百合菜
DONEアンジェリーク・ジュリリモ「さよならの代わりに」
もう少しで女王試験も終わる。
そんな最中、アンジェリークは秘かに恋心を抱いているジュリアスから日の曜日の誘いを受けるが……。
※再録です
女王候補試験が始まってから気がつけば百日以上が経っていた。
水の曜日、アンジェリークは光の守護聖ジュリアスに育成の依頼をすべく執務室に行った。
しかし、そこにジュリアスの姿はなかった。そこでアンジェリークは守護聖たちの部屋を訪れる。彼らのうちのひとりくらいなら行き先を知っているのではないかと思い。
「ああ、お嬢ちゃんかい。ジュリアス様なら公園にいるはずだぜ」
そう話してくれたのは何人目かに訪れた炎の守護聖オスカー。
ジュリアスの右腕とも言われている彼の情報なら確実だろう。
アンジェリークは小走りで公園に向かった。
「ジュリアス様!」
アンジェリークが公園にたどり着いたとき、ジュリアスは木陰で佇んでいるところだった。
1632水の曜日、アンジェリークは光の守護聖ジュリアスに育成の依頼をすべく執務室に行った。
しかし、そこにジュリアスの姿はなかった。そこでアンジェリークは守護聖たちの部屋を訪れる。彼らのうちのひとりくらいなら行き先を知っているのではないかと思い。
「ああ、お嬢ちゃんかい。ジュリアス様なら公園にいるはずだぜ」
そう話してくれたのは何人目かに訪れた炎の守護聖オスカー。
ジュリアスの右腕とも言われている彼の情報なら確実だろう。
アンジェリークは小走りで公園に向かった。
「ジュリアス様!」
アンジェリークが公園にたどり着いたとき、ジュリアスは木陰で佇んでいるところだった。
百合菜
DONEアンジェ・ジュリアス×リモージュ(ジュリリモ)オスカー視点。オスカーの執務室に来たアンジェリーク。でも、彼女の目的は自分ではないようで……。
もうすぐ女王になる彼女のほんのひとときの楽しみとは?
※2021年6月30日Twitterに掲載済
コンコンとうかがうようなノックの音が炎の守護聖オスカーの部屋に響く。
そろそろか。そう思いながらドアを開くとそこにいるのは予想通りともいうべきか金の髪を持つ女王候補の姿であった。
「ジュリアス様ならまだ来ていないが」
聞かれるより先にそう答えると目の前の少女ーアンジェリーク・リモージュは明らかに落ち込む顔を見せた。
特別な感情を持たないとはいえ、女性が悲しむ姿は正直あまり見たくない。
「カプチーノでも飲んでいくか」
そうオスカーが問いかけるとその表情はほんのりと明るくなる。
椅子に腰かけるように促し、カプチーノをカップに注ぐ。
泡の触感を楽しんでいるのだろうか。先ほどまでとは違い、くるくる表情が動いている。
「ジュリアス様の部屋には行かなかったのか」
1401そろそろか。そう思いながらドアを開くとそこにいるのは予想通りともいうべきか金の髪を持つ女王候補の姿であった。
「ジュリアス様ならまだ来ていないが」
聞かれるより先にそう答えると目の前の少女ーアンジェリーク・リモージュは明らかに落ち込む顔を見せた。
特別な感情を持たないとはいえ、女性が悲しむ姿は正直あまり見たくない。
「カプチーノでも飲んでいくか」
そうオスカーが問いかけるとその表情はほんのりと明るくなる。
椅子に腰かけるように促し、カプチーノをカップに注ぐ。
泡の触感を楽しんでいるのだろうか。先ほどまでとは違い、くるくる表情が動いている。
「ジュリアス様の部屋には行かなかったのか」
百合菜
DONEアンジェリーク・ジュリリモ「ふたりで掴む未来」
女王候補生のアンジェリークが日々訪れるのは首座の守護聖・ジュリアス様の執務室。
次第に距離を縮めるふたりだが、ふたりには乗り越えるべき問題がいくつかあり……
2020年ジュリアス様誕生日創作。
※再録です「アンジェリーク、今日もジュリアス様のところに行かれるの?」
飛空都市にきて早くも五十日以上のときが流れていた。
自室から守護聖たちのいる館に向かうべく歩いていたアンジェリークに話しかけてきたのは同じ女王候補のロザリア。
「あんたも物好きよね。あのジュリアス様のところに毎日通うなんて」
あきれ果てたように話すロザリアを見てアンジェリークは気がつく。
女王試験がはじまった頃は苦手で、話しかけるのはこわいとすら感じていたジュリアス様。それがいつしか毎日会いにいき、ときには私的なことを話すようになった。そして、その時間が自分にとって女王試験の間の大切なひとときになっていることも。
そんな自分に気がつきつつも、心の中でひとつの疑問が生じる。
「ロザリアの方がジュリアス様とお似合いの感じがするのに……」
いわゆる「普通の家庭」で生まれ育った自分とは違い、ロザリアは貴族のお嬢様。
立ち振舞いも教養も逆立ちしても勝てっこない。だからこそ、ジュリアス様の隣に立ってふさわしいのは自分ではなくロザリアだと思っている。
それは女王としても、私的な関係としても。
しかし、ロザリアはジュリアスに関心が 6839
百合菜
DONEアンジェリーク・ジュリリモ「抑えていた想いは宇宙の危機を招き」
ジュリアスのもとに入ってきた報告、それは「女王陛下が倒れた」というものだった。
女王候補生時代、互いに好意を持っている自覚はあった。そして、お互い、宇宙を優先するがゆえ、その想いは殺した。
しかし、それがあだとなり!?
※再録です1
「陛下の様子はどうだ」
ドアを開けると同時に光の守護聖・ジュリアスはベッドの横にいるロザリアに尋ねる。
「特に異常はありませんわ」
「そうか」
そう言いながらジュリアスはベッドに視線を向ける。
ベッドには女王であるアンジェリークが瞼を閉じて眠りについている。
ジュリアスがその知らせを受けたのは3日前のことであった。
いつものように執務室でオスカーと打ち合わせをしていると、慌てた様子で使いのものがやってきた。
「光の守護聖・ジュリアス様、大変です。陛下のご様子が!!」
聞くところによると、執務の最中にアンジェリークは意識を失ったらしい。
急遽、医者の診察を受けたが、特に異常は見当たらないとのこと。
「もしかすると、何かを拒絶している可能性もないでしょうか」
医者のその言葉が気になりつつも、特に大きく容態が変化することもなく、3日が過ぎていった。
いつも見せる碧の瞳。
それが瞼の下に隠されていることにジュリアスは心当たりがある。
だからこそ、この状況が歯がゆい。
「ロザリア、そなたも看病に疲れているであろう。ここは私が見ているから、少し休むといい」
「よろしいのですか?」 7657
フランキー蒲生
DOODLEアンジェリークのオリヴィエ様を資料見ながら描いたら全く以ってオリヴィエ様じゃなかった。80年代90年代の香りがして懐かしいなぁ…。オリヴィエファンの皆さんゴメンだけど頑張って描いたっす💦