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    もちこの本棚📖

    @zunnda_motico

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    現在GW:T(K暁とCPなしメイン、たまに暁K、)作品になります
    (アイコンはいかてんころもさん(@Ikaten_koromo)作です☺️ありがとうございます☺️)

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    私得でしかないkizkパロというかネタです。
    泊まると必ずタヒぬ部屋ネタ
    ※続きはありません!!!!ごめんね

    泊まると必ずタヒぬ部屋『うちの旅館に、泊まると必ず死ぬ部屋があるんです。改修工事で取り壊す前に原因を調べて欲しくて』
    そんな依頼が来たのは数日前、そしてその依頼をKKが確認したのはついさっきである。
    「泊まると必ず死ぬ部屋だぁ…?」
    根拠は? と尋ねると、凛子がモニターに資料を写す。
    「それが本当みたい、昭和二一年までに四人も死者が出ているの」
    部屋は密室、外から開けた形跡は無く当然犯人は見つかっていない。かといって自殺の線はないと当時の警察は結論づけているが、結局解決には至らず所謂未解決事件扱いである。
    「これは警察の仕事だろ、なんでこんなところに依頼が来たんだよ」
    「警察には相談したそうよ、でも相手にされなかった。だからここに依頼が来たってこと」
    KKがやれやれ、とため息をつく。怪異が絡んでる可能性がない訳ではないが、こういう不可解な事件は怪異や心霊ではなく、生きている人間が元凶だったりするものだ。
    「どうせもう引き受けちまったんだろ、オレと暁人で行ってくる。場所は?」
    「それがね…今回は二人だけじゃないの」
    凛子がふふっと笑みを浮かべると、KKは嫌な予感がして顔をしかめた。


    誰がその部屋に泊まるか、その決定はくじ引きで行われた結果、結局依頼人が泊まることになった。
    一定時間ごとに声をかけると約束して、その部屋から少し離れた部屋でアジトメンバーはトランプをしていた。
    「修学旅行じゃねぇんだぞ…」とKKがエドの手持ちのトランプから一枚引く、ババを引いた。
    「たまにはいいじゃない、それに老舗の旅館だからちょっと泊まってみたかったの」
    凛子がKKの手札から一枚引き、揃った札を捨てる。
    「ねぇねぇ、噂が本当だったらさっきの女の人……死んじゃうんじゃない?」
    絵梨佳が不安になりつつも凛子の手札から一枚引く。
    「やった! 一抜け!」さっきまでの不安そうな表情はどこへやら、コロッと嬉しそうに笑う絵梨佳。
    「もしそうなったら、僕達第一発見者ってこと? 真っ先に疑われるね」
    暁人が呑気に話しながらエドに手札を引かせる。
    『君たち、論理感が死んでいないか?』
    いつの間に録音したのであろう、ピッタリな言葉をボイスレコーダーから流すエド。デイルはこんな時でも近くに美味しい惣菜屋があると聞きつけコロッケを買いに出た。
    「まったく……おい絵梨佳、子供はそろそろ寝る時間だぞ」
    「えー! せっかく泊まりに来たのに早く寝るなんてもったいない!」
    「そもそも未成年者のオマエがついてくるなんて聞いてないぞ、オレは反対したからな」
    「反対されるから言わなかったの!」
    凛子の傍からは絶対離れないという条件付きで半ば無理やり絵梨佳もついてきたのであった。
    暁人が時計を確認すると、そろそろ声をかける時間になっていた。
    暁人が離れの部屋に向かって声をかける。
    「無事ですかー?」
    すると、先程まで笑いながらなんともないですよ、と答えていた依頼人の返答がない。
    暁人はまさか…と一抹の不安が過ぎるも、もう一度声をかける。
    「無事ですかー!?」
    やはり返事は無い。
    「KKどうしよう…返事がない」
    KKの表情が曇る。すぐに暁人と二人で離れの部屋へ乗り込む。

    だがそこには依頼人の姿はなく、密室の部屋に残されていたのは畳に残された血痕のみであった。
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    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
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