浅葱和月
MAIKING元彼渉、今彼薫のバイオレンスモノの予定でした。薫零⬅渉『零が……零が…盗られる……』
『…渉……?』
『…そうです……!まずはその綺麗なお顔と体を傷だらけにしましょう!』
『…渉……!?』
『そうすれば、盗る人も減るはず…!!』
『やめろ、渉っ…!!』
***
「零くん。零くん!零くん起きて!」
体を揺すられハッと目が覚め、夢と現実の区別がつかないまま咄嗟に身を守る仕草をしてしまった。
大袈裟に反応する我輩を見て薫くんが心配そうな顔で覗き込んでくる。
そうじゃ…、今は次の仕事先へバスで移動中じゃった…。
「大丈夫…?うなされたけど……、嫌な夢でも見た…?」
「…ぁ…すまん……、ちょっと昔の夢を見ただけじゃよ」
そう…、昔の夢。
元彼の日々樹くんに殴られ、犯され、最後は刃物で皮膚に名前を掘られたあの日の夢。
1023『…渉……?』
『…そうです……!まずはその綺麗なお顔と体を傷だらけにしましょう!』
『…渉……!?』
『そうすれば、盗る人も減るはず…!!』
『やめろ、渉っ…!!』
***
「零くん。零くん!零くん起きて!」
体を揺すられハッと目が覚め、夢と現実の区別がつかないまま咄嗟に身を守る仕草をしてしまった。
大袈裟に反応する我輩を見て薫くんが心配そうな顔で覗き込んでくる。
そうじゃ…、今は次の仕事先へバスで移動中じゃった…。
「大丈夫…?うなされたけど……、嫌な夢でも見た…?」
「…ぁ…すまん……、ちょっと昔の夢を見ただけじゃよ」
そう…、昔の夢。
元彼の日々樹くんに殴られ、犯され、最後は刃物で皮膚に名前を掘られたあの日の夢。
さくら
DOODLE某ミュで一番刺さったシーンのパロなので、前後の話も設定も何も無いです(笑)。『5.6歳の薫くんと人外の朔間先輩のワンシーン』というだけ。聲「どうしたのじゃ、少年」
零が初めてその少年に声をかけたのは、一人でただしくしくと泣いてる姿を見るようになって三度目の時。
街外れの、恐らく一人で行ってはだめだと大人に言われていそうなその場所に。
先々週初めてその少年は現れた。
時々しゃくりあげるように泣くものの、ひとしきり泣いたあとはぐいっと涙を拭って立ち上がる。
その姿がなんだかとても美しくて。
なんとなく見守ってはみるものの特に声を掛けるつもりも無かった零がつい声をかけたのは、その声も聞いてみたいと思ってしまったから。
零の存在には全く気付いていなかったのだろう。
びっくりしたように目を見開いた少年が、ぽつりと『かみさま?』と零す。
「どうかしたのかえ?」
1143零が初めてその少年に声をかけたのは、一人でただしくしくと泣いてる姿を見るようになって三度目の時。
街外れの、恐らく一人で行ってはだめだと大人に言われていそうなその場所に。
先々週初めてその少年は現れた。
時々しゃくりあげるように泣くものの、ひとしきり泣いたあとはぐいっと涙を拭って立ち上がる。
その姿がなんだかとても美しくて。
なんとなく見守ってはみるものの特に声を掛けるつもりも無かった零がつい声をかけたのは、その声も聞いてみたいと思ってしまったから。
零の存在には全く気付いていなかったのだろう。
びっくりしたように目を見開いた少年が、ぽつりと『かみさま?』と零す。
「どうかしたのかえ?」
Mitsuru
PROGRESShttps://poipiku.com/950796/7357161.htmlボツになるかもだけどこれの続き
ホ医薫零進捗② もうすぐ日付けも変わりそうな時間帯、羽鳥と佐倉山を乗せたスポーツカーは、夜の国道を静かに走っている。
車内にさり気なく散らしたフレグランスの香り。重厚なレザーシート。そしてブルーに光るパーツライトが、落ち着いた空間を作り上げていた。助手席に座る零は、膝に手を置いてリラックスした様子で窓の外を眺めている。
(今日……いける感じじゃない?)
そんな落ち着いた車内で、薫の心は逸って仕方がなかった。先ほど頬に触れられた指先の熱が、まだクリアに残っている。久しぶりなのだ。零に触れたい。抑え込んでいた熱い感情が揺さぶられる。家に着いたら、どうしてやろうか。この男はいつもベッドに行く前にシャワーを浴びたいと言う。その前に、彼の細く引き締まった腰に触れて、抱き寄せて、キスをしよう。それから――
3630車内にさり気なく散らしたフレグランスの香り。重厚なレザーシート。そしてブルーに光るパーツライトが、落ち着いた空間を作り上げていた。助手席に座る零は、膝に手を置いてリラックスした様子で窓の外を眺めている。
(今日……いける感じじゃない?)
そんな落ち着いた車内で、薫の心は逸って仕方がなかった。先ほど頬に触れられた指先の熱が、まだクリアに残っている。久しぶりなのだ。零に触れたい。抑え込んでいた熱い感情が揺さぶられる。家に着いたら、どうしてやろうか。この男はいつもベッドに行く前にシャワーを浴びたいと言う。その前に、彼の細く引き締まった腰に触れて、抱き寄せて、キスをしよう。それから――
Mitsuru
PROGRESShttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17522699これの続き
ホ医薫零 最近、佐倉山からの連絡が途絶えている。以前羽鳥からわざと連絡を止めたのとはニュアンスが違う。どうやら単純に薫と会う時間が取れぬほど忙しいらしい。普段から多忙な人だが、いつもより輪にかけて余裕がないということだ。羽鳥が在籍するホストクラブに遊びに来ないのは勿論のこと、メッセージアプリへの返信も、スマホへのコールに折り返しもないという状況だ。
こういう時、天才外科医の佐倉山を取り巻く世界の中で、最初に篩い落とされるのは自分なのだと羽鳥は考えて項垂れる。私と仕事、どっちが大事なの――? なんて使い古されたフレーズが頭に浮かんでげんなりした。しつこく連絡をするのも鬱陶しいかと思い、せめて声だけでも聞きたいと願う健気な感情も堪えてそっとしておいた。
4073こういう時、天才外科医の佐倉山を取り巻く世界の中で、最初に篩い落とされるのは自分なのだと羽鳥は考えて項垂れる。私と仕事、どっちが大事なの――? なんて使い古されたフレーズが頭に浮かんでげんなりした。しつこく連絡をするのも鬱陶しいかと思い、せめて声だけでも聞きたいと願う健気な感情も堪えてそっとしておいた。
sososorororo_
MAIKING薫零ケーキバースの書きかけですがまさかの続きを紛失。私はどう話をまとめようとしていたのか分かりません。
(いつか)完成はさせたい気持ちはあるので出来上がっている所まで出します。
⚠️続きを紛失はしましたが、ケーキバースです。
⚠️続きを紛失はしましたが、カニバリズムを含むを書きたかった事を覚えています。
⚠️苦手な方はお控えください 5098
son873
DOODLE[薰零]🔞ホスト×医者
前回の続き
※web再録のため購入者限定パスワード公開
前半のみフォロワーに公開⇒ https://poipiku.com/189596/5948823.html
son873
DOODLE[薫零]R18中身のないえろ( https://poipiku.com/189596/5202445.html )続き
キーワードは『攻の胸元に縋り付く受』と『腰ヘコ』です
※web再録のため購入者限定パスワード公開
son873
DOODLE[薫零]隠したけど一応R18受が攻の胸元にしがみつく図
元気があれば明日腰ヘコの続きを描く
⇒続き
https://poipiku.com/189596/5207751.html
※web再録のため購入者限定パスワード公開
Mitsuru
PROGRESS前後繋がりなし原稿の進捗②「零くん? いるんでしょ?」
薫は数日ぶりに件のマンションにやって来た。今日は女の子を連れてはいない。素直に零に会うためにやって来た。「会いに来るから」と約束をした。今日がようやくその再会の日に相応しいのだ。
部屋の明かりがついていたから零が中にいるのだろうと踏んでいたのだが、リビングルームに彼の姿は見当たらない。薫が様子を伺うように辺りを見渡していると、背後からひたりと静かに人の足音がした。
「わっ、……びっくりした」
気配に振り向いた薫は咄嗟に息を呑む。そこには零が立っていた。濡れた素肌にバスローブを纏わせ、やおら立ち尽くしている。
「なんだ……シャワー浴びてたの?」
バスローブから覗く零の長い脚や白い胸元は、当然ながら彼の素肌そのものを晒していたが、薫は見てはいけないものを前にしているような気持ちになった。初めて零と会った日もこうしてシャワーを終えた零と対峙したことを思い出す。あの時は動揺のあまりに気付いていなかったが、衣服の下に隠されている彼の素肌はなんと清らかな色気に溢れていることか。まるで誰にも踏み荒らされた事のない、積もりたての真雪のようだ。
1679薫は数日ぶりに件のマンションにやって来た。今日は女の子を連れてはいない。素直に零に会うためにやって来た。「会いに来るから」と約束をした。今日がようやくその再会の日に相応しいのだ。
部屋の明かりがついていたから零が中にいるのだろうと踏んでいたのだが、リビングルームに彼の姿は見当たらない。薫が様子を伺うように辺りを見渡していると、背後からひたりと静かに人の足音がした。
「わっ、……びっくりした」
気配に振り向いた薫は咄嗟に息を呑む。そこには零が立っていた。濡れた素肌にバスローブを纏わせ、やおら立ち尽くしている。
「なんだ……シャワー浴びてたの?」
バスローブから覗く零の長い脚や白い胸元は、当然ながら彼の素肌そのものを晒していたが、薫は見てはいけないものを前にしているような気持ちになった。初めて零と会った日もこうしてシャワーを終えた零と対峙したことを思い出す。あの時は動揺のあまりに気付いていなかったが、衣服の下に隠されている彼の素肌はなんと清らかな色気に溢れていることか。まるで誰にも踏み荒らされた事のない、積もりたての真雪のようだ。
Mitsuru
PROGRESS原稿の進捗怪盗薫×零(※零女装注意) 羽風薫の正体は裏社会で名の知られた怪盗だ。通称はコランダム。コランダムとは宝石の一種である。彼が華やかで輝かしい存在であることから、いつの頃かそう呼ばれるようになった。というのも、怪盗コランダムが狙うものは、表に出せない金やお宝だけである。盗まれた方は盗まれたことすら大っぴらにできぬような、悪事によって得たものを盗まれるということだ。よって、表沙汰にはならないし、警察が彼を追うこともない。
羽風薫はけして尻尾を掴ませなかった。盗みの手口も実にスマートだ。どれほど強固に守られた場所であっても、どこからとも無く風のように現れ、お宝を奪っていく。そしてその華麗な身のこなしに呆気に取られているうちに風のように去っていく。悪党が束になってかかろうと、その身一つでひらり、ひらり、とかわして姿を眩ませてしまうのだ。それをやってのけるのも彼が事前にありとあらゆるシステムをハッキングにより止めてしまっているからであって、並外れた身体能力に加えて、相当頭も切れるに違いなかった。
3615羽風薫はけして尻尾を掴ませなかった。盗みの手口も実にスマートだ。どれほど強固に守られた場所であっても、どこからとも無く風のように現れ、お宝を奪っていく。そしてその華麗な身のこなしに呆気に取られているうちに風のように去っていく。悪党が束になってかかろうと、その身一つでひらり、ひらり、とかわして姿を眩ませてしまうのだ。それをやってのけるのも彼が事前にありとあらゆるシステムをハッキングにより止めてしまっているからであって、並外れた身体能力に加えて、相当頭も切れるに違いなかった。
さくら
DOODLE付き合ってない薫零双六の初デートにプラネタリウムを選んだので(笑)。でもなんか進まなそう……両片想いの薫零。【薫零】プラネタリウム「おや?逆先くんたちのプラネタリウムかえ?」
「うわびっくりした!!」
プラネタリウムの招待券を2枚。頬杖つきながらぴらぴらさせていた薫は突然の声にがたりと椅子を揺らした。
「そ、そんなに驚かずとも……」
同じ番組に一緒に出ていたのだ、少し楽屋に戻るのが遅れたとは言えすぐ戻ってくるのはわかっていたはずなのにどうしてそんなに驚くのかと零の方もたじろぐ。
「あ、い、いや、ちょっと考え事してたから」
「ほう?……さてはデートに誘う相手にでも悩んでいたんじゃな」
帰り支度を始めながらからかうように言う零に、そうだよ!と心の中でだけ叫ぶ。
薫は、零をどうやって誘おうかと悩んでいたのだ。
「凛月くんからチケットもらったんだけど」
984「うわびっくりした!!」
プラネタリウムの招待券を2枚。頬杖つきながらぴらぴらさせていた薫は突然の声にがたりと椅子を揺らした。
「そ、そんなに驚かずとも……」
同じ番組に一緒に出ていたのだ、少し楽屋に戻るのが遅れたとは言えすぐ戻ってくるのはわかっていたはずなのにどうしてそんなに驚くのかと零の方もたじろぐ。
「あ、い、いや、ちょっと考え事してたから」
「ほう?……さてはデートに誘う相手にでも悩んでいたんじゃな」
帰り支度を始めながらからかうように言う零に、そうだよ!と心の中でだけ叫ぶ。
薫は、零をどうやって誘おうかと悩んでいたのだ。
「凛月くんからチケットもらったんだけど」