drsakosako
TRAINING紙一重の交歓タル鍾
戯れに重ねた刃がぶつかり合う音は、身体の暗い奥底でたゆたう熾火へ注がれる揮発油のようなものだった。児戯であるはずの剣戟の一つ一つが、退屈な策謀でなまくらになりかけた身体を乱暴に叩き起こし、つまらない謀略で喜悦を忘れた精神を目覚めさせていく。
此方が半歩踏み出せば、彼方が半歩引いて、薙ぐ。彼方が強烈に数歩踏み込めば、此方とて引いてなぞおれない。激流の刃のかけらを服に染ませるタルタリヤは、得も言われぬ興奮を背筋に走らせる。散る水の花びらの奥で、梔子色に爛々と輝く彼の瞳があまりにも熱を帯びていたから。
「――……全く、見惚れちゃうね」
槍の穂先に水の刃を砕かれるやいなや、そのまま弾かれるがままに後ろへと飛び退く。さざめく刃を数千の飛沫に変えてから矢の形へとこごらせて、背負った弓を握り、番える。水の刃を砕かれて、ぐ、と限界まで引いた弦から空気を裂く弓矢が放たれるまでは、一秒も無かった。
1025此方が半歩踏み出せば、彼方が半歩引いて、薙ぐ。彼方が強烈に数歩踏み込めば、此方とて引いてなぞおれない。激流の刃のかけらを服に染ませるタルタリヤは、得も言われぬ興奮を背筋に走らせる。散る水の花びらの奥で、梔子色に爛々と輝く彼の瞳があまりにも熱を帯びていたから。
「――……全く、見惚れちゃうね」
槍の穂先に水の刃を砕かれるやいなや、そのまま弾かれるがままに後ろへと飛び退く。さざめく刃を数千の飛沫に変えてから矢の形へとこごらせて、背負った弓を握り、番える。水の刃を砕かれて、ぐ、と限界まで引いた弦から空気を裂く弓矢が放たれるまでは、一秒も無かった。
⚠︎
DOODLE思ったより忠実にやってくれるな!?っていう授乳プレイこの後我慢できなくて腰ふっちゃったタルに「うん、上手に気持ちよくなれてるな」って先生が囁いて射精させてしまうので今日も元気にタルは振り回されてる
drsakosako
TRAININGあやまちの定義タル鍾
普段は食事処で酒を舐め、見目麗しさと簡素さにとらわれず肴を愉しむものだが、何方かの居宅で飲み食いするのも趣があって良い。
逸品が手に入ったんだ、一人で空けるには勿体なくて。先生もどう?
そんなタルタリヤの誘いに、鍾離は二つ返事で快諾した。少しくらいは表情をけぶらせるかとも思ったが、杞憂でしかなかった。
幾つかの小さな椀に盛られた肴は、此処に来るまでの道中に通り過ぎる飲食店で買ったものだ。シンプルな椀や皿に盛られた肴を小器用につまみ、口に運ぶ。火酒で唇を湿らせてから少しだけ口に含み、舌の上で味を確かめてから嚥下する。無駄のない鍾離の所作の一つ一つは、己の飲み食いする手が止まってしまう程に美しかった。僅かに伏せた瞼の奥にとろけそうな梔子色が潤んでいるのを知ったのは、一つの卓を共にするようになって三度目くらいの頃だったように思う。
1860逸品が手に入ったんだ、一人で空けるには勿体なくて。先生もどう?
そんなタルタリヤの誘いに、鍾離は二つ返事で快諾した。少しくらいは表情をけぶらせるかとも思ったが、杞憂でしかなかった。
幾つかの小さな椀に盛られた肴は、此処に来るまでの道中に通り過ぎる飲食店で買ったものだ。シンプルな椀や皿に盛られた肴を小器用につまみ、口に運ぶ。火酒で唇を湿らせてから少しだけ口に含み、舌の上で味を確かめてから嚥下する。無駄のない鍾離の所作の一つ一つは、己の飲み食いする手が止まってしまう程に美しかった。僅かに伏せた瞼の奥にとろけそうな梔子色が潤んでいるのを知ったのは、一つの卓を共にするようになって三度目くらいの頃だったように思う。
清(せい)
DONE美容師タル設定お借りしました。現パロ。
現パロにするとタルと鍾先生の口調がよくわからん難しい。
敬語タリヤがタメ口になるタイミングを考えている。いつ?
美容師タルは付き合い始めてもしばらく敬語抜けなくてしょ先生によそよそしく感じるからいい加減やめろって怒られるんですかね。
お客さんとプライベートで関わりを持っちゃいけないとかで好きになってしまってモヤるタ(文字数19:24
都心から少し離れた郊外の駅。
冷たい空気に長時間さらされたせいか
少しだけ身体の感覚が鈍い。
ちらりと時計を確認して、出口へ向かって歩き出す。
閉店作業の時間だ。
今日も何人かに声をかけてみたけれど、
実際に店に来てくれそうな人は居なかった。
手応えのなさに沈んだ気持ちのまま
はぁ、と小さくため息をついて
ふと顔を上げると
さらさらと揺れる長髪が目に入る。
ロータリーと道路を跨ぐようにかかるデッキを
冷たい夜風が通り抜ける。
風が黒い髪を撫でる度に
フットライトのオレンジ色を反射して、
キラキラと輝いて見える。
綺麗な髪だな、そう思ったと同時に追いかけていた。
すみません、少しいいですか?
声をかけてから進行方向に回り込む。
きょとん、とした顔をするその男の双眸も
キラキラとオレンジ色に輝いていた。
綺麗な人だ。じわじわと顔が熱くなっていく。
「あっ、 えーっと、ぼく、こういうもので」
しどろもどろになりながら
トートバッグからビラと名刺をセットで取り出して渡す。
「近くの美容室のスタッフで 1751