夢路(夢の通い路)
PROGRESS強くしなやかに美しく――男だけの歌劇団に所属する舞台俳優の鯉月(現パロ記憶なし)※劇場、劇団、土地など現実に似ているものがあるかもしれませんがすべてに関係のないパロディ、パラレルです
※「オペラ座の怪人」「十二夜」「グランドホテル」「蒲田行進曲」といった舞台作品の内容に触れます
※2024年12月DRまたは2025年1月インテにて発行できたらいいな…
とけない魔法にかけられて(仮題)プロローグ「オペラ座の怪人」 オーケストラの奏でる音楽が抑えられたものに変わるのにあわせて、舞台全体を隈なく照らしていた照明が落とされて中心の一点を強く照らしだすスポットライトに切り替わった。
豪華な電飾で飾られた階段に大羽根を背負って立つ美しい男が光の輪の中に浮かびあがると、満席の客席のみならず舞台上にずらりと並んだ演者たちからの視線が注がれた。劇場中が彼だけを見つめていた。
芝居の幕がおりるまでパリ・オペラ座の地下に住むかなしい男を演じ、白く冷ややかな仮面をつけていた男の顔の上半分は、ビジューがちりばめられた豪奢な仮面で覆われている。仮面のせいで顔の半分ほどははっきり見えないのにそれがかえって男の整った顔立ちを一層美しく見せていた。
31577豪華な電飾で飾られた階段に大羽根を背負って立つ美しい男が光の輪の中に浮かびあがると、満席の客席のみならず舞台上にずらりと並んだ演者たちからの視線が注がれた。劇場中が彼だけを見つめていた。
芝居の幕がおりるまでパリ・オペラ座の地下に住むかなしい男を演じ、白く冷ややかな仮面をつけていた男の顔の上半分は、ビジューがちりばめられた豪奢な仮面で覆われている。仮面のせいで顔の半分ほどははっきり見えないのにそれがかえって男の整った顔立ちを一層美しく見せていた。
コバヤシ
DOODLE以前無配で描いた(https://www.pixiv.net/artworks/108158644)銭湯で番台やってるえっちなおねいさんおじさん月島が個人的にヘキすぎて未だに好きなのでなんとなくまとめを描きました ツイッタ裏垢でこっそり呟いてた裏話つき 2suzumi_cuke
TRAINING20240831現パロ鯉月。まんなかバースデーにこれといった意味をあまり見いだせない人間だったんですが、同じ阿呆なら踊らにゃ損々というか…鯉登くんならそれを口実にすることで、月島に我儘を言わせやすくする好機と捉えるかもしれないなと思いました。秋は何の記念日を作るかな?結婚記念日?まんなかナントカ 携帯電話の画面をこちらへ向けてきた鯉登は、パァッと音がしそうなほどの笑顔をしていた。
「見ろッ、月島!」
「見えません」
ぶつける気か、と思うほど近くに持ってこられては見たくとも見えない。
「近すぎます……俺でなかったらとっくに鼻に当たってますよ」
「自虐か月島ァ!」
「で、なんなんですか」
そうだった、と携帯をやや月島の顔から離し、鯉登は画面の中心を指差した。
「これ! 読んでみろ」
「はいはい……えー……」
指し示された一文にはこうあった。
『鯉登と月島のまんなかバースデーは8月12日❤』
ファンシーな色と書体でもって書かれたその文章の意味が、俄には理解できず、月島は眉をひそめた。
「まんなかばーすでー……?」
2326「見ろッ、月島!」
「見えません」
ぶつける気か、と思うほど近くに持ってこられては見たくとも見えない。
「近すぎます……俺でなかったらとっくに鼻に当たってますよ」
「自虐か月島ァ!」
「で、なんなんですか」
そうだった、と携帯をやや月島の顔から離し、鯉登は画面の中心を指差した。
「これ! 読んでみろ」
「はいはい……えー……」
指し示された一文にはこうあった。
『鯉登と月島のまんなかバースデーは8月12日❤』
ファンシーな色と書体でもって書かれたその文章の意味が、俄には理解できず、月島は眉をひそめた。
「まんなかばーすでー……?」
suzumi_cuke
TRAINING20240731。大団円から十五年後くらいの鯉月。鯉登37、月が50くらい。壮年…になるのか?鯉は本気で言っているけど惚気でもある。内助の功が龍を作る 次の進級が決まった。
あの金塊騒動から十五年あまりが経ち、次に座るのは早くも少佐の椅子である。
「多忙」を口実に、宴席にあまり顔を出さない鯉登も珍しくその日は内々の祝賀会に出席し、聯隊の者らや、聞きつけた同期らとの旧交を温めた。口々に祝福の言葉をかけ、酒を注いでくれる見知った同僚たちを前に、鯉登は至って大真面目に答えた。
「私は家内のためにここまでなったのだ」
居並ぶ同僚たちは照れるやら呆れるやら。「家内」の正体を知らぬものは羨望と尊敬の眼差しを向け、正体を知るものは苦笑いをし、げに素晴らしきは内助の功かと囃し立ててさらに場は盛り上がった。
ところが、この言葉を聞かされた当の家内はといえばこの反応である。
2817あの金塊騒動から十五年あまりが経ち、次に座るのは早くも少佐の椅子である。
「多忙」を口実に、宴席にあまり顔を出さない鯉登も珍しくその日は内々の祝賀会に出席し、聯隊の者らや、聞きつけた同期らとの旧交を温めた。口々に祝福の言葉をかけ、酒を注いでくれる見知った同僚たちを前に、鯉登は至って大真面目に答えた。
「私は家内のためにここまでなったのだ」
居並ぶ同僚たちは照れるやら呆れるやら。「家内」の正体を知らぬものは羨望と尊敬の眼差しを向け、正体を知るものは苦笑いをし、げに素晴らしきは内助の功かと囃し立ててさらに場は盛り上がった。
ところが、この言葉を聞かされた当の家内はといえばこの反応である。
morie
DOODLE犬違いの鯉月🐕まとめ5pixiv(最初から)▶︎https://www.pixiv.net/artworks/120561576
3▶︎https://poipiku.com/8668755/10450902.html
4▶︎https://poipiku.com/8668755/10491963.html 22
morie
DOODLE犬違いの鯉月🐕まとめ4最初から▶︎https://poipiku.com/8668755/10336937.html
2▶︎https://poipiku.com/8668755/10395936.html
3▶︎https://poipiku.com/8668755/10450902.html
pixiv▶︎https://www.pixiv.net/artworks/120561576 5
xxx_wall
SPOILER「雨に付け文」をご購入いただきました方へ口頭でご案内しておりました再録購入者のみの表現部分でございます。
あらかじめご案内しておりました内容と異なる仕様となり申し訳ございません。
パス:後書き部分の白抜き文字
ツイッターにあげた「⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎」
カタカナ5文字です。
お手数おかけし申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
三月 2
taz_netaba
DOODLE鯉月 ※鯉月合同本について20240630 JUNE BRIDE FES 発行ペーパー
当日発行の新刊『癖』について描くつもりが、誤字脱字の怪文書になっていました いつも同じ構図描いてない…???
お手に取ってくださった方、ありがとうございました!
★全年齢ですが極部描写があります
suzumi_cuke
REHABILI20240630鯉月(大団円後)。少尉だって仄暗いことは考えるけど根がまっすぐなので大事には至らない。それより思いがけず右腕からのカミングアウトが重くて少尉はビックリした(手遊びですので内容は軽くて薄めです。サラっと読んでもらえると)(ジュンブラには関係ない)ある日の遅滞戦術「私はお前を傷つけたくないんだ」
執務室の椅子に腰掛け、頬杖をついた麗しい横顔はそう言った。
「ほう」
聞いている、という以外に、特に意味を持たない相槌を打ちながら、月島は鯉登の爪先――長い脚を組んでいるために宙でゆらゆらしている――を眺めやった。
「傷つけたくないなら、傷つけなければよいだけでは」
「しかし時々そうでもなくなる時があるから困る」
「ほう」
一度目よりは、些かなりとも感情の籠もったものを返し、机を挟んで立っていた月島は問い返した。
「どんな時に傷つけたくなります」
そこでずっと横顔を見せていた鯉登が、ゆらりと月島のほうに顔を向けた。左頬に走る刀傷が、途端に顔の印象を精悍なものに変える。
「今みたいな時だ。そうやってお前がけしかけようとする時だ」
2047執務室の椅子に腰掛け、頬杖をついた麗しい横顔はそう言った。
「ほう」
聞いている、という以外に、特に意味を持たない相槌を打ちながら、月島は鯉登の爪先――長い脚を組んでいるために宙でゆらゆらしている――を眺めやった。
「傷つけたくないなら、傷つけなければよいだけでは」
「しかし時々そうでもなくなる時があるから困る」
「ほう」
一度目よりは、些かなりとも感情の籠もったものを返し、机を挟んで立っていた月島は問い返した。
「どんな時に傷つけたくなります」
そこでずっと横顔を見せていた鯉登が、ゆらりと月島のほうに顔を向けた。左頬に走る刀傷が、途端に顔の印象を精悍なものに変える。
「今みたいな時だ。そうやってお前がけしかけようとする時だ」
morie
DOODLE犬違いの鯉月(34p〜最初から▶︎https://poipiku.com/8668755/10336937.html
ある程度まとめて更新:pixiv▶︎https://www.pixiv.net/artworks/120561576 20
棚ca
DOODLE月島えちおねおじさんの濡れた吐息を浴びてえよ鯉月SS 戸を閉めてもザアザアと雨粒が地面を殴る音が聞こえる。鯉登が顔に張り付いた前髪を剥がして、その先端から雫が落ちるのを眺める間に、月島はテキパキと動いた。真っ先に上がっていったと思う頃にはもう戻って来ていて、必要な物を全て持っていた。
「脱いで、濡れた服はコチラに。コレを羽織ってください。一旦髪だけ拭って、いま湯を用意します」
まるで鍛錬の一環のような厳格な面持ちで、母のようにアレコレと鯉登を気遣い、様子を確認してくる。乾いた着流しを来た鯉登を脱衣場に押し込む月島はいまだ帰ったときのまま濡れた服を着ていた。
「お前こそ風邪引くぞ。一緒に入ろう」
「お気遣いなく、私は平気です」
「強がるな……と言いたいが、お前は本当に平気なものだから面白くない。クシャミの一つでもしてくれれば可愛げがあるものを」
626「脱いで、濡れた服はコチラに。コレを羽織ってください。一旦髪だけ拭って、いま湯を用意します」
まるで鍛錬の一環のような厳格な面持ちで、母のようにアレコレと鯉登を気遣い、様子を確認してくる。乾いた着流しを来た鯉登を脱衣場に押し込む月島はいまだ帰ったときのまま濡れた服を着ていた。
「お前こそ風邪引くぞ。一緒に入ろう」
「お気遣いなく、私は平気です」
「強がるな……と言いたいが、お前は本当に平気なものだから面白くない。クシャミの一つでもしてくれれば可愛げがあるものを」