ゆうりん
DONE春のザクレノ現パロの続きです。レノは桜の精。ザックスは大学1年生。【桜が散る頃には】
桜の花びらは地面に全て舞い散り、若葉が新緑に変わる頃。
葉桜の並木道に変わってしまった光景にザックスは呆然と葉桜を見上げる。
何度呼びかけても、並木道を探し回っても赤い髪の青年レノは姿を現さない。
「あの時…冗談で桜の精って訊いたのに、マジだったのかよ!」
薄々感づいていた。レノと逢えるのは決まって、咲き誇る満開の桜並木だけだったから。
それが途端に確信に変わると胸が締め付けられるように痛い。無意識に胸元のシャツの袷を握り締める。
「来年…桜が咲いたら必ず逢いに来るから!待っててくれよ。桜の精レノさん!」
周りが一瞬ざわつくほど大きな声で宣言して、ザックスは自転車に跨り、ペダルに足を掛け漕ぎだした。
『バーカ。声でけぇよ。聞こえてるっつの。』
ザックスが去った葉桜の並木道に姿のないレノの声が静かに響く。
『…期待、してもいいんだよな?約束…逢いに来てくれよ。』
『オレのことが見えるのは、お前だけなんだよ…ザックス。』
レノの願いにも似た呟きは、春風に吹かれて攫われた。
この願いがザックスに届くように。レノは祈りなが 513
ゆうりん
DONE遅ればせながら、ホワイトデー風味な短いレノルーです。.「社長、お呼びですか?」
「来たか。少々遅れてしまったが、バレンタインのお返しを渡しておきたくてな。」
そう言い、ルーファウスはレノに小箱を渡す。
「開けてもいいか?」
「あぁ。」
ルーファウスから許可をもらいレノが小箱を開けると、銀色に輝いているアクセサリが入っていた。
「社長…これ…!」
「以前、任務中に君の髪留めが壊れたと小耳に挟んでな。君に合いそうな髪留めを吟味したのだが…。」
カタチが残ってしまう贈り物は重かっただろうかと、不安そうに俯くルーファウスをレノは強く抱きしめた。
「選んでくれて、ありがとう社長。オレ、今すげぇ嬉しいっ…!髪留め、大切に使わせてもらうぞ、と。」
「そうか…良かった。」
安堵したルーファウスは抱きしめられたまま、レノの長い後ろ髪に触れる。
「私が結っても?」
「もちろん。社長に結われるの好きだからな。」
「ふふっ…光栄なことだ。」 403
涼風リュウ
TRAINING何年振り?と言わん程に久々のクラウドさん。FFACの衣装が大好きなんです(⁰▿⁰)
2,3枚目は大好きエアリスさん。試しにペン入れして塗ってみたけど(3枚目)、ペン入れしないほうがよかったなーと後悔(꒪-꒪;) 3
ゆうりん
DONE春のザクレノ現パロ(某ファーストフードのCM風)【春の出逢い】大学1年生の春。
桜の花びらが舞う並木道でザックス・フェアは不思議な雰囲気を纏った赤髪の青年と出逢う。
青年に声を掛けると驚いた表情をした後、興味深そうにザックスを見つめる。
「お前、オレが見えんの?」
「へ?見えるけど…あんたは…誰?」
「先にお前の名前教えてくれたら、答えてやるぞ、と。」
「俺はザックス。ザックス・フェアだ。」
「ふぅん…ザックス、か。」
青年は噛み締めるように名前を何度も呟く。
「なあ、あんたの名前教えてくれよ。」
「そうだったな。オレは…レノだ。」
レノと名乗った青年にザックスはニィッと笑みを浮かべる。
「レノって言うのか!かっこいいじゃん!」
「お、おう…そりゃどーも。」
自分の名前をかっこいいと言われたことが無かったレノは反応に困り頬が僅かに赤く染まる。
「あっ、やば!授業遅刻する。また此処に来ればレノに逢えるか?」
「ああ、いるぞ、と。」
この短い季節が終わるまではな。
「レノ、なんか言ったか?」
「何も言ってねぇよ。ほら、遅刻しそうなんだろ?早く行った行った。」
「また来るから、その時いっぱい話そう 616