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    七面倒

    @8BQVYovXOqztYTF

    かきかけの小説、感想等々

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    七面倒

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    5/3 GLC新刊(予定)
    本文サンプルです。正式なものは後日pixiv等で公開します。(4月上旬予定)

    #二次創作
    secondaryCreation
    #サンプリ
    #5/3GLC東京原稿

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    七面倒

    MAIKING長くなりそうなので尻叩きに。完成品はR-18です。
    年齢操作?ネタ鏡の前で、ジャケットを体にあててみた。
    我ながらよく似合ってる、とサンジはひとりほくそ笑む。なんといっても色が良い。漆黒の生地と大きめの金ボタン、そこに自前の金髪が見事に調和している。あえて重厚なダブルプレストを選び、カラーシャツで抜け感を出したのも奏功した。クールさと大人の茶目っ気が同居する出で立ちは、ジジイのスペシャリテにも負けない絶妙のハーモニーを奏でている。
    ぴんと立った折り目をなぞり、サンジは明日のことを夢想する。さらりとしたおろしたての手触りが心地良い。

     ――このスーツでフロアに出れば、レディたちの注目を集めること間違いなしだ。

    たとえば、いくら口説いてもにこにこするばかりのアマンダ。挨拶代わりに頭を撫でるリリア。煙草はやめなさいと飴玉をくれるマダム・セーブル。彼女たちだって、きっと理解してくれる。そこにいるのは“チビナスちゃん”ではなく、一人前の男なのだと。コック連中も態度を改めるに違いない。そんなんでグリルに手が届くのか、なんて小馬鹿にしてくる新参者も、あそこ《・・・》の毛も生えてねェくせに、なんて下品なジョークを飛ばす古株も、みんなまとめて思い知らせてやれる。それに、何といっても。
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    七面倒

    DOODLEジューンブライド滑り込みに失敗したもの。
    書きたいとこだけ抜き出しました。
    お父さんって呼びたい話「お父さん、って呼んでもいいですか?」

    恥ずかしそうに紡がれた言葉に、パティとカルネはむさくるしい顔を見合わせた。



    東の海にその名を知らぬ者のない海上レストラン、『バラティエ』。そのオーナー室では、ちょうどワインの仕入れにまつわる大口の契約が行われていた。
    契約の相手は、近年世界の食料市場に進出している貿易会社『シャーロット兄弟商会』。その代表としてバラティエにあらわれたのは、二十歳になるかならないかという女性だった。
    当初、船から降り立った彼女――シャーロット・プリンの姿に、バラティエのコックたちは鼻白んだ。こちらが片田舎のレストランだからといって、こんな小娘を名代に寄越すとは。舐めている。コックたちがそう感じたのは、なにも彼らが狭量だからではない。そもそも、バラティエは客以外の女性が出入りすることが少ないのだ。オーナーの主義は広く知れわたっていて、少し気の利いた取引先なら使いの者も男と決めている。もちろん、オーナーは出入りの業者の性別など気にも留めておらず、完全なる余計なお世話なのだが。
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    七面倒

    MAIKING長くなりそうなので尻叩きに。完成品はR-18です。
    年齢操作?ネタ鏡の前で、ジャケットを体にあててみた。
    我ながらよく似合ってる、とサンジはひとりほくそ笑む。なんといっても色が良い。漆黒の生地と大きめの金ボタン、そこに自前の金髪が見事に調和している。あえて重厚なダブルプレストを選び、カラーシャツで抜け感を出したのも奏功した。クールさと大人の茶目っ気が同居する出で立ちは、ジジイのスペシャリテにも負けない絶妙のハーモニーを奏でている。
    ぴんと立った折り目をなぞり、サンジは明日のことを夢想する。さらりとしたおろしたての手触りが心地良い。

     ――このスーツでフロアに出れば、レディたちの注目を集めること間違いなしだ。

    たとえば、いくら口説いてもにこにこするばかりのアマンダ。挨拶代わりに頭を撫でるリリア。煙草はやめなさいと飴玉をくれるマダム・セーブル。彼女たちだって、きっと理解してくれる。そこにいるのは“チビナスちゃん”ではなく、一人前の男なのだと。コック連中も態度を改めるに違いない。そんなんでグリルに手が届くのか、なんて小馬鹿にしてくる新参者も、あそこ《・・・》の毛も生えてねェくせに、なんて下品なジョークを飛ばす古株も、みんなまとめて思い知らせてやれる。それに、何といっても。
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