Nuiri7
MOURNINGボツ供養です。エモくなかったので前回の続き
愛が故のイデアみかが斎宮邸にきてから、一ヶ月がたった。今日はみかの仕事はないがシュウは幼稚園に行っているので寂しい。
寂しさを埋めるために、初日に渡された取り扱い説明書を眺めていた。
「んぁっ!んああ〜〜。シュウさんの誕生日って10月30日なんや〜〜」
お師さんと同じ誕生日なんて、あの子に教えてあげればきっと喜ぶだろう。
あ、自分の尊敬する叔父の誕生日くらい知ってるか。
「あかん、スケッチブックはどこやっけ」
これまでシュウから霊感を得たデザインを書きためていたのだ。
「せや、服だけやのうて…」
みかは携帯を取り出した。
「間に合わなくって残念やったね」
シュウの母親と父親はどうしても外せない仕事ができてしまい、シュウの誕生日には間に合わなかった。
14209寂しさを埋めるために、初日に渡された取り扱い説明書を眺めていた。
「んぁっ!んああ〜〜。シュウさんの誕生日って10月30日なんや〜〜」
お師さんと同じ誕生日なんて、あの子に教えてあげればきっと喜ぶだろう。
あ、自分の尊敬する叔父の誕生日くらい知ってるか。
「あかん、スケッチブックはどこやっけ」
これまでシュウから霊感を得たデザインを書きためていたのだ。
「せや、服だけやのうて…」
みかは携帯を取り出した。
「間に合わなくって残念やったね」
シュウの母親と父親はどうしても外せない仕事ができてしまい、シュウの誕生日には間に合わなかった。
tenseinow
DOODLE直で載せるには憚られるみか宗の落書き漫画。界隈で百万回ありそうなネタですが、影片の鳥目設定があまりにもみか宗だったのでつい…。
でもこれはしゅうくんがわるいと思います。 3
もやし👁🗨
Reuse Halloween2021年1月発行のモブ宗アンソロジーに掲載したものです。ゾンビものだったので今年のハロウィンに乗じて掲載します(公開期間は現時点で無期限です)。
ゾンビで溢れかえった世界で宗くんと出会ったモブの話です。
モブ宗ですがモブが一方的に宗くんのことを好きなだけの全年齢、ちょっとみか宗要素があるかもしれませんが原作程度の信頼関係です。
死ネタ&原作キャラのゾンビ化の示唆があります。
夢ノ咲・オブ・ザ・デッド! ガコン、ガコン。疲労で重くなった脚を引きずりながら鉄筋造りの外階段を一歩一歩上がっていく。十一月の風が全身を通り抜ける。途中、手に抱えていた紙袋の底が破け、中に入っていた缶詰が一つ落ちた。勢いよく階段を駆け下りていく缶詰を呆然と見つめた。残念だが、もう俺にあれを取りに戻るだけの気力はない。もともと引きこもりだった俺にはここ数日の肉体労働は完全にキャパオーバーだ。それでも懸命に、今日もここに帰ってきたのはこのビルの最上階で彼が待っているからだった。
最後の一段を上り終え、扉を開く。もともとどこかの会社の事務所であっただろうその部屋の、一番南側に置かれているソファに彼ーー斎宮宗は横になっていた。かつてアイドルだったという彼の姿は、暗く汚れた室内にあっても気品が溢れており、肢体をだらりと投げ出して虚ろに天井を見つめている姿すらもまるで西洋の絵画のようだった。しかし、その顔は酷くやつれていて、目の下には深いクマが出来ていた。
7111最後の一段を上り終え、扉を開く。もともとどこかの会社の事務所であっただろうその部屋の、一番南側に置かれているソファに彼ーー斎宮宗は横になっていた。かつてアイドルだったという彼の姿は、暗く汚れた室内にあっても気品が溢れており、肢体をだらりと投げ出して虚ろに天井を見つめている姿すらもまるで西洋の絵画のようだった。しかし、その顔は酷くやつれていて、目の下には深いクマが出来ていた。