ライズの過去_________
陽だまりの中俺はとある家族の元に産まれました。その家は決して裕福とは言えませんでしたが仲の良い暖かな家族で、俺の家は中央の大地でも北寄りの小さな村にありました。
俺の名前はライズ・アイリス。アイリス家の1番末っ子。
上には姉が1人、それに父様と母様。姉はとても強くてかっこよくて優しくて…とても素敵な人でした。自ら文字を覚え、剣術などにも積極的に取り組んでいました。「いつ何が起こるか分からないからね!」それが姉の口癖でした。
父様や母様も優しくて毎日楽しく…暮らしていました。
しかし、俺達は村の中では弱い立場で俺はよく長の息子にいじめられていました。理由なんか無い。ただの遊び。暇つぶし。あいつはそういう奴。腹を割るしかない。そうしてたまに、あいつの言われるがまま言うことを聞いて、ミスれば殴られていました。そんなある日『薪を10束持ってこい』と命令されました。当然8歳の俺には10束も山から村まで薪を持っていくなど不可能に近い事でした。
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