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    higuyogu

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    POIPOI 76

    higuyogu

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    世界樹3。会話文のみ。r15?小話。BLあり
    クロスクリアから1年弱後くらいのキャラとギルド想定です。

    その2
    https://poipiku.com/1066758/9567132.html

    クロスその1
    https://poipiku.com/1066758/9101084.html

    クロス現パロその1
    https://poipiku.com/1066758/9101117.html

    自ギルドss 世界樹3ss 世界樹3 その1


    ショーグン×プリンス
    バリスタ(×)モンク

    ストーリー1周まで。クロスの後想定。

     レムリアでいろいろやったギルドは解散し、その隊員だったプリンスのオウミナミは自国に戻る。同ギルド隊員だったショーグンのみつうろこも勝手についてくる。
     その国でみつうろこは海育ちを活かして港で働き、船乗り見習いとして日々を楽しんだ。一方、オウミナミは城で寒天のように干されていた。
     10ヶ月ほど経ったある日、オウミナミは勅命を受けアーモロードという国へ出発する。目立たないようにこっそり出たはずなのに、みつうろこが船に同乗していた。みつうろこも干した寒天みたいなオウミナミを見てどえらく驚く。
     寒天をゼリーにするべくみつうろこは海水を汲み上げてはぶっかけ、オウミナミは次向かうアーモロードのことで頭がいっぱいになっているのであった。

    オ…オウミナミ、長髪プリンス ♂
    み…みつうろこ、青髪パイレーツ→ポニテショーグン ♂
    エ…エガスミ、赤髪バリスタ ♀
    リ…リュウスイ、黒ツインモンク ♀
    ラ…タカラブネ、金ポニテシノビ ♂




    み「船の名前何にします?『みぃみぃオウミ号』とかどうですか?む、文字数超過」
    オ「…」
    み「みぃみオウミ号なら入りますね!」
    オ「おえぇ」
    み「オウミ様が吐いた!船に乗る前から船酔いだなんてさすがです!あ!でもオウミ様の胃液で溶けかけた朝食が晒されてる!ゴルァ!見せもんじゃねえぞ!」



    み「オウミ様、この紐持っててください。俺が繋がってる命綱です!これから素潜りでナマコ沢山採ってきますから!オウミ様海鼠好きですよね?猫ですし」
    オ「うむ。行ってくるがよい」
    リュウスイ「ナマコじゃなくて調査してください」
    み「放しちゃダメですからね!絶対ですよ!俺死んじゃうので!」

    みつうろ、海に潜る
    オ「…」
    オウミ、船のマストに紐を括る。
    手摺まで戻り、海中に続く紐を腕に巻き付け紐の先を眺めている。
    リュウ「オ…お〜、オウミ、様?」
    オ「なんだ」
    リ「腕に巻きつける必要は?」
    オ「ああ。……」
    リ「あの」
    オ「うむ」
    リ「怖…何で私こんなギルドに入っちゃったの」



    エガスミ「みんみんはなんでジメッとしてるの?」
    オウミ「おいみつうろこ、呼ばれているぞ」
    エ「お前のことだよ」
    オ「そうか」
    み「オウミ様のこと居酒屋みたいな呼び方すんのやめてもらえますか」
    エ「じゃあミーちゃん。お手」
    み「不敬。それよりオウミ様、鰹節です。食べてください今ここで」


    み「暑くて萎えなのでオウミ様の七不思議作りました」
    エガスミ「よ!暇人!」
    み「その1、オウミ様はこんなに暑い街でも鎧を着てさらに長い髪の毛で上半身を覆っている。非常に不可解です」
    エ「私も髪の毛長いよ」
    み「あなたは上半身裸でしょう」
    エ「は?このトップス(胸当て)見えないんか?」

    み「そのニ。オウミ様は二本足で立つ」
    エ「無視すんな。ビキニみたいなトップス着てるだろが」
    み「オウミ様は猫なので四つ足で歩くのが普通のはずですが二本足で直立できます。王族としての不思議な力かもしれません」
    エ「おっぱい隠す布!着てんだよ!」
    み「興味ないんで」

    み「その三、オウミ様はかわいい。あ、これはすでに正体が判明しているので除外してもいいでしょう。オウミ様がかわいいのは科学的に証明されています。えー、その四」
    エ「刺身うめー」
    み「オウミ様は困った動物を見るとすぐに助けようとする。不思議な習性ですね。一説には動物好きと他人の役に立ちたい欲が合わさった結果ついつい行動してしまうのだとか。真相は本人のみぞ知る、ですね」
    エ「へー」
    み「まあ多分本人もわかってないと思います。その五。実は猫じゃない」
    エ「ふーん、タチなの」
    み「イタチの話なんか誰もしてないですよ。頭大丈夫ですか?」

    み「オウミ様は実は人間です」
    エ「私素面なのにこんな酔っ払いみたいなやつの話聞いてて偉くない?」
    み「その六。…うーん」
    エ「ビールおかわりください」
    み「ここから先考えてないんです。オウミ様とは濃密な時間をともにしてきたので、七不思議になるほどのことが7つもない」
    エ「ビールうめー」

    み「オウミ様の家族構成、誕生日、足のサイズ、身長、血液型…は知ってんしなあ。そういえば好物は知らねえかも。これも七不思議に加えとけ」
    エ「ねえウェイターのお姉さん、今夜遊びません?え?彼氏いるの?ちえー」

    リュウスイ「酔っ払いを回収しにきたけど…………やっぱり知らない人達でした。帰ります」



    み「引退します。オウミ様、今までありがとうございました」
    オ「ああ」
    み「道を違えてもあなたの心はいつでも私のそばにありますから!寂しがらないでくださいね」
    オ「ああ。はぁ?」
    み「それではお元気で!さよーならー!」
    リュウ「職を変えるだけですよね?」
    オ「奴は羞恥を知らないのだろう」



    仮眠
    エ「全身痛くて寝らんないよー、誰か眠たくなる話して」
    み「…えー、オウミ様の髪の毛を食べると、しばらく腹の調子が悪くなります。あの時は結構張り切って一房いったからかもしれません…」
    エ「おえ、サイアク」
    オ「あの時か。俺も気分が悪くなってきた」
    リ「皆んな静かにしてよ……」

    み「でもオウミ様の髪の毛って麺と同じ色してませんか?カンスイの色というか」
    エ「話を振ったあたし馬鹿だった…ごめん」
    み「ね、オウミ様」
    オ「みつうろこよ」
    み「なんですか?添い寝?」
    オ「出ろ。外の見張りでもしてろ」
    み「黙りまーす。オウミ様拗ねないで♡」

    リ(え?静かになった…)



    み「オウミ様はレムリア旅行のときみたいに我が功績になるのだ!とか言わないんですか?」
    オ「見たいならやってもよいぞ」
    み「え、恥ずかしくないんですか?」
    オ「なりきれば案外どうにでもなった」
    み「なりきり⁈真性とかじゃなくて⁈いやそれもそれで…」
    オ「ふふ、驚いているお前は珍しいな」



    み「あの蒐集家、オウミ様が見つけたオウミコインを貰ってったらしいじゃないですか。まあ別にどうもしませんけど」
    エガスミ「でもわざわざ話題に出してるってことは?」
    み「今の私の財布の半分はオウミコインです。なんならオウミ様の体内より出しプレミアムコインも作れます」
    エ「へー。は?」



    タカラブネ「みつうろこさん!剣の稽古つけてください!」
    み「棒振ってりゃなんとかなります。私から教えられることなんてありませんし」
    ラ「いやいや〜!二刀持ちであんなに戦場を自在に駆け回れるんですから!強いですよ!強い!強い!」
    み「じゃあ草むしりでもしててください」
    ラ「喜んで!」

    ラ「みつうろこさん!どこの草むしればいいですか!」
    み「宿の人に聞いてください。あともう出かけるんで、今日は他の大人に遊んでもらってください」
    ラ「いろんな人と関わって社会経験を積めということですね!分かりました!オレ頑張ります!!」
    み「オウミはどこだ〜オウミナミ〜、ふんふん」

    次の日
    ラ「みつうろこさんおはようございます!今日も探索、精一杯勤めさせていただきます!」
    み「うるさいので黙ってもらっていいですか」
    ラ「はい!!」
    み「あとその口上は心の中で唱えるだけで十分です。次からはそうしてください」
    ラ「はい!!」
    み「…ッせーな………」

    エガ「この子急に喋るようになったよね」
    み「声帯が生えてきたんでしょう」
    エ「私にもあいさつしてよ」
    ラ「……」
    エ「シカトすんなや」
    み「黙ってる方がはるかにマシでいいですね」
    ラ「ありがとうございます!!」
    エ「私には?」
    ラ「……」
    エ「腹立つ!」
    み「あ、オウミ様、置いてかないで」



    ラ「みつうろこさん!朝なので走りませんか?鈍りますよ!」
    み「朝はオウミ様の怠そうな顔を見ないといけないので付き合えません」

    ラ「みつうろこさん!昼です!この暑い中を走ってこそ訓練になると思いませんか?」
    み「昼はオウミ様が水分補給する時の喉の動きを見るので動けません」

    ラ「みつうろこさん夜です!人混みができた繁華街を走り抜けるのって最高の訓練ですよ!走りましょう!」
    み「いやこれからオウミ様とまぐわうんで無理です。1人でどうぞ」
    ラ「みつうろこさんはいつ鍛錬しているんですか?」
    み「四六時中ですが」
    ラ「今もですか」
    み「では少し耳を澄ませなさい」

    ラ「はい。……」
    み「何が聞こえますか」
    ラ「隣部屋の会話と、外歩いてる人の足音、とかですかね」
    み「論外です。真に聞くべきは文字を書き連ねる音です」
    ラ「なるほど!音から文章の内容を知るのですね!」
    み「は?オウミ様が今何をしているか想像するためですが」

    ラ「え?するとどうなるんですか?」
    み「ハァー……。そんなことも分からない相手に言っても意味がありません。もう今日はあなたと話しませんので会話はこれで終わりです。おやすみなさい」
    ラ「はい!おやすみなさい!!……あれが大人の余裕ってやつだな。カッケェ……」



    み「オウミ様からマ行の発音一切をうばうだなんて!なんて非道だ!オウミ様のアイデンティティを返せ!」
    エガスミ「猫はギャとも鳴くよ」
    み「あ、じゃあ大丈夫でした。オウミ様からマ行の発音奪っていただいて結構です。怒鳴ったりしてすみませんでした(^_^;)」


    ○11
    み「タカラブネさん、ちょっとついて来なさい」
    ラ「なんすか」
    み「しのごの言わず」

    ラ「アイスの屋台ですね」
    み「トリプルで、これと、これと、あとこれ。あともう一つトリプルでこれ、これ、これ。お願いします」
    ラ「これは一体?」
    み「視察です。何が1番オウミ様が可愛くなるか」
    ラ「は?」

    ラ「オレが食べることで何か意味があるんですか?」
    み「いえ単純に腹に収まらないだけです。さっき肉丼を食べてきたので」
    ラ(直接オウミさんを誘えばよかったのでは?……いやこれは伝達なのかもしれん。誰にも悟られてはいけない内容なんだろう。しかしどういう暗号なんだろうか)
    み「うめー」

    ラ(アイスの組み合わせか?みつうろこさんはバニラ、橙、青いやつ。オレのはバニラ、桃、バナナ。なんか色の組み合わせが地味なんだよな、同じというか。…これらの組み合わせがきっと何か…)
    み「オウミ様って何色食べてると1番かわいいんだろ。黄色が共食いっぽくて良いと思うんですが」

    ラ(オウミさん関連?オウミ、白、怪我?骨折?いつものことだしな。オウミ、王南、白…クジラ?クジラ討伐?深都との道違いは今更…いやついに決戦に挑むということか?地上では話せないからこのような形で…!)
    ラ「なるほど、みつうろこさん。オレ覚悟決めます!」
    み「急に何言ってんですか?」

    ラ「それじゃ、コンディション整えておきたいので失礼いたします!ご馳走様でした!」
    み「空気読めるのはいいことですよ。さて…………うーむ、よし決めた!オウミ様には甘エビのみそ味のアイスにしよう!エビみそは美味いからなー!」


    ○12
    み「私ってこう見えて割と繊細なんですよ」
    オ「ああ、生身の人間なりに腕がちぎれたり足が捻じ曲がったりしているよな。無理はするなよ」
    み「メンタルも細やかですよ」
    オ「うむ。ん?何か言ったか?」
    み「私って繊細なんです」
    オ「そうだな。人体は故障しやすいから大切にするのだぞ」

    ラ「みつうろこさん!繊細だとおききしました!お困りごとがあれば私めが対処します!!さあなんなりと!」
    み「あー、耳鳴りが。私どうも繊細なのでうるさい音と未成年と忍者がダメみたいです。オウミ様を連れてきてからどこか行ってもらえますか」
    ラ「オウミ様関係ありますか」
    み「ありますが」

    エガ「リュウさーん、私繊細なんだって!だから一緒に酒場いこうよ」
    リュ「誰が言ってたの?」
    エ「えっとね、いわゆるここら辺の仲間なんだけど、この弩のこの辺が繊細だね〜って」
    リ「エガスミちゃん自身の話じゃないんだね」
    エ「うん。でも細かいことは気にしない!」
    リ「なんの話してたっけ」


    ○13
    み「オウミ様〜、ビキニアーマー着ましょう。用意したので」
    オ「俺がそういうのを着てお前が喜んだことなどなかっただろう」
    み「えーっと、確かに…。相変わらず賢しいですね。ま、とりあえず着てみましょう。私もあなたのことあんまり殴りたくないので♪」
    オ「お前も相変わらずだな」

    み「いや、これでもハラハラしながらオウミ様のこと殴ってます。今のオウミ様って精神ガタガタじゃないですか」
    オ「なら殴るな」
    み「正論ですね。…殴ります」
    オ「ッ……」
    み「えーっと…今、どう…ですか?」
    オ「非常に不快だ」
    み「セーフ!良かった〜!まだセーフですね!さすがはオウミ様!」


    ○14
    み「オウミ様って本来なら多分警戒心薄い馬鹿だと思うので、泥酔させて俺にキッスさせます。協力してください」
    エ「酒飲めるならいいよ」
    オ「その話は本人がいない所でやってほしいものだな。俺は一切お前と酒を飲みに行かんぞ」
    み「別に店行かなくても度数高いのを無理やり」
    リ「やめてね」

    み「オウミ様がいい感じに混乱しました。これを泥酔と見なしてもいいでしょう」
    リ「そうかな」
    み「オウミ様〜、俺にチューしてくださいな」
    オ「…お前死んだはずでは」
    み「生きてますが」
    オ「でも兄上が青髪の若い浮浪者を殺したと言ってて」
    み「オウミ様の暗部を見てしまいましたね!うっかり」


    ○15
    その1
    み「我らめっちゃ英雄呼ばわりじゃないっすかぁ。どうします?」
    オ「俺は何かしたのか?何も覚えていないのだが」
    み「私も何したか覚えてないんですよ。森は綺麗でしたね」
    オ「うむ。なんなら道中の狐共のほうがよほど強かった」
    み「オウミ様にそんなこと言われるなんて可哀想すぎる」

    その2
    オ「結局、我々は何をさせられていたのだ?遺跡を進んで魔を討つという目的は同じはずだった。だがなぜあのようなことに」
    み(考えててかわいい)
    オ「しかも、あれはあまりに無益な…。何も考えずに進んでいた我らにも責任はあるのだろう。それにしても…、お前はどう思う」
    み「かわいい」

    み「ハイハイ真面目に答えます。えーっと、まず片方サクッと止められて良かったなと思いました。もう片方はこんな感じのバカ見たことあると思いました」
    オ「俺もアレは少し呆れたところはある。彼のみが知る苦しみのことを思うと、ただ虚しいな」
    み「他人については冷静なんだなぁ」
    オ「ん?」

    オ「それで俺はこれから…かの王が言っていた世界樹よりもたらされた技術とやらを、どう知り盗めばいいのだ」
    み「そうですねぇ」
    オ「また俺はやらかしたみたいだ」
    み「そうなんすか?」
    オ「俺はいつもこうだな。何も得られないのだ。ははは。どうしたものか」
    み「あ〜。我が主人、深王より馬鹿」
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