ニート12とポセが絡むならこんなのいいな海に来た。
弟たちは各々好き勝手やってるから二人で波打ち際を歩く、誰もいないなと手をそっと繋いだところで海の中で両手を広げている人を見つける。
溺れたかと慌てておそ松と泳いで近くまで行くと、溺れているわけではなかった。両手を空に掲げてひたすら祈るように見上げている。不思議なことに浮き輪もない状態で上半身が浮き出ている。恐ろしく長い髪が海に合わせてゆらめく。
「なにやってんの?」
「ああ……俺のラバーはな、ちょっと気まぐれな可愛いやつで……へそを曲げてしまって返事をしてくれないんだ」
「ふうん」
「ラバー?こんなところでか?伝わるのか?誰もいないじゃないか」
「……ふふ。いるんだ、あそこに」
そう言って長い髪の男は空をまた見上げる。それにしても……彼のファッション!なんてイカしてるんだ!!ファンタスティック!
「ふうん、こんなえっちなラバーとやらを無視するなんて、碌なやつじゃないね。そいつ」
「はは」
「いいよ。オレが後で言っといてやるから……もう泳ぐの限界。カラ松、帰んぞ」
「えっ?どういうことだ?」
俺達はあの男をそのままにし、砂浜に戻ってきた。
「……あれでよかったのか?」
「ああ。ほら、弟どもの所に戻ろうぜ」
二人で海に背を向け歩き出す。
「あ、そうだ」
と途中おそ松が振り返って天に向かってパチンと指を鳴らすと
ドドドピシャーン!
激しい音と光線が空から落ちてくる。雷だ。
「うわあああ!あの人、大丈夫なのか!!」
「だーいじょうぶだって!今頃お目当てのやつに会えただろうから!」
こんな感じでポセよりゼウスよりつよつよのこの世界の創造神松野おそ松の話いいよね……