Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #pixiv

    higuyogu

    MEMOナムらく。耳かき。
    これの耳かき部分を抜粋したものを全年齢向けに直したものです。→[R-18] キャラバンの子がデ・ナムさんに耳かきをせがまれて目を舐められてセックスする | かつかつ #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14546849
    「デ・ナム、なあ、寒い」
     ひやりとした何かに揺すられ目が覚める。すっかり夜も更けて、窓から入ってくる僅かな明かりが、ぼんやりと輪郭を浮かばせている。デ・ナムが声の方に寝転がると、白い影があった。
    「デ・ナム、寒い」
    「…なに」
     デ・ナムがゆっくりと布団がわりのボロ切れを開けると、そこそこの勢いで影が潜り込んだ。水のようなしなやかさで音もなく体にひっついてくるこれは、もしかしたら何かの獣かもしれない。いやただのセ・ジドだった。デ・ナムは冷たい髪の毛を撫でてやる。
     この小屋には研究者セルキーが1人暮らす分の、それも最低限しか物がない。湿原の夜の寒さを凌ぐための布も、厚手にはしたもののそれでも心許ない一枚しかない。むしろ(莚)があると言えばあるのだが、これも床板からの冷気を防ぐために必要なのもであり、やはり一枚しか編んでいない。
     つまり離れて寝る奴に貸すもう一枚なんてものは無かった。もっとも、意地になっているセ・ジドがデ・ナムからの施しを受け取ったかは疑問である。
    「つめたっ、よくこんな体冷えるまで耐えたなぁ。さすがキャラバン」
    「お前がすぐに寝ちゃうから走ったりとかしてたんだよ。で 4146

    higuyogu

    PASTエフエルオ。せいセル。がいはがベッさんに耳掻きをする。ベッさんの過去捏造あり。ぷらいべったーから。#pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10802573#2 これの続き「ベッセル、耳かきさせろ」

    「…え?」

    彼から唐突な提案が飛び出したのは、夜も更けて2人が夕飯やら寝支度やらを済ませた頃だった。

    この家には主人公とベッセルが住んでいる。2人ともあまり家に執着する質ではなかったが、雨風しのげる眠るのにちょうど良い寝所としてそれなりに気に入っていた。今晩のように同居人と居合わせれば、会話することもできる。
    主人公は普段身につけているシックなドレスを脱ぎ、簡素な寝間着姿になっていた。ベッセルも同じく寝間着に着替えていた。今日は湯浴みしたのでそのついでに服を洗っている。

    ベッセルは脚の傷に薬を塗っている最中だった。たしかに各々横になるには具合がいい格好をしており、提案としては無理はない。しかしベッセルは不安になった。

    以前ベッセルは主人公に耳かきをしたことがあった。そのときに彼は自分にも耳かきをしたいと言っていたので、いよいよそれを実行したいということなのだろう。
    主人公は特に不器用ではない。むしろ様々なライフに就き、細かい作業が多い制作ライフもなんなくこなす彼は器用なほうだ。
    それなのにこの上なく人を不安にさせるのは、彼の乱暴な性格のせいだ。物の 9068