ぶるたす
DOODLEjwds落書き自分を一度完膚なきまでに振ったおじさんが家の前に座ってて
「何で来ちゃったんだろう」とか言ってるので
多分この後何で来たのか骨の髄まで“わからせ”たと思う。
何度も言いますが自分はjw家の前でちょこんと座ってるおじさん大好き人間です。
nigiyakashi3
DONE※風邪をひいたdsさんと心配しまくるjwの話です。※一緒に住んでいます。
サルベージ・ホーム風邪とは、正式には「風邪症候群」であり、発熱や咳、鼻汁や喉痛などの症状を伴う上気道の急性炎症の総称である。数日から二週間ほどで自然に快癒し、命に別条のないものを指す。
頭の中にあるのはそういう情報だけで、では今目の前で臥せる人間がどんな世話を必要としているのかというような知識とか知恵みたいなものが一つも入っていなかった。思えば、実家で風邪をひいて寝込んだ記憶は何十年も前のことだし、一人暮らしで起き上がれないほど体調を崩したことは一度もない。さすがに感染症の初期症状が出たことくらいはあるが、寝込むような事態になる前に早めに服薬、あるいは医療機関を受診し、速やかに十分な栄養と休息を取るという徹底した自己管理をやってきたおかげで、ジュウォンは大人が寝込んだ時の自宅での処し方というものをほとんど蓄積しないまま、ここまで来てしまったのだった。
14639頭の中にあるのはそういう情報だけで、では今目の前で臥せる人間がどんな世話を必要としているのかというような知識とか知恵みたいなものが一つも入っていなかった。思えば、実家で風邪をひいて寝込んだ記憶は何十年も前のことだし、一人暮らしで起き上がれないほど体調を崩したことは一度もない。さすがに感染症の初期症状が出たことくらいはあるが、寝込むような事態になる前に早めに服薬、あるいは医療機関を受診し、速やかに十分な栄養と休息を取るという徹底した自己管理をやってきたおかげで、ジュウォンは大人が寝込んだ時の自宅での処し方というものをほとんど蓄積しないまま、ここまで来てしまったのだった。
蜂須賀
DOODLE種蒔く手の後日談を書きました。坊ちゃん顔真っ赤かわいいね。DTってばらしてごめんね。
このあと覚醒した坊やにドンシクおいたんは「ガッ」といかれます。
攫う ハン・ジュウォンは柔らかな土に膝をつき、額を伝う汗を拭った。深呼吸をすれば、肺腑に満ちた土の香りはたしかに、息吹きの実感をもたらした。
・・・
イ・ドンシクは晩秋にジュウォンから花の種を受け取った。園芸の心得などあろうはずもなく、適当に蒔いたそれらはいくらも芽吹かなかったが、それでもちらほらと花を咲かせると嬉しくて、写真を撮っては贈り主に報告をした。ジュウォンは春が深まるころ確認に来、どうしてこれだけなんだとドンシクの不届きを責めた。それなら自分でやってみせろとケンカを売ると、ここを一面の花園にしてみせましょう、と返ってきた。そう言葉にしてしまえば凝り性なのはジュウォンの方で、暇を見つけては庭に通い、あれこれと世話を焼いた。
2018・・・
イ・ドンシクは晩秋にジュウォンから花の種を受け取った。園芸の心得などあろうはずもなく、適当に蒔いたそれらはいくらも芽吹かなかったが、それでもちらほらと花を咲かせると嬉しくて、写真を撮っては贈り主に報告をした。ジュウォンは春が深まるころ確認に来、どうしてこれだけなんだとドンシクの不届きを責めた。それなら自分でやってみせろとケンカを売ると、ここを一面の花園にしてみせましょう、と返ってきた。そう言葉にしてしまえば凝り性なのはジュウォンの方で、暇を見つけては庭に通い、あれこれと世話を焼いた。
蜂須賀
DOODLEそれは恋だよって、だれか坊ちゃんに教えてあげてください。坊ちゃんの、まだ固い殻に被われた恋の種を、ドンシクさんはどんな風に咲かせてくれるんですかね!
種蒔く手 ハン・ジュウォンは喧騒の只中にいた。
ピカピカだった愛車はマニャンを離れてから泥と砂ぼこりにまみれるばかりで、もうずいぶん前に手放してしまったから、電車を乗り継ぎソウルまでやってきた。
かつて暮らした街はしばらく来ぬうちに、まるで知らない顔をジュウォンに向けていた。どこから来た者も招き入れる寛容なこの街は、その実ただ無関心なだけで、よそ者に対してあの町のような拒絶すらもよこさないだけのことなのだ。寂しいところだ、と思った。自分も少し前まではこの街のように、人の営みに関心を寄せることなどなかった。己の痛みだけに囚われていたあの頃、そんなことは見えなかった。
地下鉄の出口を出た途端に押し寄せてきたものに竦み、うまく歩き出せなかったジュウォンはそれを取り繕おうとコートの前を掻き合わせた。そんなごまかしを見透かすようにジュウォンの背中を、ジャマなんだよと悪態をついた男が押しのけていく。ジュウォンはまだ、自分の変容に追いつけないでいた。
4041ピカピカだった愛車はマニャンを離れてから泥と砂ぼこりにまみれるばかりで、もうずいぶん前に手放してしまったから、電車を乗り継ぎソウルまでやってきた。
かつて暮らした街はしばらく来ぬうちに、まるで知らない顔をジュウォンに向けていた。どこから来た者も招き入れる寛容なこの街は、その実ただ無関心なだけで、よそ者に対してあの町のような拒絶すらもよこさないだけのことなのだ。寂しいところだ、と思った。自分も少し前まではこの街のように、人の営みに関心を寄せることなどなかった。己の痛みだけに囚われていたあの頃、そんなことは見えなかった。
地下鉄の出口を出た途端に押し寄せてきたものに竦み、うまく歩き出せなかったジュウォンはそれを取り繕おうとコートの前を掻き合わせた。そんなごまかしを見透かすようにジュウォンの背中を、ジャマなんだよと悪態をついた男が押しのけていく。ジュウォンはまだ、自分の変容に追いつけないでいた。
ぶるたす
INFO2/24 ムのサンプルです。『ひとのふんどし』
jwds/A5判/80p/R18🔞
800円
絵柄パロ&ギャグ漫画と、真面目に描いた漫画が混ざっております。
大体50pくらい再録、30pくらい描き下ろしと言った感じです。 6
MASAKI_N
DONE怪物jwdsジュウォンの誕生日Pairing(s)「誕生日おめでとう。よく生きました」
目覚めてすぐそう言ったら、ジュウォンは珍しく素直に笑顔を見せ、ドンシクを抱きしめた。「お腹が空いた」と言うまでそのままで、また寝てしまったのかと思った。
ドンシクがジュウォンの誕生日を祝うのは、今日で二度目だ。
出会ってからは四年目になるのか。
一度目は、二人の仲を進展させるつもりで部屋に呼ばれたと思ったのに、煮えきらないジュウォンにドンシクが痺れを切らして、半ば強引に迫ってしまった。そうでもしないと距離が縮まらないと思ったからだ。
捜査の時はあんなに強引に喰らいついてきたのに、ジュウォンはドンシクに遠慮していた。その壁を壊して、どうにか結ばれた二人の記念日。
11177目覚めてすぐそう言ったら、ジュウォンは珍しく素直に笑顔を見せ、ドンシクを抱きしめた。「お腹が空いた」と言うまでそのままで、また寝てしまったのかと思った。
ドンシクがジュウォンの誕生日を祝うのは、今日で二度目だ。
出会ってからは四年目になるのか。
一度目は、二人の仲を進展させるつもりで部屋に呼ばれたと思ったのに、煮えきらないジュウォンにドンシクが痺れを切らして、半ば強引に迫ってしまった。そうでもしないと距離が縮まらないと思ったからだ。
捜査の時はあんなに強引に喰らいついてきたのに、ジュウォンはドンシクに遠慮していた。その壁を壊して、どうにか結ばれた二人の記念日。
nigiyakashi3
DONE※クソ暑いのでjwdsにスーツを着せました。※おじさんの本気を浴びましょう。
祝福の日「すんげぇ良い店に行きましょう」
休前日、彼が突然そんなことを言い出した。よくよく話を聞いてみると、どうやらジュウォンが父と利用していたような高級店という意味らしかったので、少し調べて(彼は言い出しっぺのくせにジュウォンのスマートフォンを覗き込んであれこれ口を出しただけだった)予約して、翌日の夜に行くことになった。
久しぶりに袖を通すオーダーメイドのスーツ姿をもう一度鏡で確認して、ジュウォンはおかしなところがないかチェックする。急遽予約をした店だが、わりとちゃんとしたところのようだったので、粗相がないよう入念に準備した。
そろそろ出発の時刻かとリビングへ降りて行ってみると、見たことのないスーツを着て見たことのない髪型になった彼が、いつも通りソファに座って新聞を広げていた。ジュウォンが戸口に佇んでいるのに気づくと、おおー、と感心したような顔をした。
6481休前日、彼が突然そんなことを言い出した。よくよく話を聞いてみると、どうやらジュウォンが父と利用していたような高級店という意味らしかったので、少し調べて(彼は言い出しっぺのくせにジュウォンのスマートフォンを覗き込んであれこれ口を出しただけだった)予約して、翌日の夜に行くことになった。
久しぶりに袖を通すオーダーメイドのスーツ姿をもう一度鏡で確認して、ジュウォンはおかしなところがないかチェックする。急遽予約をした店だが、わりとちゃんとしたところのようだったので、粗相がないよう入念に準備した。
そろそろ出発の時刻かとリビングへ降りて行ってみると、見たことのないスーツを着て見たことのない髪型になった彼が、いつも通りソファに座って新聞を広げていた。ジュウォンが戸口に佇んでいるのに気づくと、おおー、と感心したような顔をした。
MASAKI_N
DONE怪物jwds⑬普通「それって、結局ドンシクも所長と同じことしたがってるってことじゃない?」
ジファに実家をリノベーションすることを伝え、ジュウォンに手伝ってもらうのだと説明したら、腕を組んで熟考した後、そう疑問を投げかけられた。
「あー……そうなるのか」
定年後はきれいな空気の場所で過ごすと言って、ドンシクと自分のための家を買った男。
親代わりのような、師弟関係のようなまま、ドンシクを見守ってくれていた。
ドンシクを犯人だと疑い、連行したのを悔いていたのはわかる。ドンシクも恨みが全く無いわけではないし、ナム所長が自分を監視するために面倒を見てくれているような気にもならなくはなかった。それを他人から指摘されることもあったが、二人の関係を変えようとは思わなかった。
2099ジファに実家をリノベーションすることを伝え、ジュウォンに手伝ってもらうのだと説明したら、腕を組んで熟考した後、そう疑問を投げかけられた。
「あー……そうなるのか」
定年後はきれいな空気の場所で過ごすと言って、ドンシクと自分のための家を買った男。
親代わりのような、師弟関係のようなまま、ドンシクを見守ってくれていた。
ドンシクを犯人だと疑い、連行したのを悔いていたのはわかる。ドンシクも恨みが全く無いわけではないし、ナム所長が自分を監視するために面倒を見てくれているような気にもならなくはなかった。それを他人から指摘されることもあったが、二人の関係を変えようとは思わなかった。
MASAKI_N
DONE怪物jwds⑫理解者 生家にいる時のドンシクは、年相応に老け始めた男に見える。
悪い意味では無い。かっこいい男だなと思う。渋さや頼りがいのようなものが強まるとでも言おうか。低い声でぼそぼそと話し、不精髭で煙草を吸い、薄暗く冷えきった地下室のソファで寝苦しそうにしているのが様になっていた。
事件が解決してからは自室を少しだけ片付けて、自分のベッドで眠っているようだ。敵視して押しかけていた頃は、まだ時が止まったままの持ち物と、そうでないものが同居していた。
執行猶予期間だった二年間は、長いようで短い。
地下室にあった不用品、父親の部屋の物、ドンシクの部屋の要らない物を少しずつ移動し処分したようで、寄る度にその比率は変わっている。ジュウォンは一人ではユヨンの部屋にどうしても入れなくて、ドンシクに「ユヨン、この人が真犯人を捕まえてくれたぞ」と背中を押され、やっと足を踏み入れた。
4674悪い意味では無い。かっこいい男だなと思う。渋さや頼りがいのようなものが強まるとでも言おうか。低い声でぼそぼそと話し、不精髭で煙草を吸い、薄暗く冷えきった地下室のソファで寝苦しそうにしているのが様になっていた。
事件が解決してからは自室を少しだけ片付けて、自分のベッドで眠っているようだ。敵視して押しかけていた頃は、まだ時が止まったままの持ち物と、そうでないものが同居していた。
執行猶予期間だった二年間は、長いようで短い。
地下室にあった不用品、父親の部屋の物、ドンシクの部屋の要らない物を少しずつ移動し処分したようで、寄る度にその比率は変わっている。ジュウォンは一人ではユヨンの部屋にどうしても入れなくて、ドンシクに「ユヨン、この人が真犯人を捕まえてくれたぞ」と背中を押され、やっと足を踏み入れた。