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    #二次創作

    secondaryCreation
    版権物等の二次創作
    類似タグ→ #版権 #二次

    Task

    DONEウィルもも。月見酒の続き
    甘くて苦い「…?」
    なんだか見られている気がしてきょろきょろと辺りを見る。病院にいるとき、誰かと話をしているとき、アタシの首筋を刺すような明らかに敵意があります、みたいな視線。色々あって、そういうものには過敏になってるみたいでなんていうか気になってしまって。そうしたら鳥野君とらーどーに名前を呼ばれて、何でもないよって首を振る。
    「ももみさん?」
    「ももみパイセン?」
    「ほぇ?あ、ごめんごめん。なんでもない。何の話だっけ?」
    「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。」
    「この後の話なんですけど、」
    病院の、テレビがある方のベンチのところでみんなで集まっていつものように話をしていた。話題は大体最近あったこととか、この3人だと牧場のこととか。鳥野君もらーどーも街にお友達が沢山いてアタシの知らないことを知っているから話してるだけでも楽しいし、そうじゃなくてもこの三人でいたずらするのとかも楽しくて。最近はちょっとらーどーをからかって遊ぶのが楽しいんだけどみんなで笑ってるのは楽しい。二人とも長い時間病院にいてくれるから一緒に行動することも多いし、遊びに誘ったらついてきてくれるの、すごくありがたい。
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    Task

    DONEウィルもも
    月見酒くるくると回ったルーレットがゆっくりと止まって、それと同時にいくらかの金銭が財布に入る。今日も大当たりとはいかなくて残念だったなぁと踵を返そうとしたときに、不意に地図が目に入ってカジノの上の階に誰か救急隊員がいるのに気が付いた。さっきまで吹雪いていたことを思い出し、一体こんな寒い中で誰がいるんだろうかとエレベーターで屋上に上がれば夏場はそれこそ小さく区切られたプールやカウンターバーで飲んでいる若者集団を見かけたけれど今は人の姿はなく、ただしんしんと行くが降り積もっている。薄く降り積もった雪を踏み進めながら辺りを見回せば、あちこちが普段の照明とは別にライトアップされていてまさしくデートスポットだなぁとぼんやり思う。GPSの場所は入り口から一番遠い手すりの辺りだろうか。そのまま進んでいけば焚火を囲むように設置された丸いベンチがいくつか並んで設置された辺りまで来た。夏場はここでバーベキューが出来た気もするけれど、今の時期雪を遮る屋根や風を防ぐための壁がないそこにたむろしている人がいるわけでもない。それなのにそれぞれのベンチの中心に置かれた焚火からは赤い火と共にぱちぱちと火の粉が上がっていてこんなところまで毎日管理しているのか、なんて思いながら見回せばその中の一つに見知った姿を見つけた。
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