ss世界木3 その③ 仲良しアモロ組オ…オウミナミ、長髪プリンス
み…みつうろこ、ポニテショーグン
エ…エガスミ、赤髪バリスタ
リ…リュウスイ、黒ツインモンク
ラ…タカラブネ、金ポニテシノビ
ショーグン×プリンス
バリスタ(×)モンク
①
ラ「船旅暇です。今までで一番やばかったことって何ですか?」
エ「私も聞きたーい」
み「そうですね。…今リュウスイさんはいないですよね?」
エ「またミーちゃんいじめた時の話かよ」
み「聞きたいでしょう。あれは私が宿でうっかりオウミ様をころ…やり過ぎた時でしたか」
エ「宿で何してんの?」
み「何差しまで耐えられるかやってみたかったんです。オウミ様って丈夫じゃないですか。それでまず一差し目は確か」
エ「そこはあれでしょ?寄り道でしょ?本題いけよ」
み「え?この時のオウミ様の状態、聞きたくないんですか?」
エ「一番聞きたくないところだよ」
ラ「それは俺も同意です」
み「まあここはエロも入りますしね。子供には刺激が強過ぎますね」
エ「コイツ…サイッテイだ……」
み「私だけではどうにもできなくなったんで、当時のギルド仲間の医者に頼ったんですよ。そしたらめっちゃ怒られました」
ラ「至極当然だと思います」
み「宿も追い出されました」
ラ「部屋の掃除は?」
み「しました。オウミ様のいない部屋で彼の血を片付けるのって複雑な気分でした。宿出禁期間は1週間でしたかね。反省文も書いたり、謝罪用の菓子を買ったり、忙しかったです」
ラ「え、許されたんですか⁈⁈しかも1週間でェ⁈や、やっさしー世界だ…いいな…」
み「いやでも1週間オウミ様と会えず、反省してる風を捻り出さなきゃならなかったんですよ?」
エ「何でそれだけで許されたの?」
み「私が真面目だったからでしょうか」
エ「まあどうせミーちゃん(※オウミ)が許してやってほしい〜とかって言って回ったんだろな」
ラ「オレもそんな気がします」
み「何だか反応が気に入りませんが、とりあえずこれが今までで一番やばかった話の一つですかね」
エ「うっわ、他にもあるんだ」
み「他のは…多分あなたたちのトラウマとかも抉るので控えます。冒険者って基本メンタル弱いですから」
エ「腹立つな」
ラ「聞いてみなきゃ分からないっすよ」
み「うーん、でもこの話はやはりやめておきます。現在も進行中ですし」
エ「え、なにそれは。怖」
ラ「オウミ様以外の話ですか?」
み「オウミ様の話です」
エ「あー、何となく分かったかも。私はもういーや。魚釣ってくる」
ラ「オウミさんが?」
み「あなたはもうそろそろオウミ様に様を付けなさい」
ラ「すみません」
み「この辺で雑談は終わりにしましょう。オウミ様にゾウガメの捌き方を教えなければなりません。ラブネさんも精進するのですよ」
ラ「行っちゃった。現在進行中ってあんなふうに絡みにいくやつのことか?うーん。みつうろこさんって理性は残してるのに本能に忠実で、やっぱりすごいな!」
②
み「たまには綺麗なオウミ様とイチャイチャ♡したくなることがあるんですけど、この綺麗なオウミ様がどこら辺の記憶なのか分からないんですよ。基本的にオウミ様はパサパサしてるじゃないですか」
オ「見苦しくて悪かったな」
み「リュウスイさんに預けてみたら変わりそうですね。リュウスイさーん」
リュ「途中で泣かれたりとかして大変でした」
み「あ、すごい。パサパサじゃなくなってます。それで思い出したんですが、綺麗なオウミ様はあれでした。蝶亭とは別の酒場の従業員の金髪のお姉さんでした!」
オ「分かって良かったな」
リ「軽蔑しました」拳
み「み、鳩尾っ………」
③
み「オウミ様の作る飯って何でこんなに貧相でしっかり不味いんだ?」
エ「材料を切って焼くか煮るかしただけなのが丸わかりなの多いよね」
ラ「味もなかったり変な匂いしたり、なんかすごいです」
オ「悪かった。精進する」
み「まず美味しいって何か知ってます?」
ラ「いやそれは流石に分るでしょ」
オ「勿論だ。今食べているのは確かに美味いとは言えん」
み「じゃあこのクラッカーは」
オ「ふむ。食べずらさはあるが塩気があるので美味しい」
み「このおにぎり」
オ「うむ。独特な歯ごたえだ。美味しいな」
エ「……それいつのおにぎり?」
み「前前前回の探索時の時からずっと鞄に入っていたやつです」
み「ラブネさん、このおにぎり食べてみなさい」
ラ「嫌です。…………ハイ、食べます。…吐いていいですか」
オ「食わんのならこっちに寄越せ」
み「オウミ様、このおにぎりは腐っていてとても美味しくない物なのです」
オ「食べ物で遊ぶでない」
み「いや本当に」
エ「明らかにカビ生えてるし」
み「ずっと静観してたリュウスイさんもそう思いますよね?」
リュウ「うん。タカラブネ君は大丈夫?あとでお腹痛くなったらちゃんと言ってね」
ラ「ウス…」
リ「あとこういうのは魚とか肉の方が危ないからね。ね、エガスミちゃん」
エ「うん!えーっと、何のこと?」
み「オウミ様」
オ「いや…」
オ「世の中には発酵というものがある。俺の国には米を発酵させて作る料理がある。それによく似ていた。懐かしい味であった」
み「オウミ様、全く取り繕えていません」
ラ「でもよく分かりました。あれが美味しいなら今日の飯はマシな部類なんすね」
エ「今日の料理美味しいよ。頑張って作ったね」
オ「俺の味覚とお前らの味覚は違うということだ。それが分かったなら今後俺に飯を作らせるな」
リ「感性の違いだけならいいけど」
エ「リュウさん怖い話はやだよ」
ラ「俺も結構何でも食べる方なんすけど、上には上がいるもんですね。うぐ…、おえぇっ」
み「オウミ様、今後食の楽しさを学びましょうね」
オ「この空気はなんなんだ」
④
エガ「みんみんとラブネんって似てるよね。似てるから選んだの?」
み「言うほど似てますかあ?その辺に立ってたから拾ってきただけですけど。まあ影武者として扱ってもいいかもしれません」
ラ(影武者のつもりだったけど違ったのかよ)
オ「そうだな。タカラブネよ、いざというときは俺がお前の代わりを務める。いつでも囮にしてくれ」
ラ「は?」
エ「みんみんが一番そういうの向いてないと思う」
み「身代わりってのは盾持って構えてるだけじゃ務まらないんですよ」
オ「だが影武者の話をしていただろう」
エ「これがウチのギルドの指揮官かよ…」
み「それはもう諦めてください」
④
み「オウミ様と天ぷら蕎麦を食べた蕎麦屋です。あの時のオウミ様はゼッッタイ味わかってない顔していたのであなたたちも連れて来ました」
オ「いや、その別に、わ、分からなくはなかった」
エガ「またみんみん(※オウミ)いじめてたの?店の中で?」
ラ「オレ天ぷら特盛蕎麦がいいです。奢りっすもんね」
リュ「あったかいのも選べるんだ」
み「ラブネさんとエガスミさんはざる蕎麦でしたっけ?」
エ「魚の天ぷらもある!これも頼もうよ」
ラ「えっとじゃあ天ぷら特盛とこの魚の天ぷらで」
み「ざる蕎麦2つと〜」
オ「俺が全て出す。特盛も魚も食わせてやれ。2人とも育ち盛りだろう」
み「19と16が育ち盛りぃ?」
ラ「16は育ち盛り真っ只中っすよ」
み「じゃあオウミ様は?この松とかにします?蕎麦と丼の定食?」
オ「ざる蕎麦にする」
リ「私は肉蕎麦」
み「蕎麦丼定食2つと肉蕎麦ですね。すみませーん」
オ「お前は定食2つも平らげるのか。相変わらずよく食う」
リ「卑屈も行きすぎると失礼だよ」
オ「お、俺か?すまん。なんのことだろうか」
エ「蕎麦うま!みっつーもこんな店知ってるなんてやるじゃん。リュウさんお魚あげる」
リ「ありがと、でも汁につけ込まないで」
ラ「みつうろこさんのこういう才能はすごいと思ってます。剣技もですけど」
み「オウミ様、今日は味分かります?」
オ「丼は頼んでおらん」
み「分かりますか?味」
オ「美味いんじゃないか」
み「丼も食べてくださいよ。おしんこも、味噌汁も」
オ「うるさい、邪魔だ。お前もとっとと食え」
み「美味しいですか!良かったです!」
エ「毎回測定方法めんどくさいよね。見てるこっちが嫌になる」
み「本当、大変ですよ」
エ「お前がめんどくさくてウゼエって話だよ」
オ「確かに美味い。タカラブネよ、お前も丼食べるか」
ラ「いらないっす」
オ「いやしかし先程魚をもらった」
ラ「じゃあ漬物貰います」
オ「米も美味いぞ」
リ「いいんじゃない?本人は断ってるんだし」
オ「そ、そうか…」
リ「従者さんも睨んでるし」
オ「物騒な奴だ。やめんか」
み「……イッス」
エ「あー、美味かった。また食べこようねリュウさん」
リ「そうだね」
ラ「ちょっと寝てから走ります。みつうろこさんも走ります?」
み「オウミ様の寝顔見ていないといけないので走りません」
オ「俺は寝んぞ」
み「またまた」
ラ「オレは寝ますよ」
オ「なら寝るか」
み「小僧は外で寝でくださいね」
オ「昼間に皆と食事をするのもいいな」
エ「そうだね」
オ「これが最後の」
み「いやほんと美味かった」
オ「食事」
ラ「今度うどん頼もうかな〜」
オ「何なのだお前ら」
リ「早く宿で寝て来なよ」
オ「いやだから」
み「その話は私が聞きます。はい解散」
オ「締め括りくらいさせんか、おい、おい!」