td0km
PROGRESS若トマ長編予定の話まとめ。前作【https://poipiku.com/1034608/9131849.html】の続き
【若トマ】タイトル未定の長編予定② それが、これまでの人生にふたつある、特別な夜のうちのひとつ。
ふぅと息吐き過去へやった思考に終止符を打ち付ける。片腕に一升瓶を抱え部屋を出れば、とっぷりと日の暮れた夜は、思い出したばかりの記憶の残り火をくすぶらせた。
それほどに、心に焼き付いた夜であった。
声が枯れるほど泣いたのは、きっとあれが最初で最後。
吹っ切れたワケじゃない。父を探すことを止められたわけでもない。
無力な己を呪うことも。故郷を恋しいと思う心も。
投げられた言葉に感じた憤りですら、頑是ない胸を焼いたまま。
けれど、あの一夜は、トーマと綾人の関係にささやかながらも変化をもたらした。
稲妻へ至るまでの道を吐露したことがよかったのか。
3620ふぅと息吐き過去へやった思考に終止符を打ち付ける。片腕に一升瓶を抱え部屋を出れば、とっぷりと日の暮れた夜は、思い出したばかりの記憶の残り火をくすぶらせた。
それほどに、心に焼き付いた夜であった。
声が枯れるほど泣いたのは、きっとあれが最初で最後。
吹っ切れたワケじゃない。父を探すことを止められたわけでもない。
無力な己を呪うことも。故郷を恋しいと思う心も。
投げられた言葉に感じた憤りですら、頑是ない胸を焼いたまま。
けれど、あの一夜は、トーマと綾人の関係にささやかながらも変化をもたらした。
稲妻へ至るまでの道を吐露したことがよかったのか。
td0km
PROGRESS若トマの自分の解釈つめつめするための長編予定の作品。過去捏造もりもりのてんこもり。なんでも許せる方向け。
ツイートしてたのがわかりにくくなってきたので、ゆるゆるとまとめる。
R18部分は恐らくカットします。全年齢パートのみ掲載予定。
【若トマ】タイトル未定の長編予定① 久しぶりに指を掛けた天袋は、踏み台も背伸びすらも必要なくなっていた。
あの頃、腕に抱えて懸命に持ち上げたはずのソレを手に取るのだって、いまでは片方だけで事足りる。
天袋から取り出したソレ――1本の酒瓶を見下ろし、トーマはなにともつかぬ息をひとつ臓腑から押し出した。
光を通さぬよう色付けられた瓶の中。ちゃぷんと波打つその酒は、なみなみと瓶を満たしたままであるというのに、どうにも妙な心地を覚える。
こんなに頼りないものだったろうか。
もっとずっと、重くて。苦しくて。でも手放すことはしたくなくて。そうして、屋敷の一角に与えられたこの部屋の高い所へ。日の、届かぬ場所へ。懸命に置いやったはずではなかったか。
7649あの頃、腕に抱えて懸命に持ち上げたはずのソレを手に取るのだって、いまでは片方だけで事足りる。
天袋から取り出したソレ――1本の酒瓶を見下ろし、トーマはなにともつかぬ息をひとつ臓腑から押し出した。
光を通さぬよう色付けられた瓶の中。ちゃぷんと波打つその酒は、なみなみと瓶を満たしたままであるというのに、どうにも妙な心地を覚える。
こんなに頼りないものだったろうか。
もっとずっと、重くて。苦しくて。でも手放すことはしたくなくて。そうして、屋敷の一角に与えられたこの部屋の高い所へ。日の、届かぬ場所へ。懸命に置いやったはずではなかったか。
𝙹𝙴𝙽⍥
DONEお題「アイス」鍾タルワンライお題をお借りしました。
※大学教授鍾離×大学生タルタリヤの現パロ
※鍾離の家で同棲しています
※タルタリヤを「アヤックス」と呼んでいます
シリーズ作品として後編(R18)をpixivにUPしました。8/3 4
小嶋0260
DONE恋人になったある日、パーティーの為にカーヴェが白スーツを着てるのを目撃したアルハイゼンが、内心見とれてたからつい手が出ちゃった話。とくに左右を意識してないけど、便宜上アルカヴェで。
スーツ描き下ろしありがとうございます。
陽の色に染まる白 今日も定時帰宅をキメて自宅の扉を開けると、
「あ。アルハイゼン、おかえり」
リビングの陽射しを背に受ける黒シャツ姿のカーヴェが立っていた。そこまで強くない逆光の下、袖にカフスを留めているようでキラッと光って主張している。
「ただいま。出掛けるのか?」
「あぁ。スポンサー様主催のパーティーなんだが、国外の来賓が多いようだから顧客探しに行こうと思ってね。――帰りは遅くなるだろうから先に寝ていてくれ。夕飯はきちんと食べるんだぞ」
「俺が寝ていたら君は家へ入れないと思うがそれはいいのか?」
「ちゃんと鍵は持っていくさ! あれは、どこかの誰かが僕の鍵を持っていたせいなんだからな」
いつもの風スライムのようにふくれっ面になりつつ、慣れた手つきでネクタイを結び、ベスト、ジャケットと順に着ていく。普段は見慣れない姿だが、当人はこういう公の場に何回も出ているからか、支度は慣れたものだ。
1601「あ。アルハイゼン、おかえり」
リビングの陽射しを背に受ける黒シャツ姿のカーヴェが立っていた。そこまで強くない逆光の下、袖にカフスを留めているようでキラッと光って主張している。
「ただいま。出掛けるのか?」
「あぁ。スポンサー様主催のパーティーなんだが、国外の来賓が多いようだから顧客探しに行こうと思ってね。――帰りは遅くなるだろうから先に寝ていてくれ。夕飯はきちんと食べるんだぞ」
「俺が寝ていたら君は家へ入れないと思うがそれはいいのか?」
「ちゃんと鍵は持っていくさ! あれは、どこかの誰かが僕の鍵を持っていたせいなんだからな」
いつもの風スライムのようにふくれっ面になりつつ、慣れた手つきでネクタイを結び、ベスト、ジャケットと順に着ていく。普段は見慣れない姿だが、当人はこういう公の場に何回も出ているからか、支度は慣れたものだ。
D.TAMAGO
MEMO拙者可愛い浪人の軌跡( ᐛ👐) 一旦まとめ。※🦌に実験で可愛いと言われ続けてそれにノリにノリまくった🍁のことである。
姉君登場回は悩んだけど後に使えそうだからと言う事で混ぜました☆
描いてるのとネタ提供者は別存在なシリーズ。 10
Lily46667903
DOODLEアルカヴェの記憶喪失ネタ初投稿なので悪しからず
いつかその雲が晴れるまで紅の瞳が開いた。
その瞳は、ただ何も無い天井を映していた。
緑の瞳が気づいた。 その瞳は、何も無い天井を映している瞳を映した。
緑の瞳―否、アルハイゼンは、紅の瞳…カーヴェに向かって言った。
「目を覚ましたのか」
と。
カーヴェは、己が誰なのか忘れていた。 思い出せない…いや、思い出したくないと言った方が正しいだろう。
カーヴェは言う
「…君は…誰だっけ?」
あまりにも純粋な疑問に、アルハイゼンは吃驚した。
「君は…何も覚えていないのか?」
カーヴェは答えない
―そして、2人の間に長い沈黙が流れた―
すると、アルハイゼンが口を開いた。
「…俺はアルハイゼンだ。」
「僕はっ…」
カーヴェも続けて自己紹介をしようとするが、己の名前を思い出せない。
1256その瞳は、ただ何も無い天井を映していた。
緑の瞳が気づいた。 その瞳は、何も無い天井を映している瞳を映した。
緑の瞳―否、アルハイゼンは、紅の瞳…カーヴェに向かって言った。
「目を覚ましたのか」
と。
カーヴェは、己が誰なのか忘れていた。 思い出せない…いや、思い出したくないと言った方が正しいだろう。
カーヴェは言う
「…君は…誰だっけ?」
あまりにも純粋な疑問に、アルハイゼンは吃驚した。
「君は…何も覚えていないのか?」
カーヴェは答えない
―そして、2人の間に長い沈黙が流れた―
すると、アルハイゼンが口を開いた。
「…俺はアルハイゼンだ。」
「僕はっ…」
カーヴェも続けて自己紹介をしようとするが、己の名前を思い出せない。
鏡ライラ
DONEとにかくいちゃいちゃさせられてとっても楽しかったです💖💖pixiv FANBOX限定で、さらにラブラブな感じのべろちゅー差分を公開しているので気になる方はどうぞ↓
https://rairariar.fanbox.cc/posts/5963439
※全体公開なので無料でどなたでも見られます
※FANBOXの仕様上、年齢確認が出る場合がありますが全年齢向です 5
paddi_pie
DONEKaveh sucking out of a dare he refuse to lose at(The dare was if you can breast feed the best)
🌱🏛
RESET__chan
MEMO半分メモ、疲れたのでこのままあげます。ほぼ会話、ギャグ傷心で一周まわって節操無くなるティ(めちゃくちゃキャラ崩壊)を囲んでわちゃわちゃするスメール男子
この後軽率にアルナリが成立します
※過去のモブナリ描写があります
台詞の前に絵文字を使ってます
ひとつ、相手は慎重に選ぶこと二股をかけられてブチ切れたティナリが、2年間も惰性で付き合っていた恋人にキッパリ別れを告げたのは、丁度新月の夜だった。
明るい性格で一緒にいてそれなりに楽しかったが、如何せん節操がなくてチャラかった。真面目に付き合っていたつもりだったが、所詮ティナリは遊び相手の1人だったのだ。ただそれだけだった。
ヤケクソになって、飲み友達のセノとカーヴェを引っ張り出してシティのバーで酒を煽る。
悲しい気持ちなどとうに覚め、静かな怒りだけが残っていた。恋人一筋で必死に可愛いを取り繕ってきた僕の2年間を返せ。
⚖️「別れて正解だった、ティナリ。俺は本当はいつ別れるのかと気にしていた」
ぐいっと勢いよく猪口を煽ったティナリの背を、セノが優しく撫でながら話す。
3286明るい性格で一緒にいてそれなりに楽しかったが、如何せん節操がなくてチャラかった。真面目に付き合っていたつもりだったが、所詮ティナリは遊び相手の1人だったのだ。ただそれだけだった。
ヤケクソになって、飲み友達のセノとカーヴェを引っ張り出してシティのバーで酒を煽る。
悲しい気持ちなどとうに覚め、静かな怒りだけが残っていた。恋人一筋で必死に可愛いを取り繕ってきた僕の2年間を返せ。
⚖️「別れて正解だった、ティナリ。俺は本当はいつ別れるのかと気にしていた」
ぐいっと勢いよく猪口を煽ったティナリの背を、セノが優しく撫でながら話す。