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    #さねぎゆ

    ごしょ

    DONE遅くなりましてすみません……。エアスケブ依頼でいただいた体調不良ぎゆと看病するいぐろさんのお話です。
    実は私自身直接的な嘔吐描写が苦手なため、そこのシーンがあっさりしてます💦その分ぎゆの弱ってる様子に全振りしました✨
    さねぎゆ前提、なんだかんだぎゆに優しい伊黒さん。
    熱中症ぎゆとお世話する伊黒さん夏休みはとっくに終わったものの、まだ残暑厳しい日が続いている。特にここ最近は秋とは思えない記録的な猛暑日で、室内にいても冷房なしでは過ごせないほどであった。
    朝の服装チェックを終えて職員室に戻ってきた義勇は、自分のデスクに辿り着く前に大きくふらつき、慌てて駆け寄った実弥に支えられた。

    「……と、危ねェ。大丈夫かァ?」
    「すまない、ありがとう。……少し目眩がしただけだ」
    「貧血かァ?しっかり食べねェと駄目だぞ。体育なんて特に体使うんだからよォ」
    「……ああ。善処する」

    炎天下でずっと立っていたのだから、気分が優れなくなるのも無理ないだろう。同伴している風紀委員の生徒たちは時間で交代させているが、義勇自身は最初から最後まで立ちっぱなしである。改めて、風紀委員顧問という仕事の過酷さを痛感すると同時に、教師が誰もやりたがらない理由が分かった気がした。
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    0421happy_life

    DONEさねぎゆ版さワンドロワンライ【お題:夏の夜の夢、未熟、まばたき】で書かせていただきました。現代設定。一緒に暮らしている二人が、🌊が連れ帰って来た生き物をどうするかで喧嘩する話です。データが飛んで書き直したら、更に長くなってしまいました💦主催者様、読んで下さった皆様、ありがとうございました!
    猫と視た夢 重苦しい沈黙が圧し掛かる部屋。時を刻む秒針の音にさえ苛立って、不死川は落着きなくテーブルを指で叩いた。すると、此方を睨みつける青い瞳が、それを咎めるように一際鋭さを増した。クーラーが音を立てて冷風を吐き出しているというのに。先程から少しも涼しさを感じられず、頭皮にはじわじわと汗が浮かんでいる。致し方ないのだろう、沸点を越えた思考は一向に落ち着を見せないのだから。
    「……………」
    「…………チッ」
    「お前はすぐそれだ」
    「ああ⁉」
    「苛立っていますという雰囲気を、前面に押し出てくる」
    「事実、苛立ってんだよォ‼」
    「なぁ――」
     不死川が感情に任せ、テーブルを拳を叩こうとした、その時。冨岡の腕に抱かれている黒い仔猫が突然鳴いて、勢いを削がれてしまった。宙でぴたりと止まる拳。不死川はそれを所在なさげに彷徨わせた後で、正面の男から顔を背けて腕を組み、小さく舌打ちする。
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