山瀬屋
MOURNING(モブ→)錦(→)桐。無意識に愛憎極まってる感じ。桐は収監中で出てこない。普段は何ともないんだけど、雨音+桐への悔恨を夢に見て相乗効果でPTSDチックになる錦と、カリスマ錦山組長が見たくて…ていうか最終直系組長まで行くだけの実力もあるし、割と錦すき!な人もいっぱい居たのでは?とも思うんですけど、結局錦は自分の認めた相手とかからそれ貰えないと意味無いからって病んでそうなタイプかなって思っています雨中の禁区それは、ある雨の夜だった。
「親父、もうずっと籠もりっぱなしだぜ」
「お前、様子見て来いよ」
ドン、と背中を押されて、締め切られたドアの前で俺は立ち竦む。兄貴達は、もう30分も無えんだから早くしろ、と耳打ちをして蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
畜生、震えが止まんねえ。心底後悔する。なんでこんな組に入っちまったんだろう、って。
東城会直系錦山組組長、錦山彰という男はカリスマだと、思う。
冷えたナイフの切先のような隙の無さ。スマートに優雅なようで、その癖どこまでも鮮やかに暴力的だ。流麗で、そして苛烈な緋色の昇り鯉。その勢いは破竹だった。そしてそんな最中に、疑りそうな目が神経質に揺れている。その時折見せる不思議なアンバランスさは、妙に人を集めた。
4277「親父、もうずっと籠もりっぱなしだぜ」
「お前、様子見て来いよ」
ドン、と背中を押されて、締め切られたドアの前で俺は立ち竦む。兄貴達は、もう30分も無えんだから早くしろ、と耳打ちをして蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
畜生、震えが止まんねえ。心底後悔する。なんでこんな組に入っちまったんだろう、って。
東城会直系錦山組組長、錦山彰という男はカリスマだと、思う。
冷えたナイフの切先のような隙の無さ。スマートに優雅なようで、その癖どこまでも鮮やかに暴力的だ。流麗で、そして苛烈な緋色の昇り鯉。その勢いは破竹だった。そしてそんな最中に、疑りそうな目が神経質に揺れている。その時折見せる不思議なアンバランスさは、妙に人を集めた。
山瀬屋
MOURNING病みに病んでる錦桐SS(肉体関係あり)27歳くらいかな…嫉妬と執着で病んでる錦可愛過ぎるし関係壊したくない一心で受容一辺倒に気付きたくない桐は可愛い
女性関係描写有閲覧注意です 2654
山瀬屋
MAIKING生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話の書きかけご都合if妄想。錦桐と言い張りたいけどカプ色薄め。ただ🌻と言うには重いし製造元がアレなのでアレです
生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話①(仮題)こんこんと眠り続ける眼の前の男を、錦山は黙って見ていた。余り飲まないように気を付けていたはずだったが、半身に色濃く残った火傷の痕が摂取したアルコールに酷く熱を持つ。コップを手に取ろうとして、右手に力が入らず錦山は舌打ちをした。
「ザマァねえな」
思わず漏らした言葉は、男に言ったのか、自分自身に言ったのか、錦山自身にもよくわからなかった。眠りこけた男の顔はもちろん精悍な、髭も生えた成人男性だ、―そして若干年嵩でもある―、が、存外錦山にはあどけなく映った。最も男と錦山の年齢は変わらないのだから、その印象は些か錦山自身にとっても不思議に思えた。男は眉を顰めている事が多くこの弛緩した表情を起床時に見ることがあまり無いからなのか、それともこの男と幼少期から長く過ごしていたせいでそう感じるのか?少しの思考が巡る。しかし、まあ、どちらにしてもくだらない考えだと錦山は断じた。
3383「ザマァねえな」
思わず漏らした言葉は、男に言ったのか、自分自身に言ったのか、錦山自身にもよくわからなかった。眠りこけた男の顔はもちろん精悍な、髭も生えた成人男性だ、―そして若干年嵩でもある―、が、存外錦山にはあどけなく映った。最も男と錦山の年齢は変わらないのだから、その印象は些か錦山自身にとっても不思議に思えた。男は眉を顰めている事が多くこの弛緩した表情を起床時に見ることがあまり無いからなのか、それともこの男と幼少期から長く過ごしていたせいでそう感じるのか?少しの思考が巡る。しかし、まあ、どちらにしてもくだらない考えだと錦山は断じた。
山瀬屋
MOURNING詰めが甘くて色々ボヤボヤ、ご容赦ください…。特殊かもしれないですが、モブ→錦→桐面倒なのでモブは「最部 茂武(サイベ シゲタケ)」君と名前を付けました。モブモブ 君です。サブストとかにいたらどうしよう。魅力はあるのに結局さして他人に興味は無い錦と、一番のマブなのは言うまでもないので言葉にしないし分かりづらいけど態度には滅茶苦茶出る桐が好きですという癖文です
端役の男桐生と駄弁りながら歩いていると、聞き慣れたくもない声が俺を呼んで、思わず舌打ちをしかけた。バタバタと走ってくるそいつは、満面の笑みで俺のことを見る。
「錦山の兄貴!奇遇ですね、こんな所でお会い出来るなんて!」
「錦、誰だこいつは」
桐生が不思議そうに奴の事を見る。俺が仕方なく口を開こうとすると、いつの間にか俺の隣にまで詰め寄っていた男がそれを遮って話し出す。
「最部です、桐生…、の兄貴。最近盃を頂いたんです。…はぁ。尊敬する人は錦山の兄貴です!よろしくお願いします」
何故か俺と桐生の間に割って入るようにして、最部は言う。桐生は最部を見て、そして俺の方を見て、ふっと笑った。
「良かったな。良い弟分が出来て」
「そう言って頂けて光栄です」
2632「錦山の兄貴!奇遇ですね、こんな所でお会い出来るなんて!」
「錦、誰だこいつは」
桐生が不思議そうに奴の事を見る。俺が仕方なく口を開こうとすると、いつの間にか俺の隣にまで詰め寄っていた男がそれを遮って話し出す。
「最部です、桐生…、の兄貴。最近盃を頂いたんです。…はぁ。尊敬する人は錦山の兄貴です!よろしくお願いします」
何故か俺と桐生の間に割って入るようにして、最部は言う。桐生は最部を見て、そして俺の方を見て、ふっと笑った。
「良かったな。良い弟分が出来て」
「そう言って頂けて光栄です」
山瀬屋
MOURNING錦桐前提モブ錦(文、再掲、DK)モブ→錦(→桐)
自分への好意に疎くて根本的に桐以外にあんまり興味ない錦と、見た目と寡黙さから誤解されやすい桐と、堅気と極道が分かれてく未来
※すみません、高校じゃなくて中学卒で極道ですね…。パラレルか何かと思ってください…。タグも間違ってるし…色々すみません 3979
Karen_gotoku
DONE桐生ちゃんがモブとくっついてて嫉妬するニチチとのリクエスト!ありがとう御座います!錦桐は一応付き合ってる前提です。
嫉妬心「ほんとに助かったよ!ありがとう!」
冴えない顔のサラリーマンを助けると軽やかな笑顔で礼を言われた。
桐生がいつもの如く神室町を歩いていると、男が絡まれていた。道行く人々はいつもの光景だとばかりに目を配るも自分も巻き込まれたくないが為に素通りしていた。桐生も素通りしようとしていたが、男があろうことか桐生に助けを求めた。
後に男は「強そうだったから…つい」と言葉をこぼしていた。
「しかし、見るからに僕より若そうだね。それなのに腕っ節強いなんて凄いじゃないか」
「…………」
助けたは良いものの、この男は距離感というものが無いのかとため息を付きたくなる。桐生が男より年下だと分かると、グイグイ距離を詰めてくる。
礼と称して肉を所望した桐生は、男と韓来へ向かっていた。途中ポケットに入れていたポケベルが鳴ったが、まぁいいかと放置していた。それよりも肉が食いたい。
2255冴えない顔のサラリーマンを助けると軽やかな笑顔で礼を言われた。
桐生がいつもの如く神室町を歩いていると、男が絡まれていた。道行く人々はいつもの光景だとばかりに目を配るも自分も巻き込まれたくないが為に素通りしていた。桐生も素通りしようとしていたが、男があろうことか桐生に助けを求めた。
後に男は「強そうだったから…つい」と言葉をこぼしていた。
「しかし、見るからに僕より若そうだね。それなのに腕っ節強いなんて凄いじゃないか」
「…………」
助けたは良いものの、この男は距離感というものが無いのかとため息を付きたくなる。桐生が男より年下だと分かると、グイグイ距離を詰めてくる。
礼と称して肉を所望した桐生は、男と韓来へ向かっていた。途中ポケットに入れていたポケベルが鳴ったが、まぁいいかと放置していた。それよりも肉が食いたい。
Karen_gotoku
DONE一生お前ェに付き纏ってやる!を有言実行した男。錦桐のつもりで書いたけどCP要素は薄め。
鯉の導く先これは夢なのかと疑うほど自分の意識ははっきりしていた。だが、辺りは真っ黒で何も見えない。しかも、目の前にいる男はかつて拳を交えた兄弟でありライバルで、己へのケジメをつけるために死んでいった筈だった。
それなのに何故、自分の前に立っているのだろうか。前と変わらぬ姿で。
死人が夢に出てくる時、生者に訴えかけたい事があるのだといつぞやの占い師が言っていたのを思い出した。
「兄弟」
男ははっきりと声に出して言った。真っ直ぐ、尚且つ鋭く自分を見据える目は死しても変わっていない。
「錦、なのか…」
「寝ぼけてるのか?」
フン、と馬鹿にしたように鼻で笑う錦山。オールバックにした髪を撫でるようにして自分に向き直るとニヤリと口を歪ませた。
1066それなのに何故、自分の前に立っているのだろうか。前と変わらぬ姿で。
死人が夢に出てくる時、生者に訴えかけたい事があるのだといつぞやの占い師が言っていたのを思い出した。
「兄弟」
男ははっきりと声に出して言った。真っ直ぐ、尚且つ鋭く自分を見据える目は死しても変わっていない。
「錦、なのか…」
「寝ぼけてるのか?」
フン、と馬鹿にしたように鼻で笑う錦山。オールバックにした髪を撫でるようにして自分に向き直るとニヤリと口を歪ませた。
なるちょ
DONE錦桐(錦山BD)切ないお話に自分が耐えられなくなったので、END後に別END分岐がありますが、そちらは転生(錦山記憶有り)注意です。
今日という日にありがとう帰りにコンビニで買い込んだ缶ビールを2つ取り出して蓋を開けると、1つは机に置いたまま、もう1つを持ち上げて軽くぶつけるとようやく喉を潤す。
「やっとお前に奢れたな」
金を惜しまず、いつも面倒をみてくれた兄弟分を思い出す。
いつも奢ってもらってばかりいたが、いつか俺が奢ると約束をしていた。
本当ならこうやって毎年奢るつもりが……できなかった。
現実を受け入れることが辛く、思い出すと立てなくなるのではないかと不安になったからだ。
しかし、いい加減そんな弱さと別れを告げないと笑われてしまうと、今年は部屋で祝い酒を決めた。
「錦は酒に詳しかったが、今日はビールで我慢しろよ」
誰もいない空間にポツポツと言葉を投げる。
昔を思い出したり、自分の近況を報告した後、あの爆発が起きてからどれくらいの時が経っただろう、とボーッと考えながら酒の量を増やしていくと、いつの間に寝てしまったのか……。
2743「やっとお前に奢れたな」
金を惜しまず、いつも面倒をみてくれた兄弟分を思い出す。
いつも奢ってもらってばかりいたが、いつか俺が奢ると約束をしていた。
本当ならこうやって毎年奢るつもりが……できなかった。
現実を受け入れることが辛く、思い出すと立てなくなるのではないかと不安になったからだ。
しかし、いい加減そんな弱さと別れを告げないと笑われてしまうと、今年は部屋で祝い酒を決めた。
「錦は酒に詳しかったが、今日はビールで我慢しろよ」
誰もいない空間にポツポツと言葉を投げる。
昔を思い出したり、自分の近況を報告した後、あの爆発が起きてからどれくらいの時が経っただろう、とボーッと考えながら酒の量を増やしていくと、いつの間に寝てしまったのか……。