tabasuko
DOODLE対藤鷹を考える,太郎side時系列としては蘭樹さんの
https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=3685940&TD=11392629
こちらのミヤコが体調崩してるあたりですね 5153
らんじゅ
DOODLE㌦軸🌲🌲京ちゃんはエルミヤミヤが嫌い
「で?杉下がなんだって?」
「あの子エルケーニッヒに喧嘩売ったぞ。オタクどう言う教育してんの」
「ッス────────……柊、胃大丈……し、死んでる……」 9367
Tofu_funya2
DONE㌦軸🌲🌲🌲(エルミヤミヤ)です。エルケがモブに髪を切られてしまうのと、それにバチギレるミヤビを書きたい欲望が抑えられませんでした。
⚠️暴力的な表現を含みます。
たばすこ産初期🌲=エルケ
蘭樹産初期🌲=ミヤコ
お豆腐産初期🌲=ミヤビ
↑これさえ押さえていればどなたでも楽しく読めるかと思います! 8868
らんじゅ
DOODLE初期🌲㌦軸エルケありきの評価に抗うと決めたミヤコの話
「若い燕」は年上のおねいさんに飼われる若い男を指しますが、わたしはエルケにおねいさんみを感じているのでそのまま行きました 3888
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DONE魔王と子猫の物語貴方の匂いと声を、一生忘れません
涕泣、潮風遺る町の隅にて 無性に恋しくなる人が居る。
母親に罵声を浴びせられ、暴力を振られた時。父や祖父母には見て見ぬふりをされた時。知らない女と夜を過ごしサヨナラした時。
どうしても、会いたくなってしまう人がいる。
「……………………お兄ちゃん」
人とは脆いもので、いくら表面上では取り繕っていても確実にボロが出てくるものだ。
積み上げていた積み木がグラグラと揺らぎ崩れるように、コップになみなみと注がれた水が零れ落ちてしまうように。
今歩いている道が道なのかすら分からないくらい視界が歪んで、歩みを止めそうになってしまうことがある。
それをいつも救ってくれたのは『お兄ちゃん』であった。
積み木を正しい位置へと戻してくれて、零れてしまった水を優しく指で拭ってくれるお兄ちゃん。
6872母親に罵声を浴びせられ、暴力を振られた時。父や祖父母には見て見ぬふりをされた時。知らない女と夜を過ごしサヨナラした時。
どうしても、会いたくなってしまう人がいる。
「……………………お兄ちゃん」
人とは脆いもので、いくら表面上では取り繕っていても確実にボロが出てくるものだ。
積み上げていた積み木がグラグラと揺らぎ崩れるように、コップになみなみと注がれた水が零れ落ちてしまうように。
今歩いている道が道なのかすら分からないくらい視界が歪んで、歩みを止めそうになってしまうことがある。
それをいつも救ってくれたのは『お兄ちゃん』であった。
積み木を正しい位置へと戻してくれて、零れてしまった水を優しく指で拭ってくれるお兄ちゃん。
らんじゅ
DOODLE初期🌲🌲子猫が帝王の友達からとあるものを貰う小話
子猫の叫びの後の話
死者の声「あ!なぁ、お前!お前だよそこの、背の高い……あ〜なんつったっけ?子猫?杉下の子猫!」
繁華街をふらふらとぶらついていた子猫は後ろから聴こえる声に足を止める。つい先日『お別れ』をしたひとが呼ぶ名が子猫の中で反響した。子猫を人間として扱って、真正面から『それは違う』を突きつけて、愛し方を教えたひと。
子猫がゆるりと猫背のまま振り返ると、蛍光グリーンのラインの入るキャップを目深に被る男が小走りに駆けてくる。
「そう、そう、お前。〜走らせんなよな……はい、これ」
「……なに」
男が差し出したのは一枚のCD ROMだった。白いメモ欄には何も書き込まれておらず、中身が何もわからない。男はツバを持ち上げて髪を掻き上げると、そのまま被り直しながら説明を始める。
1777繁華街をふらふらとぶらついていた子猫は後ろから聴こえる声に足を止める。つい先日『お別れ』をしたひとが呼ぶ名が子猫の中で反響した。子猫を人間として扱って、真正面から『それは違う』を突きつけて、愛し方を教えたひと。
子猫がゆるりと猫背のまま振り返ると、蛍光グリーンのラインの入るキャップを目深に被る男が小走りに駆けてくる。
「そう、そう、お前。〜走らせんなよな……はい、これ」
「……なに」
男が差し出したのは一枚のCD ROMだった。白いメモ欄には何も書き込まれておらず、中身が何もわからない。男はツバを持ち上げて髪を掻き上げると、そのまま被り直しながら説明を始める。
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DONE聞こえなくたっていい、届かなくたっていい。それでもどうか、この鉛のように伸し掛るオレの想いを吐き出させてはくれないだろうか。
拝啓、深海の貴方へ。 青い空が灰色の雲に覆われ酷く薄暗い。今にも雨が降り出しそうだ。
夏ももうすぐ終わるのだろうか、気温は高いものの肌を撫でる風は冷たい。
そんな中、杉下京太郎は一人海へ来ていた。
生憎の天気だからだろうか、辺りを見渡しても誰一人見当たらない。ただ静かにザァー、ザザァーン、と波の音だけが響いていた。
一歩、一歩とその足を進める。ザッ、ザッと砂を踏み締める音。ふとしゃがみこみ、足元の砂を握り締め胸元まで持っていき……緩める。指の隙間からサラサラと砂が零れ落ち、風に乗って消えた。
とさり、とその場へ腰掛ける。砂の感触は案外悪くないものだ。
伝えたいことはここに来るまでに頭の中でまとめた。まとめたはずなのに、声に出ない。
2843夏ももうすぐ終わるのだろうか、気温は高いものの肌を撫でる風は冷たい。
そんな中、杉下京太郎は一人海へ来ていた。
生憎の天気だからだろうか、辺りを見渡しても誰一人見当たらない。ただ静かにザァー、ザザァーン、と波の音だけが響いていた。
一歩、一歩とその足を進める。ザッ、ザッと砂を踏み締める音。ふとしゃがみこみ、足元の砂を握り締め胸元まで持っていき……緩める。指の隙間からサラサラと砂が零れ落ち、風に乗って消えた。
とさり、とその場へ腰掛ける。砂の感触は案外悪くないものだ。
伝えたいことはここに来るまでに頭の中でまとめた。まとめたはずなのに、声に出ない。
らんじゅ
DOODLE㌦軸と言いつつ㌦である🌲🌸の方あんま書いてないなの気持ちで書き始めたけどこれ🌲🌲ですわミヤコと京ちゃんの小話
※運命たちはシェアハウスしてる
一卵性の双子のDNAはほぼ100%一緒 すん、とひとつ鼻をすすった。頬を流れ落ちる温い涙が、いつの間にか握り締めていた拳に落ちる。杉下京太郎はエンドロールの流れる画面をずっと眺めていた。
他人事には思えなかった。けど、納得ができなかった。足掻いて、もがいて、愛しいひとを傷つけてでも、それでもやっぱり生きていて欲しかったから、突き放したあの男たちが。
「馬鹿野郎共がよ」
ポツリとひとつ呟いて杉下は俯き、身体を折り曲げて蹲る。突き放される側の気持ちも知らないで。
『京ちゃん。俺、もう一緒、やめる』
蝉の声がうるさいあの夏の日の、あの時の身体が冷える感覚を、お前たちは知らないだろう。自分の中だけで考えて、勝手に最善だと思って、勝手に自分だけ死んでいって!結局一番護りたかったものは護れていないじゃないか!
3135他人事には思えなかった。けど、納得ができなかった。足掻いて、もがいて、愛しいひとを傷つけてでも、それでもやっぱり生きていて欲しかったから、突き放したあの男たちが。
「馬鹿野郎共がよ」
ポツリとひとつ呟いて杉下は俯き、身体を折り曲げて蹲る。突き放される側の気持ちも知らないで。
『京ちゃん。俺、もう一緒、やめる』
蝉の声がうるさいあの夏の日の、あの時の身体が冷える感覚を、お前たちは知らないだろう。自分の中だけで考えて、勝手に最善だと思って、勝手に自分だけ死んでいって!結局一番護りたかったものは護れていないじゃないか!
らんじゅ
DOODLE㌦軸🌲エルミヤミヤやり過ぎのミヤコに飯食わせに行く小話
子猫と魔王とMIYAKOという狂人 最初はちょっとした違和感だった。元々細っこいひとだから気にも止めずにいたけれど、躓いた彼を支えたときに触れた身体が嫌に骨張っていたのに酷く驚いた。思わずミヤビはガシリとミヤコの腰を掴み、その細さに愕然とする。身長は自分と変わらないというのに、この細さはなんだ。ミヤビが背後に銀河を背負っていると、腰を掴む手をぺしりと叩かれる。
「あン♡ミヤビのえっち♡」
「……ミヤコ先輩……今体重何キロですか……」
「……なな……や、はちじゅう……」
「絶対嘘だ。70って言おうとしたでしょ。先輩この身長で70代ヤバいっスよ」
へらりと笑うミヤコの視線がスイ、とミヤビを通り越してどこかを見るも、撮影スタジオの廊下などという見知った場所でミヤビの追求を有耶無耶にできそうなものなど何もなかった。ミヤビはジトリと眉間を寄せてミヤコを睨みつける。
2277「あン♡ミヤビのえっち♡」
「……ミヤコ先輩……今体重何キロですか……」
「……なな……や、はちじゅう……」
「絶対嘘だ。70って言おうとしたでしょ。先輩この身長で70代ヤバいっスよ」
へらりと笑うミヤコの視線がスイ、とミヤビを通り越してどこかを見るも、撮影スタジオの廊下などという見知った場所でミヤビの追求を有耶無耶にできそうなものなど何もなかった。ミヤビはジトリと眉間を寄せてミヤコを睨みつける。
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DONE初期🌲🌸の小さな一歩。熔融という作品と蘭樹さんのところの蠱毒を読んでないとちょっと分からないかもしれない。
人でなし、はじめの一歩を。太陽が雲に隠され薄暗い。頬を撫でる風は少しだけ冷たく、身体の熱が奪われるような錯覚さえする。
今日も今日とて遠くでちりちりと鳴る風鈴が酷く耳障りだ。
さぁ、今日は誰と夜を過ごそうか。
桜の色の違う両の目がきょろ、と道行く人達を目で追っていると一際目立つ大柄な男……背中を丸くして、長い髪をゆらゆらと揺らしながら歩く杉下京太郎が目に入った。
桜は(やった、イイヤツ見つけた)とにんまりと目を細めのそのそと歩くソイツに声を掛ける。
「よっ、杉下。今日ヒマ?良かったらオレで遊ば……な…………どうしたの」
ぎょっとした。
いつもだったら声を掛けた時点でオレを殺す勢いであの鋭い眼光をむけてくるのに。
目は伏せられて鋭さはまるで感じられない。いつもの猫背だって更に丸められて項垂れている。酷くオレを罵る唇はふるふると震え、浅く呼吸を繰り返しては空気の抜ける音だけが漏れていた。
3087今日も今日とて遠くでちりちりと鳴る風鈴が酷く耳障りだ。
さぁ、今日は誰と夜を過ごそうか。
桜の色の違う両の目がきょろ、と道行く人達を目で追っていると一際目立つ大柄な男……背中を丸くして、長い髪をゆらゆらと揺らしながら歩く杉下京太郎が目に入った。
桜は(やった、イイヤツ見つけた)とにんまりと目を細めのそのそと歩くソイツに声を掛ける。
「よっ、杉下。今日ヒマ?良かったらオレで遊ば……な…………どうしたの」
ぎょっとした。
いつもだったら声を掛けた時点でオレを殺す勢いであの鋭い眼光をむけてくるのに。
目は伏せられて鋭さはまるで感じられない。いつもの猫背だって更に丸められて項垂れている。酷くオレを罵る唇はふるふると震え、浅く呼吸を繰り返しては空気の抜ける音だけが漏れていた。
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DONE完全に身内ネタ。エルケ先輩(たばすこ産初期🌲)とミヤビ(お豆腐産初期🌲)のお話。
㌦軸(俳優軸)です。
いじわるしないで、先輩。「ごめ、ごめんなさ、ああッ!!ごめんなさい!ごめんなさい!!!!何でもしますからぁぁぁ!!!!!!!!」
ミヤビの泣き叫ぶ声が部屋に響いた。
シンッ……と静まり返り、数秒後に「はい、カットー!お疲れ様です!」の声。
ミヤビはふぅ、と息をつき涙を拭う。
「…………ぁい、お疲れ様です……」
正直、今回の撮影は精神的に疲れた。今日の撮影だけで何回涙を流し、何回喉を狭め叫んだだろう。
もう後半になるにつれて若干意識も朦朧としていた。早く家に帰りたい。ハルカに抱き締めてもらいたい。
楽屋に向かおうとふらふらと歩を進めていると、目の前に酷く目つきの悪い男が見えた。
「………………エルケ先輩!」
ぱああっとまるで花が咲いたかのような笑顔を見せ駆け寄るミヤビ。エルケはそんな彼に「はい、お疲れ様」と労いの言葉をかけ頭をぽんぽんと撫でる。
1562ミヤビの泣き叫ぶ声が部屋に響いた。
シンッ……と静まり返り、数秒後に「はい、カットー!お疲れ様です!」の声。
ミヤビはふぅ、と息をつき涙を拭う。
「…………ぁい、お疲れ様です……」
正直、今回の撮影は精神的に疲れた。今日の撮影だけで何回涙を流し、何回喉を狭め叫んだだろう。
もう後半になるにつれて若干意識も朦朧としていた。早く家に帰りたい。ハルカに抱き締めてもらいたい。
楽屋に向かおうとふらふらと歩を進めていると、目の前に酷く目つきの悪い男が見えた。
「………………エルケ先輩!」
ぱああっとまるで花が咲いたかのような笑顔を見せ駆け寄るミヤビ。エルケはそんな彼に「はい、お疲れ様」と労いの言葉をかけ頭をぽんぽんと撫でる。
らんじゅ
DOODLE㌦軸初期🌲たちの小話(完全なる身内ネタ)蘭樹初期🌲→ミヤコ
蘭樹初期🌸→カナタ
お豆腐初期🌲→ミヤビ
お豆腐初期🌸→ハルカ
たばすこ初期🌲→エルケ
たばすこ初期🌸→オウカ
多分先輩が個室取りました 1916
Tofu_funya2
DONE㌦軸(俳優軸)の初期🌲🌸完全に身内ネタ
お豆腐産初期🌲(京太郎=ミヤビ):若手俳優
お豆腐産初期🌸(遥):居酒屋バイト
蘭樹産初期🌲(ミヤコ):大手事務所所属俳優
蘭樹産初期🌸(カナタ):ミヤコの奥さん
京ちゃん:ミヤコの弟
↑これ押さえれば誰でも楽しめる内容ではあると思います( ◜௰◝ )
アンサンブル·キャット 昔から演じることが好きだった。
自分が役になりきって演じれば大人たちが拍手をくれた。
大好きだったのだ、自分では無い『ナニカ』になれることが。
それが今はどうだ。大した役を勝ち取ることも出来ず、それでもなあなあに続けている。何も諦められずに小さな舞台でアンサンブルとして演者を続けている。
「…………もうやめよっかな」
誰も居ない楽屋でぽつりと呟く。
静寂に包まれる。嫌な思考を振り払うようにパシンッと両頬を叩いた。
やめるわけにはいかない。だって
「遥、怒るもんなぁ」
遥。オレの愛しい恋人。
オレの演技を一番傍で見てくれていた人。
オレの演技を「世界で一番綺麗だ」と抱きしめてくれた人。
愛しい人に宣言したのだ。「オレが、誰からも認められるような人間になったら一緒になろう」と。
10113自分が役になりきって演じれば大人たちが拍手をくれた。
大好きだったのだ、自分では無い『ナニカ』になれることが。
それが今はどうだ。大した役を勝ち取ることも出来ず、それでもなあなあに続けている。何も諦められずに小さな舞台でアンサンブルとして演者を続けている。
「…………もうやめよっかな」
誰も居ない楽屋でぽつりと呟く。
静寂に包まれる。嫌な思考を振り払うようにパシンッと両頬を叩いた。
やめるわけにはいかない。だって
「遥、怒るもんなぁ」
遥。オレの愛しい恋人。
オレの演技を一番傍で見てくれていた人。
オレの演技を「世界で一番綺麗だ」と抱きしめてくれた人。
愛しい人に宣言したのだ。「オレが、誰からも認められるような人間になったら一緒になろう」と。