tohli
DONEhttps://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1068593&TD=7331813このフェムレオと同じ世界線
アリギュラとフェムトの会話断章リターンズ
フェムレオ?
ever after「僕はあの子を愛してもいないしあの子に恋してもいないよ」
街角のオープンカフェの一角。白いテーブルの上には薫り高い紅茶のカップがふたつ。テーブルを挟み向かい合うのは、仮面をつけた男と同じく半顔を覆う仮面をつけた少女だ。
ティーカップの細い持ち手に指を添えたまま、男はうんざりしたようにそう言い放った。
向かい合う少女はその返答に不満げだ。期待していたような楽しい話ではなかったから。
浮かれときめき道化になるようなとびっきりのコイバナを聞けるんじゃないかと思っていたのに。
テーブルの上に顎を乗せ、ぷーと頬を膨らませて不満げだ。
「そんなのつまんなーい」
「別にあの子の幸せを願ってもいないし相手を想って心躍らせ眠れない夜を過ごしたことも……も?」
699街角のオープンカフェの一角。白いテーブルの上には薫り高い紅茶のカップがふたつ。テーブルを挟み向かい合うのは、仮面をつけた男と同じく半顔を覆う仮面をつけた少女だ。
ティーカップの細い持ち手に指を添えたまま、男はうんざりしたようにそう言い放った。
向かい合う少女はその返答に不満げだ。期待していたような楽しい話ではなかったから。
浮かれときめき道化になるようなとびっきりのコイバナを聞けるんじゃないかと思っていたのに。
テーブルの上に顎を乗せ、ぷーと頬を膨らませて不満げだ。
「そんなのつまんなーい」
「別にあの子の幸せを願ってもいないし相手を想って心躍らせ眠れない夜を過ごしたことも……も?」
tohli
DONE部下の相談に乗るいい上司がかわいそうな話フェムレオ。
部下の相談にはもうのらない「友達と、その、き……キスしちゃったこととかって」
なにやらもそもそ指をこねくり回しながら少年が相談してくるから何事かと思えばそんな話だった。
スティーブンは苦笑すると、「そんなこともあるだろう」と受け流した。
スティーブンの言葉に何処かホッとした様子のレオナルドは「そうっすよね!」と元気を取り戻す。
さては寄った勢いか遊んでてテンション上がりすぎでもしたか、友人と事故があったらしい。
若い頃にはよくあることだ。
そんな相談があってしばらくしたある日。
二日酔いなのか頭を抱えて項垂れていたレオナルドが、小さくくしゃみをした。
風邪か? と聞けば昨日裸で寝ちゃって、という。
「スティーブンさん、そういう……ええと、起きたら裸だったとか、そういえことしたことなさそうですよね」
2966なにやらもそもそ指をこねくり回しながら少年が相談してくるから何事かと思えばそんな話だった。
スティーブンは苦笑すると、「そんなこともあるだろう」と受け流した。
スティーブンの言葉に何処かホッとした様子のレオナルドは「そうっすよね!」と元気を取り戻す。
さては寄った勢いか遊んでてテンション上がりすぎでもしたか、友人と事故があったらしい。
若い頃にはよくあることだ。
そんな相談があってしばらくしたある日。
二日酔いなのか頭を抱えて項垂れていたレオナルドが、小さくくしゃみをした。
風邪か? と聞けば昨日裸で寝ちゃって、という。
「スティーブンさん、そういう……ええと、起きたら裸だったとか、そういえことしたことなさそうですよね」
tohli
DONEフェムレオ。リクエスト受け付けしたお題『お互いを恥ずかしがらせないと出られない部屋に閉じ込められたフェムレオ』
ちょっとレオフェムっぽいけどフェムレオと言い張る。
お互いを恥ずかしがらせないと出られない部屋 ドアのあった場所を蹴る音、それに続く壁の硬さに文句を言う声に、レオナルドはため息をついた。うちの上司たちのようなパワー系ではないのだから蹴破るのは絶対に無理だと思う。
視線を巡らせれば、壁一面にポップな書体で術式が書き込まれているのが視える。ところどころにピンクのハートが混じっていても術式というものは発動できるらしい。
「ふっつーに、術式破る方面はだめなんすか」
「アリギュラちゃんにそのあたりぬかりがあると思うか!」
忌々しい! と吐き捨てた堕落王はレオナルドが座り込んでいたベッドまで来ると勢いよくその上に腰を下ろした。
マットレスが沈み、レオナルドも弾む。フェムトの方に体が傾き肩が触れ、はじきかえされるままにベッドの上に転がりそうになりなんとか耐えた。
2157視線を巡らせれば、壁一面にポップな書体で術式が書き込まれているのが視える。ところどころにピンクのハートが混じっていても術式というものは発動できるらしい。
「ふっつーに、術式破る方面はだめなんすか」
「アリギュラちゃんにそのあたりぬかりがあると思うか!」
忌々しい! と吐き捨てた堕落王はレオナルドが座り込んでいたベッドまで来ると勢いよくその上に腰を下ろした。
マットレスが沈み、レオナルドも弾む。フェムトの方に体が傾き肩が触れ、はじきかえされるままにベッドの上に転がりそうになりなんとか耐えた。
tohli
DONE友達と恋人の境界線フェムレオ
ボーダーライン「友達と恋人の境界線ってどこだと思います?」
用事も事件もバイトもない昼下り。空いた時間をいつものように――いつものように、フェムトと過ごしていたレオナルドは後ろ向きに座った椅子の背にだらけるようにもたれながら、そんな問を口に載せた。
少し離れた机で何やら奇怪な実験をしていたフェムトはその手を止め、触手が溢れそうになったシャーレに蓋をして封じ込める。
「……なんだって?」
よくあの薄い蓋だけで触手が納まるな、と、感心したレオナルドは顔だけで振り返り問い返すフェムトに、「だから」と続けた。
「喧嘩してばかりの恋人もいるし友達といつも一緒にいる人もいるし、境界線ってどのあたりなのかな、って」
「友人と寝る人間もいるだろう」
1076用事も事件もバイトもない昼下り。空いた時間をいつものように――いつものように、フェムトと過ごしていたレオナルドは後ろ向きに座った椅子の背にだらけるようにもたれながら、そんな問を口に載せた。
少し離れた机で何やら奇怪な実験をしていたフェムトはその手を止め、触手が溢れそうになったシャーレに蓋をして封じ込める。
「……なんだって?」
よくあの薄い蓋だけで触手が納まるな、と、感心したレオナルドは顔だけで振り返り問い返すフェムトに、「だから」と続けた。
「喧嘩してばかりの恋人もいるし友達といつも一緒にいる人もいるし、境界線ってどのあたりなのかな、って」
「友人と寝る人間もいるだろう」
tohli
DONEひさしぶりのフェムレオぽいぽい。ちょっと死にネタ含み。というか前世ネタ。
千年紀のはじまりに 最初に出会ったのがいつだったのか、僕はまだ覚えている。千年の長い間、一つの記憶も取りこぼすことなく僕は『レオナルド』の傍にあり続けていた。
初めて出会い恋をして、永遠を誓ったあの日からもう千年が過ぎた。その間に、何人の『レオナルド』の誕生を見届け、成長を見守り、その死を迎えたことだろう。……ああ、前回で二十五人目だった。忘れてはいない。
『レオナルド』は一度死を迎え、忘却の川を渡るたびにその代償として記憶を一つなくしてきた。
最初の死の後、僕と初めて会った場所を忘れた。
二番目の死の後、僕が贈った花の色を忘れた。
三番目の死の後、二人で月を見上げたあの丘の景色を忘れた。
四番目の死の後……
……二十五回目の終わりを迎える臨終の床で、『レオナルド』は僕に手を握られながら力なく微笑った。
1418初めて出会い恋をして、永遠を誓ったあの日からもう千年が過ぎた。その間に、何人の『レオナルド』の誕生を見届け、成長を見守り、その死を迎えたことだろう。……ああ、前回で二十五人目だった。忘れてはいない。
『レオナルド』は一度死を迎え、忘却の川を渡るたびにその代償として記憶を一つなくしてきた。
最初の死の後、僕と初めて会った場所を忘れた。
二番目の死の後、僕が贈った花の色を忘れた。
三番目の死の後、二人で月を見上げたあの丘の景色を忘れた。
四番目の死の後……
……二十五回目の終わりを迎える臨終の床で、『レオナルド』は僕に手を握られながら力なく微笑った。
tohli
DONE一時間小ネタフェムレオ未満ベイクドビーンズ「だいたいキミというやつは」
フェムトがそう切り出したとき、レオナルドは面倒な方向に話が転がり始める気配を感じた。
反発することなく、受け流すに限る。
素直に拝聴する姿勢を取りながら、レオナルドは目の前の籠から新しい豆を取った。
堕落王の居城のキッチン。およそ、何人たりとも足を踏み入れることはできないだろうその場所で、レオナルドはいま目の前に山盛りになった豆をひたすらに剥き続けていた。
仕事終わり、はー疲れた! とベッドに倒れ込んだ次の瞬間にはフェムトの魔獣に拉致されてこの堕落王の城に連行された。
いつものことだ。もう慣れた。
キッチンに放り出されたレオナルドの目の前に、エプロン姿の堕落王は籠に山盛りの豆を置いた。
1511フェムトがそう切り出したとき、レオナルドは面倒な方向に話が転がり始める気配を感じた。
反発することなく、受け流すに限る。
素直に拝聴する姿勢を取りながら、レオナルドは目の前の籠から新しい豆を取った。
堕落王の居城のキッチン。およそ、何人たりとも足を踏み入れることはできないだろうその場所で、レオナルドはいま目の前に山盛りになった豆をひたすらに剥き続けていた。
仕事終わり、はー疲れた! とベッドに倒れ込んだ次の瞬間にはフェムトの魔獣に拉致されてこの堕落王の城に連行された。
いつものことだ。もう慣れた。
キッチンに放り出されたレオナルドの目の前に、エプロン姿の堕落王は籠に山盛りの豆を置いた。
tohli
DONE第二次崩落ネタここからの異界暮らしする二人も書いてみたくも
世界が終わる日に 世界が終わろうとしている。
否、もうとっくに終わっているはずだった。
二回目の大崩落。HLに再び現れた歪は高く長く深く細く。弾ければ、きっと世界を飲み込むほどに。
それがいま均衡をぎりぎりのところで保っているのは、僕に背を向けて立つあの人の仕業だ。
瓦礫、破片、生きていたものの残骸、その他諸々。足を取ろうとするそれを踏み越え地を蹴り走る僕の背中に向けて、仲間たちが名を呼ぶ声が聞こえる。
止まる訳にはいかない。
「ばかな、こと、してっ」
ソニックも置いてきた。みんなみんな、置いてきた。
妹の名を心のなかで呼ぶ。ごめん。たぶん、もう会えない。
第二次崩落が世界を巻き込めば、被害は一度目のそれの比ではなく。きっと、ミシェーラの住む故郷も、この街も、なにもかも無事では済まない。
1254否、もうとっくに終わっているはずだった。
二回目の大崩落。HLに再び現れた歪は高く長く深く細く。弾ければ、きっと世界を飲み込むほどに。
それがいま均衡をぎりぎりのところで保っているのは、僕に背を向けて立つあの人の仕業だ。
瓦礫、破片、生きていたものの残骸、その他諸々。足を取ろうとするそれを踏み越え地を蹴り走る僕の背中に向けて、仲間たちが名を呼ぶ声が聞こえる。
止まる訳にはいかない。
「ばかな、こと、してっ」
ソニックも置いてきた。みんなみんな、置いてきた。
妹の名を心のなかで呼ぶ。ごめん。たぶん、もう会えない。
第二次崩落が世界を巻き込めば、被害は一度目のそれの比ではなく。きっと、ミシェーラの住む故郷も、この街も、なにもかも無事では済まない。
わかば
DONEフォロワーさんにLINEにて空気読まないタイミングで送りつけたフェムレオお年賀イラ供養…😂しかも2週間遅れ…
(2枚目、エロくはないけどプチ肌色いちゃ注意)
堕落王、歴代描くのMAX難しい人頂点😇😇😇
R5.1.×× 2
tohli
DONE堕落へといたる道の王様久しぶりの登板お題ガチャ「うちの嫁がこんなに可愛いのは当たり前」
のろけ話にはさまれたくない 愛妻家、というのはどういうものだろうなというフェムトの言葉に、うつろな目をしていた絶望王はテーブルに突っ伏したくなった。
「えー、そんなの〜。やっぱりぃ〜? らぶらぶ、じゃなーい?」
「ふむ、らぶらぶ」
「そうそう、アタシとダーリン達みたいなー♥」
きゃー♥ と声を上げて身をよじらせるアリギュラ。
ここは十三王の間。堕落王と偏執王、そして間に挟まれて逃げそこねた絶望王以外の他の王の姿はない。みな、数時間前に音速猿もかくやというはやさで用事を思い出していた。
「僕とレオナルドは『らぶらぶ』していると思うがね?」
「そうねー、いっつもイチャイチャしてるもんねー。今日はアイツはどうしたのー?」
「妹への結婚祝いを出しに郵便局へ。『郵便局くらい一人でもいけますから』などというんだぞ。この僕を置いていくとはな」
1201「えー、そんなの〜。やっぱりぃ〜? らぶらぶ、じゃなーい?」
「ふむ、らぶらぶ」
「そうそう、アタシとダーリン達みたいなー♥」
きゃー♥ と声を上げて身をよじらせるアリギュラ。
ここは十三王の間。堕落王と偏執王、そして間に挟まれて逃げそこねた絶望王以外の他の王の姿はない。みな、数時間前に音速猿もかくやというはやさで用事を思い出していた。
「僕とレオナルドは『らぶらぶ』していると思うがね?」
「そうねー、いっつもイチャイチャしてるもんねー。今日はアイツはどうしたのー?」
「妹への結婚祝いを出しに郵便局へ。『郵便局くらい一人でもいけますから』などというんだぞ。この僕を置いていくとはな」
tohli
DONE黒灰にいれるにはフェムレオ過ぎたのでカットしたフェム→→→→→→レオな王様の話。これだけでも読めるようにはしてありますが、かなりひどい王様です。
好きな子はちょっかいかけていじめるタイプ。
断章あるいは染められぬ黒 いつもの喧騒に満ちた十三王の間。扉を潜った偏執王は、この数日見かけなかった堕落王の姿に「あらぁ?」と声を上げた。
つまらなそうな顔をしている男の隣に腰を掛け、テーブルに肘をついてその鉄色の仮面を覗き込む。
「お人形ちゃんと遊んでたんじゃないの〜?」
「時間切れで向こうの粘り勝ち」
手のひらを上にかざして、堕落王は肩をすくめた。
「三日間は充分に楽しませてもらったけどね」
「なにやったのー?」
「そりゃ」
白い布で包まれた指を一本ずつ折って数える。
「切って燃やして抉って開いて潰して、と一通り」
気に入りの『おもちゃ』をいくら誘惑してもなかなか堕落してくれない。だから向こうの望む情報を対価に、死という終わりがない苦痛と快楽を与えて侵し染め上げようとした。なのに、あの子供は耐えきってしまった。
1010つまらなそうな顔をしている男の隣に腰を掛け、テーブルに肘をついてその鉄色の仮面を覗き込む。
「お人形ちゃんと遊んでたんじゃないの〜?」
「時間切れで向こうの粘り勝ち」
手のひらを上にかざして、堕落王は肩をすくめた。
「三日間は充分に楽しませてもらったけどね」
「なにやったのー?」
「そりゃ」
白い布で包まれた指を一本ずつ折って数える。
「切って燃やして抉って開いて潰して、と一通り」
気に入りの『おもちゃ』をいくら誘惑してもなかなか堕落してくれない。だから向こうの望む情報を対価に、死という終わりがない苦痛と快楽を与えて侵し染め上げようとした。なのに、あの子供は耐えきってしまった。
tai_mushi
MAIKINGラフ状態や色置きした段階などなど。もの凄く古いものも含みます。
フェムレオ、フェムレオ♀(女体化)、女体化レオ、ステダニ、単体でミシェーラやフェムトやレオやダニエルなど。 24