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    #レオ監

    leo.

    10ri29tabetai

    DONEレオ監 / twst気怠げにかきあげられた髪の毛から汗が滴る。凶暴なくらいの牙と、じっとりと湿ったヘアゴム。無造作にたくし上げられたTシャツで汗を拭って、レオナがじいっとこちらをみた。
    「……なんだそれ」
    向けられたのは好奇でも嫌悪ではなく逡巡だった。恐る恐る手を伸ばすような仕草は王には似合わない。ボトルを押し付けるようにレオナの手に握らせると、気が利くな、と気の利かない一言が飛んでくる。
    マジフト大会の一件から、サバナクロー寮の面々の練習にレオナが同席することが増えた、というのはジャックからの情報だった。毎日の練習に対して参加するのは3日に一度、という頻度ではあったけれど、それでもその勇姿に憧れたジャックから言わせれば嬉しいことには変わりはない。
    やっぱりあの人はすげえな、と感嘆する級友のことを思い出しながら、ユウはタオルを差し出した。
    「だからなんだよ」
    「…レオナ先輩が頑張ってるって聞いたので、差し入れ持ってきたんですけど…」
    「タオルじゃなくてスペシャルメンチカツバーガーでも持ってこいよ」
    「でも、練習中だとお腹に溜まるものは悪いかなって」
    「………チッ」
    はああ、と大仰にため息を吐きながら、レオ 1069