ミズタマ
DOODLE①深夜の映画鑑賞(鈴木の部屋にて)剛くんの無自覚な誘惑に負けそうな鈴木。
②サングラス煙草タートルネック&彼シャツ…後付けの謎設定(川で遊んでいたら薪さんが滑ってびしょ濡れ 鈴木がシャツを貸して車で帰宅中 照れくさい薪さん) 2
ERI
MOURNINGかなり前にTwitterにアップした鈴薪消えたと思ったら原文が残ってた…
夜に落ちる鈴木の部屋のベッドに寝転ぶと、正面の壁の高い位置に貼られたポスターと目が合う──正確にはそこで微笑んでいる女性アイドルと。全く興味がないので最初は顔くらいしか知らなかったが、今はフルネームで覚えたとあるアイドルグループの中心メンバーだ。
立った時には高く感じる場所にあえて貼ってあるのは朝起きた時自然に目が合う感じがしていいからだそうだが、毎日変わり映えしない写真と目を合わせて何が嬉しいのかは僕にはわからない。目覚めた時に身内でもない他人に覗かれているなんて正直ちょっと気持ち悪いとさえ思うが、個人の嗜好は自由だ。
「…こういうのが好きなのか?」
ゴロンと横を向いて、パジャマがわりのトレーナーに袖を通している親友に尋ねる。
1823立った時には高く感じる場所にあえて貼ってあるのは朝起きた時自然に目が合う感じがしていいからだそうだが、毎日変わり映えしない写真と目を合わせて何が嬉しいのかは僕にはわからない。目覚めた時に身内でもない他人に覗かれているなんて正直ちょっと気持ち悪いとさえ思うが、個人の嗜好は自由だ。
「…こういうのが好きなのか?」
ゴロンと横を向いて、パジャマがわりのトレーナーに袖を通している親友に尋ねる。
kouyamaki
DONEpixivに上げていた読み切りシリーズの続き。あくまでカップルにならない鈴薪青。文脈は適当。薪室長、鈴木副室長、駆け出しの青木で。この鈴薪青はそのうち名前を付けて独立したシリーズにするかもしれません。読み切り #10 タオルドライ 脱衣所で鈴木がシャツのボタンを外していると、シャワーブースの一つが開いて、青木が上がってきた。
「お疲れ様です!」
人がいると思っていなかったのだろう。青木は丸出し無防備だった。が、鈴木に元気に挨拶しながら、さり気なくタオルで隠す。
えらいえらい。薪に比べれば大変によい子である。
鈴木は一人心の中で頷く。
薪の無防備ぶりを知らない男は科警研にいない。隠す素振りすら全く見せない男っぷりなのだ。警察大学校時代に発覚した悪癖である。
少しは周りの迷惑も考えて、恥じらいを身につけて欲しいところなのだが。この件は鈴木ですら匙を投げている。
「俺の次の休憩は鈴木さんでしたか。」
乾いたタオルを取り出す青木の裸を、鈴木はついつい観察してしまう。
1841「お疲れ様です!」
人がいると思っていなかったのだろう。青木は丸出し無防備だった。が、鈴木に元気に挨拶しながら、さり気なくタオルで隠す。
えらいえらい。薪に比べれば大変によい子である。
鈴木は一人心の中で頷く。
薪の無防備ぶりを知らない男は科警研にいない。隠す素振りすら全く見せない男っぷりなのだ。警察大学校時代に発覚した悪癖である。
少しは周りの迷惑も考えて、恥じらいを身につけて欲しいところなのだが。この件は鈴木ですら匙を投げている。
「俺の次の休憩は鈴木さんでしたか。」
乾いたタオルを取り出す青木の裸を、鈴木はついつい観察してしまう。
kouyamaki
DONEpixivに上げていた「読み切り」シリーズ。薪さんと青木が鈴木の墓参りで、偶然雪子に会う話。同じく、pixiv に上げた「青木の持ち込み」シリーズの「体重計」、「真冬物語」シリーズの「緑のガーネット」の続きのような話。かはたれの 彼は誰時、薪と青木は鈴木の墓を訪れた。新品の雑巾を持ち込んだ青木が手早く墓石を拭いてくれた。
こういう時、デカくて手足の長い奴は妙に便利だな。薪はぼんやり思った。
青木とここに来るのは2度目だ。
前回同様、薪の方が緊張している。青木は薪より一歩下がって、静かに目を閉じて鈴木に手を合わせてくれている。
生きている間の鈴木に、薪は自分の想いを伝えたことはない。
それが何故、今の薪は青木をここに連れて来たのか。
むしろそれこそが、薪の鈴木への気持ちを現している。
鈴木が好きだった。
こんな形で、18の頃からの長い片想いを鈴木に打ち明けてしまうことになった。
前回来た時もそうだったが、恥ずかし過ぎる。
6173こういう時、デカくて手足の長い奴は妙に便利だな。薪はぼんやり思った。
青木とここに来るのは2度目だ。
前回同様、薪の方が緊張している。青木は薪より一歩下がって、静かに目を閉じて鈴木に手を合わせてくれている。
生きている間の鈴木に、薪は自分の想いを伝えたことはない。
それが何故、今の薪は青木をここに連れて来たのか。
むしろそれこそが、薪の鈴木への気持ちを現している。
鈴木が好きだった。
こんな形で、18の頃からの長い片想いを鈴木に打ち明けてしまうことになった。
前回来た時もそうだったが、恥ずかし過ぎる。
ERI
DONE元々はブログに薪にゃんと一緒というシリーズの別タイトルであげていた話を修正しました猫耳しっぽ付きの薪にゃん(やや子猫です)が青木と暮らす一軒家で起きた、鈴薪のような、青薪のようなメルヘンです
みつけたよ今、何時だろう。
時間の感覚がない。ひょっとするとまだぎりぎり朝なのかもしれないけれど、珍しく空腹のせいで目を覚ました気もするから、お昼は当に過ぎているのかもしれない。乱れたままのシーツの白をまだぼんやりした目で見つめながら何度か瞬きをすると、少しだけ頭がはっきりしてきた。なんか重い…青木か。
すっぽりと背後から抱きすくめるように回されていた腕をそうっと持ち上げ、なるべくベッドを軋ませないよう慎重に身体を起こした。それから、両手で支えたその腕を引き続きそうっとそうっとベッドの上に横たえる。脱力している人間の身体はパーツでも結構重い。日頃僕はこの青木の逞しい腕がとても好きなのだけれど、この時ばかりはさすがにそれも忌々しく思えた。
9614時間の感覚がない。ひょっとするとまだぎりぎり朝なのかもしれないけれど、珍しく空腹のせいで目を覚ました気もするから、お昼は当に過ぎているのかもしれない。乱れたままのシーツの白をまだぼんやりした目で見つめながら何度か瞬きをすると、少しだけ頭がはっきりしてきた。なんか重い…青木か。
すっぽりと背後から抱きすくめるように回されていた腕をそうっと持ち上げ、なるべくベッドを軋ませないよう慎重に身体を起こした。それから、両手で支えたその腕を引き続きそうっとそうっとベッドの上に横たえる。脱力している人間の身体はパーツでも結構重い。日頃僕はこの青木の逞しい腕がとても好きなのだけれど、この時ばかりはさすがにそれも忌々しく思えた。
kouyamaki
DONEpixivに上げていた読み切りシリーズ。鈴誕に寄せて?あくまでバディな鈴青を書いてみたかったが挫折。カップルにならない鈴薪青。文脈は適当。薪室長、鈴木副室長、駆け出しの青木で。読み切り #9 Cigarette Break「青木、火くれる?」
喫煙所に顔を出した鈴木が、無遠慮にタバコを咥えた口元を近づけてくる。
こういう時、イケメンは罪作りだな。
青木はぼんやり思う。だが、青木も何となく鈴木とのこのキスには慣れてしまった。
青木はすっと鈴木に呼吸を合わせる。
鈴木のチェ・ブランコの先に点った火。
整った鼻筋にほんの一瞬差した赤。
ゆったりと、鈴木の最初の一吸いの香りが広がる。僅かに紅茶のような香ばしさ。
疲れのせいか少々気怠げな様子でも、イケメンはイケメン。
なんだか悔しい。
これじゃ、薪さんが苦労するわけだ。
青木も煙りを吐いて、室長に心から同情する。
薪が大学時代からの親友にして現在は自分の右腕である、副室長の鈴木に微妙な好意を持っているのは、色恋沙汰に疎い青木にもわかる。
3431喫煙所に顔を出した鈴木が、無遠慮にタバコを咥えた口元を近づけてくる。
こういう時、イケメンは罪作りだな。
青木はぼんやり思う。だが、青木も何となく鈴木とのこのキスには慣れてしまった。
青木はすっと鈴木に呼吸を合わせる。
鈴木のチェ・ブランコの先に点った火。
整った鼻筋にほんの一瞬差した赤。
ゆったりと、鈴木の最初の一吸いの香りが広がる。僅かに紅茶のような香ばしさ。
疲れのせいか少々気怠げな様子でも、イケメンはイケメン。
なんだか悔しい。
これじゃ、薪さんが苦労するわけだ。
青木も煙りを吐いて、室長に心から同情する。
薪が大学時代からの親友にして現在は自分の右腕である、副室長の鈴木に微妙な好意を持っているのは、色恋沙汰に疎い青木にもわかる。