「よーく似合ってますよ、練牙さん」
ピンクのLEDネオンがキラキラと眩しいラブホテルの一室で。ハートの形を模したでかいベッドの上に二人で座り込んで。恋人同士のオレ達がこれからする事といえば勿論、一つしかない訳で。
添と付き合い始めてはや一年。もう何度もそういう事はしてるし、せ、セックスにだって慣れた……とは口が裂けても言えないけれど。というかいつまで経っても慣れないのは何でなんだ?ちょっとキスするだけではぁはぁ息が上がっちまうとか、全然カッコつかないよな。
……こんな奴と付き合ってて添は楽しいのかな。はぁ、オレってほんとにダメダメだ……って違う。今はそんな反省会してる場合じゃなくて───
「…………て、添。やっぱりこの格好、おかしくないか?」
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