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    ei_sheep49

    @ei_sheep49

    最近はK2沼(富K・K富)にいます

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    ei_sheep49

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    ノースが古き血の面々とnoomしてて構ってくれないので、クラがちょっとだけ嫉妬する話。
    クラを膝枕しながら通話するノースがいます(相当浮かれている)

    #クラノス
    kranos

    いとしの黒猫ノースディンと恋仲になってから、罪深い感情をたくさん知った。
    嫉妬もそのひとつだ。
    他の吸血鬼と親しげに話す彼を見ると、もやもやする。
    無理に飲み込んだ大きな食べ物が、胸につかえているような感覚。
    私が彼と過ごした時間は、彼の古馴染みと比べればほんの僅かだ。
    だから、仕方ない。
    そうやって理屈で片付けようとしても、次から次に胸の苦しみが湧いてくる。それゆえに、嫉妬は人を罪へといざなう、7つの欲望に数えられるのだろう。

    今日、ノースディンは旧知の吸血鬼たちとnoomをしている。
    私の頭を膝にのせて。
    屋敷に遊びに来ていた折、この時間だけは予定があると言った彼に、少し寂しいと思ったのを見抜かれたのだろう。
    来なさい、と手を引かれ、あれよあれよという間に膝枕。
    (落ち着かない……)
    バランスよく筋肉のついた太ももは意外と柔らかく、大きなソファーも寝心地はとてもいいのだが。
    こういったスキンシップに慣れていないせいか、緊張する。
    時折手が、私の頭を撫でにくる。
    癖のある髪にふわふわと触れたり、尖った耳の輪郭をなぞったり。
    低く落ち着いた声が、時々感情的に乱れたりしつつ、仲間と楽しく語らっている中。
    こっそりといけない事をしているようで。
    (神よ、これは嫉妬への罰か、それとも試練でしょうか)
    あとノースディンから何かとてもいい匂いがします、神よ。
    そんなことを報告されても困惑されるだろうが、とにかく落ち着かなくて、誰かに助けを求めたくなる。心の中が忙しない。
    ヨシダサン、ミキサン、私はどうすればいいのか。
    『悪戯しちゃえばいいと思うミキねー』
    いやミキサンはそんなこと言わない、多分。
    彼もヨシダサンも親切に色々なことを教えてくれる。
    だからこれは、私の欲望、悪魔の囁きなのだ。
    彼と恋仲になって生まれた、罪深い感情。
    「ていうかノースディン、チラチラ下見てないか」
    「あ、もしや画面外でエッチな事してます?」
    「お前と一緒にするな」
    (……!)
    さすが古き血の面々というべきか、目敏い。
    (別にエッチ、なことでは……いやエッチなのだろうか……ノースはそんなつもりが無いのに、私が勝手に疾しい考えを抱いているだけで)
    言い訳が頭を駆け巡るも、身動きひとつ取れない。
    動揺する私をよそに、ノースディンは、頭を撫でる手を止めなかった。
    「猫だ」
    しれっと宣う。
    そうして、私を見下ろし、唇に人差し指を当てて。
    「shh……いい子だ」
    それはもう、楽しそうに笑った。
    ご丁寧にウインク付きだった。
    「ああ、使い魔の」
    「今日は寒いからな」
    「久々に見たいな、映してくれ」
    「寝てるからダメだ」
    「寒いといえば、最近ーー」
    おそらく最初から、誤魔化す言い分を用意していたのだ。
    私は、揶揄われたのか?
    それとも、甘やかされているのか?
    彼に翻弄された悔しさのようなものと、先程の私だけに見せた笑顔が、ぐるぐると胸に渦巻く。そこに、事の発端だった嫉妬心が油を注いで。
    「!」
    衝動的に、彼の後頭部を引き寄せ、キスをした。
    驚いて丸くなった瞳に、少しだけ胸のつかえがとれた心地がする。
    柔らかな唇に触れること数十秒。その先には進まずに、ゆっくりと離れた。
    「…………すまない、いい子じゃなくて」
    「ぶはっ」
    やってしまってから、私は何をしているのだと恥じて、情けなくなりながら謝罪する。
    本当に、彼と恋仲になってから、罪深い感情を御せないでいる。恋とはかくも恐ろしい。
    ノースディンは吹き出してからも、肩を震わせくつくつと笑っていた。
    そんなにおかしな事を言っただろうか。
    「いい、いいのだクラージィ。お前がいい子じゃなくても私は嬉しい」
    私の頭を持ち上げて、こつりと額を合わせる。
    至近距離で見つめ合う瞳は、親としての慈しみと、友を悪友へと引きずりこむ悪戯心と、恋人としての愛おしさが、混ざっているような気がした。
    「ノースディン、noomは……」
    「念動力で通話をオフにしたから問題ない」
    それよりも、と今度はノースディンが唇を塞いでくる。
    「いい子じゃないついでに、もっといけない事をしようじゃないか」
    神よ。私の中の悪魔よりも、恋人の方がより悪魔的でした。
    今度彼の友人に会った時にどんな顔をすれば、という思いは、次第に深くなる口付けに塗りつぶされていった。

    (余談)
    「今映った手、あれ」
    「どう見ても猫じゃなかったな」
    「ノースディンとこの新入りか」
    「やっぱりエッチな事してたんじゃないですか〜むしろこれからエッチに」
    「おいやめろ友人のそういうのなんか気まずい!」
    「ところで膝枕って顔と股間が近くて悪戯し放題ですよね」
    「ディックが止まらないから今宵は解散!」
    「異議な〜し」
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