かおルみずち
TRAININGウツハン♀なんだけどアヤメさんが主人公。里の着せ替え人形にされがちな愛弟子が誰かにやってみたくなったお話。カムラノ装のイメージに近いと思って買ったカラークラブのディープスカイを除光液で落としている最中に思い付きました。
紫紺、あるいはディープスカイ集会所を入って奥、滝と川を望む淺敷にアヤメは今日も佇んでいる。
「おはようございます。アヤメさん」
狩人の乙女は持参してきた小さな道具入れの中身を、アヤメに声をかけながら木目の卓に広げ始める。
「ああ、おはよう。ええと、ウツシ教官は朝から出払ってるみたいよ」
「いえいえ、今日は教官ではなくアヤメさんとお話しに来たんですよ。さぁさぁお掛けになってくださいな」
何か相談事なのかしら、と珍しくはない様子でアヤメは乙女の向かいに座った。
「アヤメさん、この爪を見てください」
乙女は卓の上に手をかざす。光の当てようによっては深い紫が浮かび上がるカムラの里特有の紺色に染まった爪が並んでいる。
「教官が一昨日ここで塗ってくれたんでしょう?欠けちゃったの?塗り足しを手伝えばいいのね」
2205「おはようございます。アヤメさん」
狩人の乙女は持参してきた小さな道具入れの中身を、アヤメに声をかけながら木目の卓に広げ始める。
「ああ、おはよう。ええと、ウツシ教官は朝から出払ってるみたいよ」
「いえいえ、今日は教官ではなくアヤメさんとお話しに来たんですよ。さぁさぁお掛けになってくださいな」
何か相談事なのかしら、と珍しくはない様子でアヤメは乙女の向かいに座った。
「アヤメさん、この爪を見てください」
乙女は卓の上に手をかざす。光の当てようによっては深い紫が浮かび上がるカムラの里特有の紺色に染まった爪が並んでいる。
「教官が一昨日ここで塗ってくれたんでしょう?欠けちゃったの?塗り足しを手伝えばいいのね」
tsunati
DONE #GW自機エロトラ企画 に参加しました。普段書かない表現とか練習出来たらなー、と思って頑張りました。結局あんまり変わんない気もしますがまあ…。大変だったけど楽しかったです!
ETD初挑戦 どうしてこうなった。どうして。
答える者など居るはずもなく、アルは落ちるに任せて意識を手放した。
突然地面が割れて落下した、それなりの広さのある地下空間。ともかく地上へ、と踏み出したその姿を見つめていたのは、人ならざるモノ達だった。アルが知る由も無く、ただ新たな獲物が来た、とほくそ笑むモノ達だけが楽し気だ。
扉を見付け、アルは警戒しながらもそっと開ける。辺りを見回し、耳をそばだて、とりあえず危険は無さそうだと足を踏み出した。しばらく歩いていると、不意に気配を感じ身構える。が、すぐに解いた。
「鏡…?」
自分が映るその姿見は大きく、縦も横もアルの倍はあろうか。何故こんな所に、と思いはしたが、先を急ごうと再び歩き出す。その足音が増えた、気がした。
2563答える者など居るはずもなく、アルは落ちるに任せて意識を手放した。
突然地面が割れて落下した、それなりの広さのある地下空間。ともかく地上へ、と踏み出したその姿を見つめていたのは、人ならざるモノ達だった。アルが知る由も無く、ただ新たな獲物が来た、とほくそ笑むモノ達だけが楽し気だ。
扉を見付け、アルは警戒しながらもそっと開ける。辺りを見回し、耳をそばだて、とりあえず危険は無さそうだと足を踏み出した。しばらく歩いていると、不意に気配を感じ身構える。が、すぐに解いた。
「鏡…?」
自分が映るその姿見は大きく、縦も横もアルの倍はあろうか。何故こんな所に、と思いはしたが、先を急ごうと再び歩き出す。その足音が増えた、気がした。