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    にゃあ

    PROGRESS『大人になったら』
    ŹOOĻの4人で温泉に行く話。悠巳です。作中で悠は性的な知識がバブちゃんなところがあります。

    悠の誕生日当日ということで長めのものをあげたかったのですが間に合わなかったのでちょっとずつ上げていきます…。
    旅館の大部屋に4人で泊まるなんてと悠はものすごくドキドキしていたけれど、他のみんなはそうでもないようだった。軽装でやってきたかと思うと、部屋ではすぐに思い思いにくつろぎはじめている。
     トウマは畳の上にごろりと寝転がっていて、虎於は行儀よく座椅子に座って地方新聞を広げていて、巳波は窓際の椅子に座って外の景色を眺めている。手持無沙汰にしているのは悠くらいだった。
     こんな何もないところでの娯楽、悠にはスマートフォンで時間をつぶすくらいしか思いつかない。祖母といっしょなら散策コースをゆっくり一巡りしてみたり、土産物屋をのぞいたり、いろいろと思いつくものもあったが、同じユニットのメンバーとそういうふうに過ごすところはいまいち想像できなかった。
    「そんな端っこにいないでこっち来たらいいじゃねえか」
     トウマがごろごろしながら手招きしてくる。
    「やだよ……、なんかおっさんっぽい」
    「おっさんって。俺はおまえと3つしか違わないんだぞ」
    「だってアイドルっていうか休日のお父さんって感じじゃん」
    「なんだよそれ……」
    「ははは、昼間っからゴロゴロしているからだぞ」
    「そんなこと言ったって、温泉旅館なん 3184