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    (野田)

    @344no10jn

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    (野田)

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    ダンマカのアルフガ(悠巳)。公式のストーリー、設定とは違ってアルムがフーガの死を拒む話。続きのようなものもありますがその序章みたいな感じです。

    #悠巳
    dollsFestival
    #アルフガ

    生と死の不可逆を無理矢理捻じ曲げた。正確には、捻じ曲げてもらった。
    「……これで、満足ですか?」
    「はい。ありがとうございます、エーテルネーア様」
    寝台に横たわる身体はどこもかしこも傷だらけで、ぐるぐると包帯の巻かれた手を取り頬を寄せる。冷たくともほんのり温かい体温は、手首から伝わる脈打つ鼓動は、彼が生きている紛れもない証拠だ。
    「今度は、ちゃんとやってみせるから」
    はじめ、ミゼリコルド様は呆れた顔で心底意味がわからないと言った。エーテルネーア様は肯定も否定もせず、君がそれを望むならと言ってくれた。

    魂の抜けた亡骸を引き取って、アークの術式で離れた魂を引き戻し元の身体に繋ぎとめる。だがそのままでは同じことの繰り返しにしかならないから天子の呪いを受けない聖印と共に今までの記憶を曖昧にしてもらう特殊な式も組み込んでもらった。
    この身体を貰う見返りに、地上は、彼の所属していた組織は、少なからずアークからの恩恵を受けられる。それが私の出した条件だった。

    「ねぇ、フーガ」
    目を覚ました君は私を見てなんて言うだろう。また笑ってくれるかな、それともやはり怒るのだろうか。
    それを考えるだけで待っているこの時間すらも楽しくなってくる。早く、早く。でも、まだ休んでいていいから。


    君の記憶がまどろむまで、あとすこし
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    (野田)

    DONE諸注意
    *これはツキプロ(ツキノ芸能プロダクション)合同舞台『太極伝奇』シリーズの用語や設定、世界観の一部をお借りしたものになります。原作と異なる点が多いので純粋に元ネタが好きな方にはおすすめ出来ません。割と好き勝手やってます。
    *人族(人間)の清麿と獄族(人型の魔物)の水心子の話。いずれ麿水になるけれどその前のおはなし。

    →続く
    →諸注意続き

    *史実の源清麿が自刃した、という説から別人格の清麿も出てきます。スランプになった時とかお酒飲んでそうなったらな〜程度で史実とは完全に別物です。
    *元ネタの世界観は中華ファンタジーみたいなものですがこの話の舞台設定は日本で江戸時代辺りを目安に書いてます。でも目安なので江戸時代風くらいで全部きっちり調べているわけではないのでご注意。
    *この時点ではまだ序盤なので後ほどいろいろと辻褄が合わない部分もあるかもしれません。そのうち続きとまとめることがあればその時に加筆修正します。








     この世界は陰と陽で出来ている。かつては陰(夜)と陽(昼)の天秤が釣り合わず、陰が世界を支配していた。
     陽の存在である人族は陽の光がさすわずかな時間だけ活動し、夜は魔物に怯え息を潜め肩を寄せ合い生きていた。だからこそ『最弱の種族』と呼ばれる。
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    PROGRESS『大人になったら』
    ŹOOĻの4人で温泉に行く話。悠巳です。作中で悠は性的な知識がバブちゃんなところがあります。

    悠の誕生日当日ということで長めのものをあげたかったのですが間に合わなかったのでちょっとずつ上げていきます…。
    旅館の大部屋に4人で泊まるなんてと悠はものすごくドキドキしていたけれど、他のみんなはそうでもないようだった。軽装でやってきたかと思うと、部屋ではすぐに思い思いにくつろぎはじめている。
     トウマは畳の上にごろりと寝転がっていて、虎於は行儀よく座椅子に座って地方新聞を広げていて、巳波は窓際の椅子に座って外の景色を眺めている。手持無沙汰にしているのは悠くらいだった。
     こんな何もないところでの娯楽、悠にはスマートフォンで時間をつぶすくらいしか思いつかない。祖母といっしょなら散策コースをゆっくり一巡りしてみたり、土産物屋をのぞいたり、いろいろと思いつくものもあったが、同じユニットのメンバーとそういうふうに過ごすところはいまいち想像できなかった。
    「そんな端っこにいないでこっち来たらいいじゃねえか」
     トウマがごろごろしながら手招きしてくる。
    「やだよ……、なんかおっさんっぽい」
    「おっさんって。俺はおまえと3つしか違わないんだぞ」
    「だってアイドルっていうか休日のお父さんって感じじゃん」
    「なんだよそれ……」
    「ははは、昼間っからゴロゴロしているからだぞ」
    「そんなこと言ったって、温泉旅館なん 3184