雨うさぎ
MOURNING悪霊らしいエクボがみたかったという理由で思い付くも、プロット段階で力尽きました。多分書くことはないだろうから、小説のプロット晒します。供養的な意味を込めて。遊廓パロのエク霊でモブ霊要素あり。遊郭パロ遊郭パロ。
落ち目の男娼やってる霊幻。
全盛期には身請けの話とかでてた。
しかし全て断り娼館に残り続ける。
想い人と約束してて、その人が身請けしてくれるまで待ってる。
しかしその想い人はとっくに死んでおり、霊幻自身それを悟ってる。
その想い人はエクボで悪霊となってさまよってた。金持ちたちに憑依してその娼館に通い続ける。
一人エクボを想って泣く霊幻のそばに霊体で寄り添う。そんな霊幻の元に現れたのは不思議な力を持った少年モブ。
軍に所属してて特殊な部隊にいる。
感情が高ぶると力が暴走するので、極力感情を殺してきた。
ある日、ある偉い人の付き添いで霊幻のいる娼館へ。そこで霊幻と出会う。
そばにいた悪霊エクボに気づく。
しかも気配からして上級悪霊。
1362落ち目の男娼やってる霊幻。
全盛期には身請けの話とかでてた。
しかし全て断り娼館に残り続ける。
想い人と約束してて、その人が身請けしてくれるまで待ってる。
しかしその想い人はとっくに死んでおり、霊幻自身それを悟ってる。
その想い人はエクボで悪霊となってさまよってた。金持ちたちに憑依してその娼館に通い続ける。
一人エクボを想って泣く霊幻のそばに霊体で寄り添う。そんな霊幻の元に現れたのは不思議な力を持った少年モブ。
軍に所属してて特殊な部隊にいる。
感情が高ぶると力が暴走するので、極力感情を殺してきた。
ある日、ある偉い人の付き添いで霊幻のいる娼館へ。そこで霊幻と出会う。
そばにいた悪霊エクボに気づく。
しかも気配からして上級悪霊。
雨うさぎ
MOURNINGプロットまで書いたはいいけど、霊モブっぽいシーンが多すぎて、なくなく没にした話。話の内容自体は気に入っててお蔵入りは勿体ないので、プロットだけでもここに残します。嵐の夜にパロ嵐の夜にパロ
狼霊幻に小山羊のモブ。
嵐の夜、雨宿りで小屋に入って出会った二人。
鼻がやられてて、真っ暗でお互いの正体に気づいてない。
雷怖がるモブを落ち着かせる霊幻。
色々話して、モブの人生相談にのってやる。
モブに頼られて悪い気しない霊幻、また会うことを約束。
そして明るい昼に待ち合わせて、互いの正体を知る。
双方、ともに固まる。
霊幻、狼で頭が回るタイプで、群の中ではうまくとけ込んでる。
山羊は好き。
モブ、霊幻が狼だと知るも、それでも霊幻を慕う。
自分を慕うモブを食べるわけにいかず、そのままモブの師匠になってやる。
弟の律に、霊幻のことを話すも、危ないと忠告される。
また霊幻側も、霊幻に小山羊の匂いをかぎつけ、獲物をわけろと近寄ってくる。
2302狼霊幻に小山羊のモブ。
嵐の夜、雨宿りで小屋に入って出会った二人。
鼻がやられてて、真っ暗でお互いの正体に気づいてない。
雷怖がるモブを落ち着かせる霊幻。
色々話して、モブの人生相談にのってやる。
モブに頼られて悪い気しない霊幻、また会うことを約束。
そして明るい昼に待ち合わせて、互いの正体を知る。
双方、ともに固まる。
霊幻、狼で頭が回るタイプで、群の中ではうまくとけ込んでる。
山羊は好き。
モブ、霊幻が狼だと知るも、それでも霊幻を慕う。
自分を慕うモブを食べるわけにいかず、そのままモブの師匠になってやる。
弟の律に、霊幻のことを話すも、危ないと忠告される。
また霊幻側も、霊幻に小山羊の匂いをかぎつけ、獲物をわけろと近寄ってくる。
humi0312
DONEシティシティ様のお題で「夜明け」です。師弟概念ガラスペンで、2135のモブ霊です。
使用インク
パイロット色彩雫「月夜」
ローラー「スカビオサ」
寺西化学工業大正浪漫ハイカラインキ「モダンレッド」
パイロット色彩雫「天色」 3
八(はち)
DONE #ワンドロライシテイ04お題「もどかしい」
今回も素敵なお題ありがとうございます
モブ→霊 1529
CPぽい感じなのでワンクッション挟んでポイピクに投稿します
もどかしい『……たしか、前にもこんなこと喋った気がするが、モブは日頃からコツコツと勉強しているし、書き間違えがないか見直し確認が大事だぞ。一問だけわからなくて後回しにした結果、気がついたら解答欄が一つズレていたなんて本当に笑えない話だからな。それに……』
「霊幻さんって意外と物静かなのね」
「……えっ」
母校である塩中学校へ遊びに来たトメは受験生の茂夫に応援動画と称した霊幻の話を録画した動画を観せていた。
わざわざ中学校へ赴いてまで直接見せることにしたのはトメのスマートフォンで録画したものの、容量の関係で動画を送れなかったためである。
茂夫が小学生の頃に持たされた当初は新機種だったが、今ではかなり型が古い二つ折り携帯電話。
1840「霊幻さんって意外と物静かなのね」
「……えっ」
母校である塩中学校へ遊びに来たトメは受験生の茂夫に応援動画と称した霊幻の話を録画した動画を観せていた。
わざわざ中学校へ赴いてまで直接見せることにしたのはトメのスマートフォンで録画したものの、容量の関係で動画を送れなかったためである。
茂夫が小学生の頃に持たされた当初は新機種だったが、今ではかなり型が古い二つ折り携帯電話。
八(はち)
DONE #ワンドロライシテイ03モブ霊 1934
CPということで、ワンクッション挟んでポイピクに投稿します
海辺の師弟ある日の休日、まとまった家事洗濯を終えた霊幻は着信履歴が多く残る相手からの電話を取った。
「ちょっと出かけませんか?」
その一言で目的地も聞かずに財布と鍵に携帯電話といった軽装で家を出た。
待ち合わせのバス停からバスに乗り、電車に乗り継いで出かけた先は味玉市から少し離れた町にある海岸。
こじんまりとだが海水浴場として利用される海岸はシーズンオフなこともあってか周りには誰も居ない。
寄せては返す波打ちの音、目の前に広がる大海原は空と繋がっているように思える。
よく海の色が反射して空の色も同じように青いと言われているがそれは厳密には違う。
太陽から注がれる様々な色の光が吸収や反射により海は青く映るが、空気中や雲の中にある水分など当たると光の進む方向が変わってしまい散乱された青い光がそのまま空の色になるのだ。
1972「ちょっと出かけませんか?」
その一言で目的地も聞かずに財布と鍵に携帯電話といった軽装で家を出た。
待ち合わせのバス停からバスに乗り、電車に乗り継いで出かけた先は味玉市から少し離れた町にある海岸。
こじんまりとだが海水浴場として利用される海岸はシーズンオフなこともあってか周りには誰も居ない。
寄せては返す波打ちの音、目の前に広がる大海原は空と繋がっているように思える。
よく海の色が反射して空の色も同じように青いと言われているがそれは厳密には違う。
太陽から注がれる様々な色の光が吸収や反射により海は青く映るが、空気中や雲の中にある水分など当たると光の進む方向が変わってしまい散乱された青い光がそのまま空の色になるのだ。
humi0312
DONEシテイシティ様の企画、お題「晩年の師弟」に参加させていただきました。6074の三月のモブ霊です。
湿っぽいことは欠片もありませんのでご安心ください。
バラ(ピンク)「感謝」(オレンジ)「信頼」
ガーベラ「前進」「希望」
これから 花束をもらうのは実に久しぶりのことだ。
フィルムに包まれたミニバラやガーベラはピンクやオレンジの明るい色合いで、自分が持つには少々可愛らしすぎる気もしたが、影山さんの印象で選びました、と言われてしまえば面映くも悪い気はしなかった。
花が痛まないように胸元に抱えて、もう片手に持った鞄と紙袋を持ち直す。
これからも、何なら明日も通るだろう、駅から家に至る道の夕暮れの風景が、目に明るく鮮明に映るのは僕の心持ちに他ならない。
角を曲がって、自宅の灯りがついているのを見つける。そこを目指していく一歩一歩が大切なものに思えて、ゆっくり歩いた。
「ただいま」
「おかえり」
鍵を開ける音で気づいたのか、玄関をくぐるとすぐに師匠が出迎えてくれる。
868フィルムに包まれたミニバラやガーベラはピンクやオレンジの明るい色合いで、自分が持つには少々可愛らしすぎる気もしたが、影山さんの印象で選びました、と言われてしまえば面映くも悪い気はしなかった。
花が痛まないように胸元に抱えて、もう片手に持った鞄と紙袋を持ち直す。
これからも、何なら明日も通るだろう、駅から家に至る道の夕暮れの風景が、目に明るく鮮明に映るのは僕の心持ちに他ならない。
角を曲がって、自宅の灯りがついているのを見つける。そこを目指していく一歩一歩が大切なものに思えて、ゆっくり歩いた。
「ただいま」
「おかえり」
鍵を開ける音で気づいたのか、玄関をくぐるとすぐに師匠が出迎えてくれる。
八(はち)
DONE #ワンドロライシテイ02モブ霊 思い出話をしている晩年の二人の話
晩年の師弟「……そういえば色々あったな」
「師匠、何かを思い出しました?」
適温になったお茶を啜っていた霊幻は懐かしそうに話し始めた。
「……ああ、あれはなんだっけか。ほら、お前が初めて相談所に来た時にさ」
「はい」
霊幻は時折、こうやって昔話をする。
相槌を打つ茂夫はそれが日頃の楽しみでもあった。
出会ってから数十年、霊幻と茂夫の師弟仲は健在だが、互いの歳も目に見えて老けていた。
一番に目につくのは、髪の毛で今ではすっかり白髪になってしまったが幸いにも毛根はしっかりとしている。
顔や首に手には歳相応による皺やシミが深く皮膚に馴染んでいた。
逆らえない老化により全盛期の頃の背丈から背も低くなり、それに倣って骨も縮んだ。
以前のように背筋を伸ばすにもすぐに全身が攣ってしまうために何事も無理はできなくなった。
2203「師匠、何かを思い出しました?」
適温になったお茶を啜っていた霊幻は懐かしそうに話し始めた。
「……ああ、あれはなんだっけか。ほら、お前が初めて相談所に来た時にさ」
「はい」
霊幻は時折、こうやって昔話をする。
相槌を打つ茂夫はそれが日頃の楽しみでもあった。
出会ってから数十年、霊幻と茂夫の師弟仲は健在だが、互いの歳も目に見えて老けていた。
一番に目につくのは、髪の毛で今ではすっかり白髪になってしまったが幸いにも毛根はしっかりとしている。
顔や首に手には歳相応による皺やシミが深く皮膚に馴染んでいた。
逆らえない老化により全盛期の頃の背丈から背も低くなり、それに倣って骨も縮んだ。
以前のように背筋を伸ばすにもすぐに全身が攣ってしまうために何事も無理はできなくなった。
14zrzr28
MOURNING5/3スパコミで無配した小話ですモブ霊(20×34)です
ブラウン色に恋 受けた依頼先は、結構立派なパーティ会場。かつ、除霊仕事だと感づかれないようにして欲しいと言われてしまっては、さすがにいつものような職場用のスーツでは向かいづらかった。
だいぶ昔に買った、ちょっとだけ上等なスーツをクローゼットの中から取り出す。たしか、試着の時に一度袖を通してみた限りだったか。たまに手入れくらいはしていたものの、まさか駄目になってはいないだろうかと広げてみれば、保存状態はひとまず良好。
なにかあった時のために、こういうのも手元に置いておいた方が良いだろうと思って買っておいたんだ。その「なにか」は会社員をやっていた頃には結局起こらず、三十も四つ越えたこの年になってから、ようやくお鉢が回ってきた訳だが。
3040だいぶ昔に買った、ちょっとだけ上等なスーツをクローゼットの中から取り出す。たしか、試着の時に一度袖を通してみた限りだったか。たまに手入れくらいはしていたものの、まさか駄目になってはいないだろうかと広げてみれば、保存状態はひとまず良好。
なにかあった時のために、こういうのも手元に置いておいた方が良いだろうと思って買っておいたんだ。その「なにか」は会社員をやっていた頃には結局起こらず、三十も四つ越えたこの年になってから、ようやくお鉢が回ってきた訳だが。
mobjiro_hachi
DONE「新生活」シテイシティで企画いただいたお題です。
どうあがいても新婚イチャイチャ感が抜けなかったので、開き直って師匠にヘンなまくらを持たせたりしました。センシティブ(モブ霊)です。
どうしようもないギャグです。
※G(ぼかし有)が複数回でるのでご注意ください 8
humi0312
DONE2236、社会人になって新生活を始めたモブくんが、師匠と通話する話。cp感薄めだけれどモブ霊のつもりで書いています。
シテイシティさんのお題作品です。
故郷は、
遠くにありて思うもの『そっちはどうだ』
スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
『飯作ってる?』
「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
「トマトかあ」
『葉野菜よりか保つからさ』
仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
1305スマートフォン越しの声が抽象的にしかなりようのない質問を投げかけて、茂夫はどう答えるか考える。
「やること多くて寝るのが遅くなってるけど、元気ですよ。生活するのって、分かってたけど大変ですね」
笑い声とともに、そうだろうと返って来る。疲労はあれ、精神的にはまだ余裕があることが、声から伝わったのだろう。
『飯作ってる?』
「ごはんとお味噌汁は作りましたよ。玉ねぎと卵で。主菜は買っちゃいますけど」
『いいじゃん、十分。あとトマトくらい切れば』
「トマトかあ」
『葉野菜よりか保つからさ』
仕事が研修期間のうちに生活に慣れるよう、一人暮らしの細々としたことを教えたのは、長らくそうであったように霊幻だった。利便性と防犯面を兼ね備えた物件の見極め方に始まり、コインランドリーの活用法、面倒にならない収納の仕方。食事と清潔さは体調に直結するからと、新鮮なレタスを茎から判別する方法、野菜をたくさん採るには汁物が手軽なこと、生ゴミを出すのだけは忘れないよう習慣づけること、部屋の掃除は適当でも水回りはきちんとすべきこと、交換が簡単なボックスシーツ、スーツの手入れについては物のついでに、実にまめまめしいことこの上ない。
八(はち)
DONE #ワンドロライシテイ01お題をおかりした話
モブ霊1933
新生活とあまのじゃく外の除霊案件を芹沢に任せて、霊幻は常連客の除霊を受け持った。予約スケジュール分を終わらせた頃に茂夫は霊とか相談所に訪れていた。
「一人暮らし始めたんだな」
「はい、師匠に教えてもらった一人暮らしに必要な家電や家具、通いやすい条件に合う物件から選びました」
霊幻が一人暮らしに必要な項目を最新でかき集めたプリントは、茂夫が同学年で一人暮らし希望する友達と共有したり、情報交換したりと大いに役立っていた。
「モブが新生活か、もうそんな歳になんだな」
「そうですよ。これが住所です」
茂夫の手書きメモに記載された住所は霊幻が選んだ物件の一つだと記憶していた。
「時の流れってのは早いもんだな」
「早いのかどうかはわからないですけど、合鍵受け取って下さいよ」
1502「一人暮らし始めたんだな」
「はい、師匠に教えてもらった一人暮らしに必要な家電や家具、通いやすい条件に合う物件から選びました」
霊幻が一人暮らしに必要な項目を最新でかき集めたプリントは、茂夫が同学年で一人暮らし希望する友達と共有したり、情報交換したりと大いに役立っていた。
「モブが新生活か、もうそんな歳になんだな」
「そうですよ。これが住所です」
茂夫の手書きメモに記載された住所は霊幻が選んだ物件の一つだと記憶していた。
「時の流れってのは早いもんだな」
「早いのかどうかはわからないですけど、合鍵受け取って下さいよ」
mobjiro_hachi
MEMO【あとがき】2022年4月10日発行
「一時保護者レベル1」
の長いあとがきです。
文章のみです。
どなたでも読める形にしてますが、本文のネタバレ全開なので閲覧は自己責任でお願いします。 20
328db
DONETomorrow never knowsシテイシティⅡ(2022/04/09)モブ霊SS。無糖。
モブがいてくれて良かったと思う師匠。
Tomorrow never knows「お久しぶりです、師匠」
慣れた手付きでハンドルを切るモブを助手席で眺める。久しぶりに見るモブの横顔に精悍さを感じた。
モブはペーパードライバーの俺より運転が上手いかもしれない。ただ車線変更は苦手なようで、慎重だった。モブは緊張しながらちらちらと後方を確認して、車間に車体を滑り込ませた。
運転中の車内は静かで、ラジオのパーソナリティが間を取り持ってくれた。
俺もモブも普段から饒舌ではない。沈黙の合間に現在の仕事や人間関係の話を一言二言話すだけだ。冷めた缶コーヒーを持て余しながら、今流行っているという曲を聴いていた。
今日は遠方の海沿いの街に住む依頼人からだった。
調味から公共交通機関で行くには時間がかかって億劫だと電話で零したところ、モブが快く運転を申し出てくれた。最近芹沢の稼働が高かったため休暇を取らせ、モブには悪いが手伝ってもらうことにした。
3363慣れた手付きでハンドルを切るモブを助手席で眺める。久しぶりに見るモブの横顔に精悍さを感じた。
モブはペーパードライバーの俺より運転が上手いかもしれない。ただ車線変更は苦手なようで、慎重だった。モブは緊張しながらちらちらと後方を確認して、車間に車体を滑り込ませた。
運転中の車内は静かで、ラジオのパーソナリティが間を取り持ってくれた。
俺もモブも普段から饒舌ではない。沈黙の合間に現在の仕事や人間関係の話を一言二言話すだけだ。冷めた缶コーヒーを持て余しながら、今流行っているという曲を聴いていた。
今日は遠方の海沿いの街に住む依頼人からだった。
調味から公共交通機関で行くには時間がかかって億劫だと電話で零したところ、モブが快く運転を申し出てくれた。最近芹沢の稼働が高かったため休暇を取らせ、モブには悪いが手伝ってもらうことにした。
humi0312
DONEシテイシティⅡ春祭り開催おめでとうございます!四月と桜にまつわる師弟からモブ霊になる1125→1327→1529→2337→5871の二人の話です。
パスワードは師弟の日です(4ケタ)!
「お前と見るのが良いんだからさ」 5909
328db
DONE新婚旅行モブ霊ふたりとも大人です。どこまででも行ける。
▼文中の切符についてはコチラ
https://maguro.keikyu.co.jp/
Make hay while the sun shines「何事も思い立ったが吉日って言うだろ」
「僕はそういうのちゃんと決めたくて。その、初めてだから」
渡された縦長のパンフレットを握り締めて立ち上がる茂夫に、霊幻は大袈裟だなと溜息を吐いた。
「俺も初めてだし。気持ちが新婚だったらいつでも新婚旅行だよ」
「……師匠がこんなこと言うはずがない。でもおかしいな、悪霊の気配を感じない」
「失礼だなお前は。この先一つか二つこんなこと言うこともあるだろ」
「いつまで新婚気分でいるつもりなんだアンタは」
売り言葉に買い言葉だったのかもしれないが、臆面もなく言い放つ霊幻に茂夫は赤面した。部屋に気まずい沈黙が落ちる。ずっと新婚でも良いだろ、と照れ隠しのような捨て台詞を吐いて霊幻は寝室の扉を開けた。
3672「僕はそういうのちゃんと決めたくて。その、初めてだから」
渡された縦長のパンフレットを握り締めて立ち上がる茂夫に、霊幻は大袈裟だなと溜息を吐いた。
「俺も初めてだし。気持ちが新婚だったらいつでも新婚旅行だよ」
「……師匠がこんなこと言うはずがない。でもおかしいな、悪霊の気配を感じない」
「失礼だなお前は。この先一つか二つこんなこと言うこともあるだろ」
「いつまで新婚気分でいるつもりなんだアンタは」
売り言葉に買い言葉だったのかもしれないが、臆面もなく言い放つ霊幻に茂夫は赤面した。部屋に気まずい沈黙が落ちる。ずっと新婚でも良いだろ、と照れ隠しのような捨て台詞を吐いて霊幻は寝室の扉を開けた。
14zrzr28
DONEJMR!2のモブ霊新婚アンソロの小話です※モブ霊(25×39)
きっと、一緒だからだ「見て下さい、師匠。一面の……」
いわゆる、オーシャンビューと呼ばれるホテルをとった。
部屋にいながら海を見渡せるところが人気で、綺麗な景色を一望出来るらしい。浴場には露天風呂も備わっており、そこでもまた、広い景色を楽しむことが出来るのだと。
ただ、
「一面の――大雨」
それもすべて晴れていたら、の話だが。
霊幻と共に、ささやかな式を挙げた。
本当に小さな式だった。互いの両親と兄弟に、エクボと芹沢とトメ、あとはショウとテルだけ。ほんの少人数で挙げた式は、それでも、おめでとうの言葉で包まれて幸せいっぱいだった。
式の手配は、ほとんど霊幻がまとめてくれた。
モブだって勿論手伝いたかったのだけれど、丁度その頃は、仕事の繁忙期が重なってしまったのだ。連日遅くに帰宅をして、気力の糸が切れた途端にベッドへと倒れ込む毎日。休日出勤なんかも重なっては上手く物事も考えられなくて、どうにも疲労困憊だった。とはいえそんなのは言い訳に過ぎないと謝り、だけれどちっとも、霊幻は怒っていなかったことを覚えている。
3584いわゆる、オーシャンビューと呼ばれるホテルをとった。
部屋にいながら海を見渡せるところが人気で、綺麗な景色を一望出来るらしい。浴場には露天風呂も備わっており、そこでもまた、広い景色を楽しむことが出来るのだと。
ただ、
「一面の――大雨」
それもすべて晴れていたら、の話だが。
霊幻と共に、ささやかな式を挙げた。
本当に小さな式だった。互いの両親と兄弟に、エクボと芹沢とトメ、あとはショウとテルだけ。ほんの少人数で挙げた式は、それでも、おめでとうの言葉で包まれて幸せいっぱいだった。
式の手配は、ほとんど霊幻がまとめてくれた。
モブだって勿論手伝いたかったのだけれど、丁度その頃は、仕事の繁忙期が重なってしまったのだ。連日遅くに帰宅をして、気力の糸が切れた途端にベッドへと倒れ込む毎日。休日出勤なんかも重なっては上手く物事も考えられなくて、どうにも疲労困憊だった。とはいえそんなのは言い訳に過ぎないと謝り、だけれどちっとも、霊幻は怒っていなかったことを覚えている。