落ち着く気配がない。
「……ぅ、う、ううぅ」
刀から人の身を得た時に、基本的な生理現象に対する処置の仕方は習っている。
そしてもちろんこれが初めてではない。
いつもなら簡単に吐精して終わるはずの自慰が、一向に終わりが見えない。
つなぎを脱ぎ捨て、下半身をさらけ出して誰憚ることなくその行為に没頭し、腰は甘く重く、脳は痺れ、先端からは苦しそうにぽたぽたと涙が垂れるのに、それでも射精するほどの快感を得ることが出来ない。
「……うぅ……ど、うして……」
dokumamushidou
PROGRESSまた……おれは書き上がってないのがあるのに新しいものを……強欲 序『妖刀』と呼ばれる類のものがある。
妖気を帯びた刀、血を欲する刀………
よく知られているものとしては、妖刀、村正。過去に徳川のものが村正によって命を落としたことにより禁忌の刀となった言い伝えがある。
だが、ここに。
日ノ本一の兵と名高い真田左衛門之佐信繁が使ったとされる愛槍でありながら、禁忌の槍として葬られた槍が一振りあった。
「……ほう、赤備えか」
自分がどの時代に放棄されたのかよく覚えていない。
ただ、ずっとここにいる。
少し寒いから北の方の山かもしれないし、標高が高いからなのかもしれない。
そしてここがどの時代のどこなのかもさして興味はない。
ただここで、独りで生きていた大千鳥十文字槍の前に一振りの刀剣男士が現れた。
616妖気を帯びた刀、血を欲する刀………
よく知られているものとしては、妖刀、村正。過去に徳川のものが村正によって命を落としたことにより禁忌の刀となった言い伝えがある。
だが、ここに。
日ノ本一の兵と名高い真田左衛門之佐信繁が使ったとされる愛槍でありながら、禁忌の槍として葬られた槍が一振りあった。
「……ほう、赤備えか」
自分がどの時代に放棄されたのかよく覚えていない。
ただ、ずっとここにいる。
少し寒いから北の方の山かもしれないし、標高が高いからなのかもしれない。
そしてここがどの時代のどこなのかもさして興味はない。
ただここで、独りで生きていた大千鳥十文字槍の前に一振りの刀剣男士が現れた。