fukatsume_izumi
MAIKINGグローブってえっちだよね続き書くかもなやつ
革のにおいこの人、リーグに入る前は族か何かだったのではないだろうか。
人気のない倉庫で壁際に追い詰められ、下から顔を覗き込まれる。深紅の瞳が放つ鋭い視線に晒され、アオキは珍しく焦燥感に駆られていた。自身が知る限り誰よりも長い脚が腰のあたりで壁を蹴り、身動きを封じられている。
「アオキさん、さっきの試合のことで、ちょっと話せますやろか」
数分前の出来事を思い出す。
久しぶりに現れた骨のあるチャレンジャーとのバトルを終えたばかりのアオキに大股で歩み寄ってきたチリは、不機嫌さを顕にそう声をかけた。周囲にいたハッサクやポピーが不安げに見つめるほど有無を言わさぬ口調に大人しく従い、ほとんど使われることのないリーグ地下の倉庫へと連れてこられた。人気のない廊下を彼女について進む間、どこか気に障るような内容があっただろうかと、バトルの流れを思い返したが心当たりはない。倉庫のドアを開けたチリはアオキを中へと促し、後ろ手に鍵をかけた。不審に思う間もなく両腕を捕まれたアオキは、一瞬で壁際に追い詰められたのだった。
2147人気のない倉庫で壁際に追い詰められ、下から顔を覗き込まれる。深紅の瞳が放つ鋭い視線に晒され、アオキは珍しく焦燥感に駆られていた。自身が知る限り誰よりも長い脚が腰のあたりで壁を蹴り、身動きを封じられている。
「アオキさん、さっきの試合のことで、ちょっと話せますやろか」
数分前の出来事を思い出す。
久しぶりに現れた骨のあるチャレンジャーとのバトルを終えたばかりのアオキに大股で歩み寄ってきたチリは、不機嫌さを顕にそう声をかけた。周囲にいたハッサクやポピーが不安げに見つめるほど有無を言わさぬ口調に大人しく従い、ほとんど使われることのないリーグ地下の倉庫へと連れてこられた。人気のない廊下を彼女について進む間、どこか気に障るような内容があっただろうかと、バトルの流れを思い返したが心当たりはない。倉庫のドアを開けたチリはアオキを中へと促し、後ろ手に鍵をかけた。不審に思う間もなく両腕を捕まれたアオキは、一瞬で壁際に追い詰められたのだった。
fukatsume_izumi
MOURNING鼻歌チリちゃん歌ってるのはこれです
youtu.be/nleRCBhLr3k
Shut up Kiss meキッチンから軽やかな鼻歌が聞こえる。
遅めの朝食を済ませ、アオキはソファの上でネッコアラにブラシをかけていた。鼻歌の主であるチリは、ざっくりしたセーターの袖を何度も折ってまくり、泡に覆われたスポンジで食器を擦っている。
「ご機嫌ですね」
「ん? 聞こえとった?」
チリは顔を上げて穏やかに微笑む。
「朝ごはん、美味しかったな思て」
「それは何よりですが、……やっぱり手伝います」
アオキが作った朝食をふたりで食べたあと、「片付けはウチが」と、チリは食器洗いを買って出た。好意に甘えて任せていたものの、少し前から聞こえ始めた愛らしい鼻歌にどうしても意識が向いてしまう。キッチンとリビングのわずかな距離がもどかしく、立ち上がってチリの隣に並んだ。
1834遅めの朝食を済ませ、アオキはソファの上でネッコアラにブラシをかけていた。鼻歌の主であるチリは、ざっくりしたセーターの袖を何度も折ってまくり、泡に覆われたスポンジで食器を擦っている。
「ご機嫌ですね」
「ん? 聞こえとった?」
チリは顔を上げて穏やかに微笑む。
「朝ごはん、美味しかったな思て」
「それは何よりですが、……やっぱり手伝います」
アオキが作った朝食をふたりで食べたあと、「片付けはウチが」と、チリは食器洗いを買って出た。好意に甘えて任せていたものの、少し前から聞こえ始めた愛らしい鼻歌にどうしても意識が向いてしまう。キッチンとリビングのわずかな距離がもどかしく、立ち上がってチリの隣に並んだ。
fukatsume_izumi
PASTアオチリと休みの朝。かませ犬トップ。Sunday Morning剥き出しの肩にひんやりとした空気を感じて目を覚ますと、薄ら暗い寝室に無機質な明かりが浮かんでいた。目を擦るチリの隣で、上半身だけを起こしたアオキがスマホロトムに何かを打ち込んでいた。眉間には深い皺が寄っている。
「おはよぉ」
「……起こしてしまいましたか」
こちらに気付いた瞬間に、彼の少しだけ表情が和らぐ。無表情だと評されがちな男だが、付き合いを深めていく中で"割と何でも顔に出る"という印象を強くしていた。
「なに、しごと?」
「えぇ、まぁ。………………トップから」
「げっ…………休みやで、無視したりや」
滅多にない休みであることは、彼の上司であるオモダカも重々承知しているはずだ。こんな早朝からいったいどんな用かと身を乗り出してスマホロトムを覗き込もうとすると、アオキは身を捩って画面を隠した。思いがけない動きに困惑する。
1523「おはよぉ」
「……起こしてしまいましたか」
こちらに気付いた瞬間に、彼の少しだけ表情が和らぐ。無表情だと評されがちな男だが、付き合いを深めていく中で"割と何でも顔に出る"という印象を強くしていた。
「なに、しごと?」
「えぇ、まぁ。………………トップから」
「げっ…………休みやで、無視したりや」
滅多にない休みであることは、彼の上司であるオモダカも重々承知しているはずだ。こんな早朝からいったいどんな用かと身を乗り出してスマホロトムを覗き込もうとすると、アオキは身を捩って画面を隠した。思いがけない動きに困惑する。
イノウエ屋さん
Deep Desireこないだのアオチリ(aocr)の続きです。まだ全年齢で大丈夫な内容です。
あんまりシリアス続くとしんどいので今回は愉快なモノローグ付きです。
でもちゃんと(?)大食いな🍙さんに食べられてる🌶ちゃんはいます。
お疲れ様です! 4