眠るにはまだはやい「はあ、疲れた……」
「少し話が長かったな」
「ほんとに、あんなに話好きとは……」
大きな溜息と共に、銃兎は部屋の奥へと進んでいく。その後を理鶯がついて入り、静かに扉を閉めた。
この日、MAD TRIGGER CREWの三人はヨコハマ・ディビジョン壮行会に出席していた。
ファイナルディビジョンバトルを前にして、決勝へと進んだ三人へぜひともエールを送りたいという市長からの願いで開催が決定されたものだった。
我々に対して激励をしてくれるのだから、当然断るわけにもいくまい。参加をすればチームとしてもアピールができるし、上の人間とのコネクションも手に入る。そうして銃兎に先導されるような形でその会の開催を快諾し、先ほどようやく解放されたというわけだ。
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