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    百合子

    @yuriyuri13100

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    百合子

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    前回の魔法少女ハーツラビュルの続き。マスコットしてヤのつく職業っぽい見た目にぴったりなオクタ寮が登場。
    リドルくんは密かに想っているデュースくんへのラブパワーで魔法少女なってくれたらいいなって妄想。でも肝心のデュースくんの出番が全然ない。

    #デュリド
    duride
    #ギャグ
    gag

    鏡を通って訪れたのは学生たちの放課後のお楽しみの場として提供されてるモストロラウンジ。海のなかで建てられているが、水圧で壊れるほどやわな作りではないらしい。さすが学園長を上手く口車に乗せて作らせただけある。ってモストロラウンジの外観ばかり意識を向け現実逃避してる場合ではない。大事なお客様ですからと到着してすぐVIPルームへ連行され、アズールとリーチ兄弟と対面に座らせられた。革張りで高級感溢れるソファーの座り心地は悪くない。ハーツラビュル寮で使用してる家具に引けを取らないと舌を巻く。さすが何事にも利益を追い求め妥協を許さない男、アズール·アーシェングロット。って関心している場合ではない。にやにやと気味の悪い笑みを浮かべる三人に向かって直球の言葉をぶつける。

    「ボクを呼び出した理由を率直に述べよ」
    「まぁまぁそんな警戒しなくても。ドリンクや食べ物でもつまみながらゆっくりお話しましょうよ。いま後ろに控えているジェイド達に運ばせますから…」
    「結構。変なものを盛られてるか気になるし、無償で食べさせるだなんて太っ腹なことしないだろう?」
    「そんな…僕たち同じ二年の寮長同士。尊敬してるリドルさんに対して無粋な真似はしませんよ。まぁ、持ちかけたい話を成功率をあげるための努力は惜しみませんが」
    「金魚ちゃんそんなぷりぷり怒らなくていいじゃん。一緒に美味しいもんでも食べようよー」
    「大事な会談のときにはお食事を囲い、相互の意見を一致させる大事な手段のひとつです。あなたにとって大事な後輩さんについて話さねばいけませんし」
    「…デュースについてだって?はぁ、分かった。但し長居はしないつもりだから、そのつもりで要件を伝えてくれ」
    「では単刀直入に。リドルさん、僕と契約して魔法少女になってくれませんか?あなたの淡い初恋を糧に一儲け…じゃなかった、有効活用してみましょう」
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    MOURNING前回の魔法少女ハーツラビュルの続き。マスコットしてヤのつく職業っぽい見た目にぴったりなオクタ寮が登場。
    リドルくんは密かに想っているデュースくんへのラブパワーで魔法少女なってくれたらいいなって妄想。でも肝心のデュースくんの出番が全然ない。
    鏡を通って訪れたのは学生たちの放課後のお楽しみの場として提供されてるモストロラウンジ。海のなかで建てられているが、水圧で壊れるほどやわな作りではないらしい。さすが学園長を上手く口車に乗せて作らせただけある。ってモストロラウンジの外観ばかり意識を向け現実逃避してる場合ではない。大事なお客様ですからと到着してすぐVIPルームへ連行され、アズールとリーチ兄弟と対面に座らせられた。革張りで高級感溢れるソファーの座り心地は悪くない。ハーツラビュル寮で使用してる家具に引けを取らないと舌を巻く。さすが何事にも利益を追い求め妥協を許さない男、アズール·アーシェングロット。って関心している場合ではない。にやにやと気味の悪い笑みを浮かべる三人に向かって直球の言葉をぶつける。

    「ボクを呼び出した理由を率直に述べよ」
    「まぁまぁそんな警戒しなくても。ドリンクや食べ物でもつまみながらゆっくりお話しましょうよ。いま後ろに控えているジェイド達に運ばせますから…」
    「結構。変なものを盛られてるか気になるし、無償で食べさせるだなんて太っ腹なことしないだろう?」
    「そんな…僕たち同じ二年の寮長同士。尊敬してるリドルさん 786

    百合子

    DOODLEツイステ5章のデュリド要素VDC本番を終え、寮長からのお茶のお誘いに全部を出し切った体力の残りカスを集め、這うように部屋へ向かった。扉を開ければ、ふわりと紅茶の香りが鼻をくすぐった。なにかフルーツのフレーバーティーのような、甘い香り。部屋に踏み込めば、寮長が顔を上げて手招きしてくれる。

    「ご苦労様。ほら、喉乾いただろう?一緒にお茶をしようじゃないか」
    「あっ。ありがとうございます」

    赤と黒の薔薇が描かれたティーカップ。寮長自ら注いでくれた。いつもは砂糖キューブを一つだけ入れるのだが、寮長が手にしているのは蜂蜜。琥珀色のとろみがある蜂蜜をハニーディッパーですくう。何重の溝からとろとろと零れ、紅茶の中に沈んでいく。召し上がれと差し出された紅茶を一口。甘い。蜂蜜の甘さと林檎の香りがふわりと鼻から抜けた。

    たったひと口。それだけ飲んで受け皿へとティーカップを置いた。

    「…寮長。僕にはこれを飲む資格がありません」
    「どうしてだい?今日のステージ頑張っていたじゃないか」
    「でもっ!一票差で優勝を逃してしまいました。実行委員会である寮長に、学園代表生徒として優勝という王冠を捧げたかったのに。本番前にも無様な姿晒さない 1107