プッシュアップガールズ 体育の授業が終わり、更衣室で体操服から制服へ着替えているときのことです。
先ほどから妙に熱い視線を感じるな……と思っていたのですが、視線の主は、わたしの隣で着替えをしているミオリネさんでした。熱い視線はどうやらわたしの胸もとへ注がれているようです。
「ミオリネさん、どうかしましたか? ――ほわわっ!」
思わず変な叫び声を上げてしまったのには理由があります。ミオリネさんが突然わたしの背中ヘ腕を回し、ぎゅむっと抱きついてきたからです。
「ミ、ミミミ、ミオリネさんんん?」
「この弾力……この張り……この谷間……間違いないわ」
ブラジャーの上にキャミソールをまとっただけのわたしの胸もとへ顔を埋めながらミオリネさんがぶつぶつつぶやいています。
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