airinpeche
MOURNING藍燐 没「お前死んでも寺へはやらぬ 焼いて粉にして酒で飲む」の話
二人暮らしには少々広いリビンクのソファで、片方は酒を煽り、片方はストローでソフトドリンクを吸い上げながらドラマに集中しきっている。原作アリの悲恋モノで、彼氏だけが死んで終わるやつ。燐音の主演作品だ。
結末は藍良も読んで知っているから、生きてるあんたを横に置いて見たい、という要望を聞いている最中だった。リアルタイムは難しいからと、毎週、録画したのを二人で眺めている。次回予告まで堪能してから、生きてるよね、ここにいるもんね? と安心したがる藍良にあちこちを揉まれるまでが恒例だった。
そういえば。アルコールでゆるんだ思考を巡らせる。死別の詩で、情念深いものがあったはず。このドラマはそこまでの執念を描いてはいないけれど。
1940二人暮らしには少々広いリビンクのソファで、片方は酒を煽り、片方はストローでソフトドリンクを吸い上げながらドラマに集中しきっている。原作アリの悲恋モノで、彼氏だけが死んで終わるやつ。燐音の主演作品だ。
結末は藍良も読んで知っているから、生きてるあんたを横に置いて見たい、という要望を聞いている最中だった。リアルタイムは難しいからと、毎週、録画したのを二人で眺めている。次回予告まで堪能してから、生きてるよね、ここにいるもんね? と安心したがる藍良にあちこちを揉まれるまでが恒例だった。
そういえば。アルコールでゆるんだ思考を巡らせる。死別の詩で、情念深いものがあったはず。このドラマはそこまでの執念を描いてはいないけれど。
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DONE藍燐 果報に愛念2024.05.29
空気が揺れている。なにか音がする。それに誘われるまま瞼を上げると、夕陽が淡い金色を輝かせている。
「はぇ」
間抜けな音が出た。眼前にほとんど見る機会のない光景があったからだ。寝起きで油断したのと見とれたせいで、つい口がゆるんでしまった。
「燐音先輩? 起きたの?」
咄嗟にもう一度眠ったふりをする。どうしてってそりゃあ、この時間の終わってしまうのが惜しいから。
さっき見上げたのは少年のおとがいで、俺を呼ぶ声だってよく知っている。寝かせられている暖かいのは藍良の腿だった。おまけに、頭まで優しく撫でるサービス付き。さっき聞こえたのは鼻歌だろうか。やけに機嫌が良さそうだった。
「ん〜? あれェ、いま声がしたのに……?」
869空気が揺れている。なにか音がする。それに誘われるまま瞼を上げると、夕陽が淡い金色を輝かせている。
「はぇ」
間抜けな音が出た。眼前にほとんど見る機会のない光景があったからだ。寝起きで油断したのと見とれたせいで、つい口がゆるんでしまった。
「燐音先輩? 起きたの?」
咄嗟にもう一度眠ったふりをする。どうしてってそりゃあ、この時間の終わってしまうのが惜しいから。
さっき見上げたのは少年のおとがいで、俺を呼ぶ声だってよく知っている。寝かせられている暖かいのは藍良の腿だった。おまけに、頭まで優しく撫でるサービス付き。さっき聞こえたのは鼻歌だろうか。やけに機嫌が良さそうだった。
「ん〜? あれェ、いま声がしたのに……?」
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MEMO藍燐といろいろDom/Subユニバースパロ含まれるもの
メイン
藍燐 後天性Dom×Sub
ちょっと
巽ひめ SwitchSub×Dom
ニキマヨ Dom×SwitchSub
「燐音先輩、おれ、ほかのひととPlayしてきたって浮気なんて思わないからね」
「なに? 急に。俺っちべつに欲求不満じゃありませんけど〜」
「……でも、必要なことだって。本能的なものだから、がまんしすぎるとよくないって……聞いたよ」
「心配どうもォ。まじで平気だよ。燐音くん我慢は得意なの」
「燐音先輩が我慢強いのは知ってるけど……つらくなるまえにクリニックいってね? お医者さんに通いづらいなら、マヨさんがいいお店紹介してくれるって……」
「……なんだよ、さっきから」
「へ?」
「よそでPlayしろって……俺の欲を他人に預けろって? どういう意味かわかってんの」
2173メイン
藍燐 後天性Dom×Sub
ちょっと
巽ひめ SwitchSub×Dom
ニキマヨ Dom×SwitchSub
「燐音先輩、おれ、ほかのひととPlayしてきたって浮気なんて思わないからね」
「なに? 急に。俺っちべつに欲求不満じゃありませんけど〜」
「……でも、必要なことだって。本能的なものだから、がまんしすぎるとよくないって……聞いたよ」
「心配どうもォ。まじで平気だよ。燐音くん我慢は得意なの」
「燐音先輩が我慢強いのは知ってるけど……つらくなるまえにクリニックいってね? お医者さんに通いづらいなら、マヨさんがいいお店紹介してくれるって……」
「……なんだよ、さっきから」
「へ?」
「よそでPlayしろって……俺の欲を他人に預けろって? どういう意味かわかってんの」