月海 故
MAIKING2025年3月16日発行 無配リーマンパロむざより
圧強め饒舌縁壱のせいで、昼休憩の間に一生分くらいの情緒不安定してる無惨の話
真新しい恋してこ、むざより!
まだまだ執筆中📝 11063
月海 故
DONE2022年3月27日発行の無配。植物研究者の無惨とカフェ店員の縁壱の話。
キャラクター崩壊が顕著。なんでも許せる人向け。むざより未満。
第3話は2025年3月16日【HARU COMIC CITY 34/日輪鬼譚 HARU2025】にて頒布予定。
💝第1話、第2話共に冊子版の頒布が終了したため公開いたします。
お手に取ってくださりありがとうございました。
カフェ・ボタニカル 私の行きつけの喫茶店には、花を咲かせるように笑う店員がいる。
だがその男、始終ニコニコとしているわけではなく、どちらかといえば仏頂面を見せていることの方が多い。ただ、目が合うと綻ぶように表情を和らげるし、問い掛けに答えればそれを満開にさせるのだ。
人と触れ合うのが好きなのだろう、私とは違って。
早春、新たな仕事に就くためこの地へ来た。
職場近くにあるその店の外観を気に入って立ち寄ったのがきっかけだったが、出す料理もコーヒーもなかなかに美味い。
それからもう三ヶ月ほど通い詰めているが、今は週に数回、食事や茶を楽しんでいる。
件の店員は二十代半ばといったところだろうか。主な仕事は給仕。
座席数はカウンターの他、テーブル席が十席ほどの店内だ、そこまで広くはない。給仕の男はそのテーブルの間をデカい図体で行ったり来たりする。
16390だがその男、始終ニコニコとしているわけではなく、どちらかといえば仏頂面を見せていることの方が多い。ただ、目が合うと綻ぶように表情を和らげるし、問い掛けに答えればそれを満開にさせるのだ。
人と触れ合うのが好きなのだろう、私とは違って。
早春、新たな仕事に就くためこの地へ来た。
職場近くにあるその店の外観を気に入って立ち寄ったのがきっかけだったが、出す料理もコーヒーもなかなかに美味い。
それからもう三ヶ月ほど通い詰めているが、今は週に数回、食事や茶を楽しんでいる。
件の店員は二十代半ばといったところだろうか。主な仕事は給仕。
座席数はカウンターの他、テーブル席が十席ほどの店内だ、そこまで広くはない。給仕の男はそのテーブルの間をデカい図体で行ったり来たりする。
月海 故
PROGRESSむざより転生パロ沖縄紀行本色々と間違ってることに気付いたのでこそフォロ限にしました😌
⚠️ものすごく別人・めちゃらぶ🫶🏻
本にしたいけどどうなるか分かんないので、出来上がったところを順次アップしていく。
6/17 空港〜機内
7/15 アイスクリーム 11790
月海 故
DONE2023年1月29日発行の無配。セフレの無惨と縁壱のバレンタインデー。
キャラクター崩壊が顕著。なんでも許せる人向け。
後半は別の話かのように仲睦まじいです☺️
💝冊子版を手に取ってくださった方はありがとうございました🫶🏼
Better Than Bitter ◇
無惨に呼び出されるのは、いつも突然。
その頻度。二週、三週に一度の間隔ならば早い方。大抵はひと月以上開く。お声が掛かるのは決まって前日。指定場所は相手の自宅。時間はまちまち。
俺はそれに、イエスかノーかで答えるだけ。
こちらの誘いにあちらが乗ってきたことは、これまで一度だってない。だから俺から誘うのは早々にやめた。どれだけ会いたくても、連絡を待つしかない。呼び出された日時に先約があれば出来うる限りそれを動かし、無惨を優先させた。あちらの誘いにはなるべく〝ノー〟を唱えたくなかった。次にまた誘ってもらえる確証はないし、断れば即座に切られかねないから。
無惨と俺に心の繋がりはない。カラダだけの関係だ、仕方がない。
14639無惨に呼び出されるのは、いつも突然。
その頻度。二週、三週に一度の間隔ならば早い方。大抵はひと月以上開く。お声が掛かるのは決まって前日。指定場所は相手の自宅。時間はまちまち。
俺はそれに、イエスかノーかで答えるだけ。
こちらの誘いにあちらが乗ってきたことは、これまで一度だってない。だから俺から誘うのは早々にやめた。どれだけ会いたくても、連絡を待つしかない。呼び出された日時に先約があれば出来うる限りそれを動かし、無惨を優先させた。あちらの誘いにはなるべく〝ノー〟を唱えたくなかった。次にまた誘ってもらえる確証はないし、断れば即座に切られかねないから。
無惨と俺に心の繋がりはない。カラダだけの関係だ、仕方がない。
月海 故
DONE2022年3月27日発行の無配。事故物件に住むことになった縁壱の話。
キャラクター崩壊等、色々と捏造。なんでも許せる人向け。
ホラーではなく普通にらぶです。
💝冊子版の頒布が終了したためエアブー230212にて公開いたします。
お手に取ってくださりありがとうございました。
心理的瑕疵 熱めに沸かした湯を張り、ゆっくりと湯船に浸かる。
一日の疲れを癒す時間だが、この時、俺の口から零れるのは深く重い溜息。このところ、鬼舞辻無惨に関してとても大きな悩みを抱えている。
……と、その話の前に、少し。
「プライベートな場所は遠慮してくれと言ったはずだ。今はやめてくれ」
浴室の扉、その磨りガラスにぼんやりと映る人影に言う。するとそれは煙のように散って消えた。
素直に退散してくれるからいいものの、風呂とトイレは勘弁してくれと何度も言っているのに。
先に話した通り、悩み事を抱えている。
どうにもならない事実に、どうしようもない己の想いを上乗せにした、雁字搦めにこんがらがった俺の悩み。
思い煩い半年ほど経った時、当時住んでいたアパートの契約更新を迎えた。日々儘ならず過ごしていた俺は、心機一転このマンションに移り住んで、それから三ヶ月と少し。
11038一日の疲れを癒す時間だが、この時、俺の口から零れるのは深く重い溜息。このところ、鬼舞辻無惨に関してとても大きな悩みを抱えている。
……と、その話の前に、少し。
「プライベートな場所は遠慮してくれと言ったはずだ。今はやめてくれ」
浴室の扉、その磨りガラスにぼんやりと映る人影に言う。するとそれは煙のように散って消えた。
素直に退散してくれるからいいものの、風呂とトイレは勘弁してくれと何度も言っているのに。
先に話した通り、悩み事を抱えている。
どうにもならない事実に、どうしようもない己の想いを上乗せにした、雁字搦めにこんがらがった俺の悩み。
思い煩い半年ほど経った時、当時住んでいたアパートの契約更新を迎えた。日々儘ならず過ごしていた俺は、心機一転このマンションに移り住んで、それから三ヶ月と少し。
月海 故
MEMO『誤算』のハピエン後、会話文小ネタ余談ですが、奥歯は国費(防衛予算から)でインプラントしたので、ふたりで美味しくご飯食べてます😋
逸話の真偽「確かお前あの時…象に使う麻酔量、とか言っていたよな…死んだらどうするつもりだったんだ」
「死んでない」
「結果論だ」
「噂で聞いたんだよ。〝継国縁壱〟にホッキョクグマを昏倒させる麻酔銃を使ったが、欠伸をしながら一個中隊をものの数分で壊滅させた、ってな」
「嘘だそんなの」
「どうだか」
「お前以外に薬を打たれたことはないし」
「一個中隊の方は否定しないのか」
「うん。でも、」
「否定しないのか?」
「うん」
「……フーン」
「でもな、北極でとある作戦に参加した時、ホッキョクグマに遭遇して、」
「どちらがデカかった」
「なにが」
「お前とホッキョクグマ」
「もちろん向こうに決まってるだろ?」
「お前、3メートルもあるのにか」
「そんなにない」
753「死んでない」
「結果論だ」
「噂で聞いたんだよ。〝継国縁壱〟にホッキョクグマを昏倒させる麻酔銃を使ったが、欠伸をしながら一個中隊をものの数分で壊滅させた、ってな」
「嘘だそんなの」
「どうだか」
「お前以外に薬を打たれたことはないし」
「一個中隊の方は否定しないのか」
「うん。でも、」
「否定しないのか?」
「うん」
「……フーン」
「でもな、北極でとある作戦に参加した時、ホッキョクグマに遭遇して、」
「どちらがデカかった」
「なにが」
「お前とホッキョクグマ」
「もちろん向こうに決まってるだろ?」
「お前、3メートルもあるのにか」
「そんなにない」
月海 故
DONE1106#エアブーSPECIAL 展示用短編。期間中、遊びに来てくださった方には愛を😉💕
ありがとうございました!!
★★★
特殊工作員の縁壱と、彼の愛してやまない男の話。
⚠️暴力、薬物使用の表現があります。フィクションとしてご理解ください。
⚠️ふわっとした設定で書いているのでさらっと読み飛ばすのが正解。 8302
月海 故
DONE1106#エアブーSPECIAL 展示用短編。期間中、遊びに来てくださった方には愛を😉💕
ありがとうございました!!
★★★
リーマンパロ。
全年齢ですが、後半に♡喘ぎ表現があります。
苦手な方は閲覧をお控えください。
全く、想定、外継国縁壱、26歳。大手外資系IT企業のグループ会社勤務。
彼は鬼舞辻無惨の、このところの一番のお気に入りだ。
大企業に勤め、社の稼ぎ頭として働く鬼舞辻はもう限界だった。
休みがないわけでも、仕事が辛いわけでもない。睡眠は十分取れているし、趣味である芸術鑑賞を愉しむ時間と心の余裕もあった。
しかし日々、とにかく苛立ちを募らせていた。業務上、思う通りにいかないことは大なり小なり誰にでもあるだろう。鬼舞辻は人の倍、それにイラつく。いつも何かしら、誰かしらにキレている。
そんな鬼舞辻が現在任されているいくつかのプロジェクトのうち、最も大きな業務の一部タスクをグループ会社に委託していた。その担当者が継国だ。
体躯の良さだけやたら目に付くが存在感は然程でもなく、控えめであり実直で、人当たりの良い好青年。だがそれだけならば鬼舞辻のお眼鏡にかなうことはない。
15454彼は鬼舞辻無惨の、このところの一番のお気に入りだ。
大企業に勤め、社の稼ぎ頭として働く鬼舞辻はもう限界だった。
休みがないわけでも、仕事が辛いわけでもない。睡眠は十分取れているし、趣味である芸術鑑賞を愉しむ時間と心の余裕もあった。
しかし日々、とにかく苛立ちを募らせていた。業務上、思う通りにいかないことは大なり小なり誰にでもあるだろう。鬼舞辻は人の倍、それにイラつく。いつも何かしら、誰かしらにキレている。
そんな鬼舞辻が現在任されているいくつかのプロジェクトのうち、最も大きな業務の一部タスクをグループ会社に委託していた。その担当者が継国だ。
体躯の良さだけやたら目に付くが存在感は然程でもなく、控えめであり実直で、人当たりの良い好青年。だがそれだけならば鬼舞辻のお眼鏡にかなうことはない。