SakuraK_0414
PROGRESS譲テツアンソロの冒頭部分だけどちょっとテツセンセがおセンチだしKセンセがめっちゃくちゃお節介で何!????!?!?って感じだけど譲介君のことに関してバチバチに怒ってるの見たら逆に一級の医者であるテツセンセの話がこれから譲介君の役に立つかもと思って連絡先渡すくらいはするかもしれん……とか勝手に思ってる。タイトル通りのかの有名な曲をイメージしつつ書いてます。シングル・アゲイン ナビを兼ねるスマートフォンを無人の助手席に放ったところでふと口をついて歌が出た。
和久井譲介がアメリカに旅立って4年ほど経ったある夜だった。
嫌に広く感じる静まり返ったハマーの中、真田徹郎の呟くような歌は取り残されたような響きで、他に聞く者もいない。
感傷的なその歌詞に舌打ちを一つしてシートに深く沈みこむ。夜の小さな高速パーキングエリアは静まり返り、少し遠いところで白い蛍光灯がまたたきしていた。
思い入れのある歌でもなかった。ドクターTETSUは運転中にラジオのひとつも流さないような男だったが、この歌はひと世代ほど昔にやたらと流行って当時まだ20代だった彼も立ち寄る先々で嫌というほど耳にした。流行りも変わり一時期は聞かなくなったものの、最近のシティポップブームに押されて再び脚光を浴びているというのだから世の中は分からない。ついでに、そのブームを作っているのが当時を知らない若者たちだというからもっと分らない。30年も前の、それも未練がましい曲がそんなに良く聞こえるのか。
2666和久井譲介がアメリカに旅立って4年ほど経ったある夜だった。
嫌に広く感じる静まり返ったハマーの中、真田徹郎の呟くような歌は取り残されたような響きで、他に聞く者もいない。
感傷的なその歌詞に舌打ちを一つしてシートに深く沈みこむ。夜の小さな高速パーキングエリアは静まり返り、少し遠いところで白い蛍光灯がまたたきしていた。
思い入れのある歌でもなかった。ドクターTETSUは運転中にラジオのひとつも流さないような男だったが、この歌はひと世代ほど昔にやたらと流行って当時まだ20代だった彼も立ち寄る先々で嫌というほど耳にした。流行りも変わり一時期は聞かなくなったものの、最近のシティポップブームに押されて再び脚光を浴びているというのだから世の中は分からない。ついでに、そのブームを作っているのが当時を知らない若者たちだというからもっと分らない。30年も前の、それも未練がましい曲がそんなに良く聞こえるのか。
SakuraK_0414
DOODLE譲テツアンソロの没にしたやつ。ハマー視点?! 何それ! となりながら書いたけど、あのドクターテツに長らく付き合っとる車やぞこんな無邪気な子供みたいなわけあるか!となって没にした。ぼくハマー やあこんにちは、君も泊まりで修理なんだね。ここの修理の人は腕がいいからね、ちゃんと直してボディもピカピカにしてもらえるから安心だよ! なんたって気難しいぼくのオーナーが頼りにしてくるくらいだもん!
ぼくのオーナーはドクターTETSUっていうお医者さまでね……運転も上手でこうやってぼくを定期的にケアしてくれるしシートベルトしない以外はほんとに最高のオーナーなんだ!
……わ、わ、ごめんね、怖がらせちゃった? ボクってば大きいから他の車をびっくりさせちゃうのにうっかりしてた。そう、ぼくハマーだよ、この大きなボディと左ハンドルが自慢! お医者さまの大事なお仕事道具も……お医者さまのための医療道具も沢山積めるからね。え? 泣いてないよ、車が泣くもんか。
1583ぼくのオーナーはドクターTETSUっていうお医者さまでね……運転も上手でこうやってぼくを定期的にケアしてくれるしシートベルトしない以外はほんとに最高のオーナーなんだ!
……わ、わ、ごめんね、怖がらせちゃった? ボクってば大きいから他の車をびっくりさせちゃうのにうっかりしてた。そう、ぼくハマーだよ、この大きなボディと左ハンドルが自慢! お医者さまの大事なお仕事道具も……お医者さまのための医療道具も沢山積めるからね。え? 泣いてないよ、車が泣くもんか。
サーモン
DONEK2読んだら闇医者エッチおじさんがエッチすぎたので……寛解済if 譲テツ♀
譲テツ♀ 好きです、と告白すれば自分よりも二回り以上も年嵩の養い親は露骨に眉をしかめた。
「はっ、何を言うかと思えば母親の胸でも恋しくなったか?」
譲介の生い立ちを揶揄しているとも取れるその言葉に、かつての自分であればすぐに頭に血が上って両手で机を叩きつけてその場から立ち去っていたに違いなかった。養い子の告白を一笑に付したその女を目の前にしてもほんの僅かも苛立ちに心が波立つことはない。その振舞いの意図を正しく読み取れるほどには成長したのだ。
「母親? 笑わせるなよ。あんたほど世間的な母親のイメージから程遠い人もいないでしょう。それに、僕の母とあんたは似ても似つかない、重ねようがないんだ」
かつて自分を捨てたと長年誤解したまま恨んでいた母を、互いに実の親子と名乗らせぬまま引き合わせたのはあなたでしょう、と食い下がれば忌々し気に舌打ちする。
1314「はっ、何を言うかと思えば母親の胸でも恋しくなったか?」
譲介の生い立ちを揶揄しているとも取れるその言葉に、かつての自分であればすぐに頭に血が上って両手で机を叩きつけてその場から立ち去っていたに違いなかった。養い子の告白を一笑に付したその女を目の前にしてもほんの僅かも苛立ちに心が波立つことはない。その振舞いの意図を正しく読み取れるほどには成長したのだ。
「母親? 笑わせるなよ。あんたほど世間的な母親のイメージから程遠い人もいないでしょう。それに、僕の母とあんたは似ても似つかない、重ねようがないんだ」
かつて自分を捨てたと長年誤解したまま恨んでいた母を、互いに実の親子と名乗らせぬまま引き合わせたのはあなたでしょう、と食い下がれば忌々し気に舌打ちする。