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    cross_bluesky

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    cross_bluesky

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    そういうブラネロ8開催おめでとうございます!
    メインストーリー更新分を読み、ブラッドリーの書が来たら"終わる"と震えながら書いた話です。

    #ブラネロ
    branello

    飢渇と安寧 かつてから、時折身を襲う飢餓があった。
     飢えといっても、ものを食べれば落ち着く単純な空腹とは違う。喉の奥が焼け付くように熱くなり、脳髄が目に見えぬ『何か』が欲しいと訴える。
     欲しいものは己の手で奪い取る。其れを信条としていたブラッドリーだが、この飢えについては何をしても満たせぬまま、気づけば随分と時が経っていた。
     目に見えるものならば力尽くで奪えばいい。しかし、身を焼く渇きの厄介なところが、全身の細胞が沸き立つように欲しい欲しいと叫ぶわりに『何が欲しいのか』『どうすれば手に入るのか』を一向に示そうとしないのだ。
     叩かれた扉の音に、ブラッドリーは銃の手入れの手を止めた。タイミングの悪い来訪者だ。なにしろ今のブラッドリーは満たされぬ衝動のせいで普段よりも気が立っている自覚があった。
     返事をせずにいれば立ち去るだろうか。そんな考えとは裏腹に、ノックの音こそやめど、扉の奥の気配が消えることはない。仕方がないので直々に追い払ってやろうとドアを開ければ、座り込んでいたのは青灰色の髪を所々はねさせた少年だった。
    「おい。邪魔だ」
     脅すような声音で声をかけると、少年は緩慢な動きで頭を上げて、跳ねるように飛び起きる。ブラッドリーの機嫌が悪いことなど、今の声と気配から誰でもわかるだろう。たちまちビビって逃げ出すかと思った子供は、ぼんやりとした瞳でブラッドリーを見た。
    「ボス。あの……飯、冷めちまうんでそろそろ……」
    「飯だあ?」
     何を言い出すかと思えば、この少年は飯時を知らせるためだけに此処までやってきたらしい。
     目前の子供は、少し前に吹雪の中、死にかけていたところを拾った魔法使いだ。北の国の魔法使いにしてはどこか腑抜けた雰囲気だと思っていたが、まさかこれほどまでとは。
     新入りのくせに供もつけずに頭領の部屋までやってくるあたり、度胸はあるのか何なのか。いや、今のブラッドリーのもとにわざわざやってくるような間抜けが他に居なかっただけかもしれないが。
     ブラッドリーが呆れたように固まっている間にも、少年はおそるおそるといった様子で言葉を続けていた。盗賊団の食事の準備は当番制だ。今日の夕飯はこの少年の初めての担当らしい。
    「あとで食うから置いとけ。今それどころじゃねえ」
    「でも、その、多分こうしてるうちにもだいぶ無くなっちまってるから……」
    「聞こえなかったか? 今はそれどころじゃねえっつったんだけどよ」
     そこまで言えば、少年はようやく黙り込んだ。「すんません」と一言口にして、ぺこりと頭を下げて去っていく。小さな背中を見ていたら、少しばかり罪悪感のようなものを感じなくもなかった。
     なにせ八つ当たりである自覚はあった。普段であれば、ブラッドリーは部下を、しかも子どもを脅すような真似はあまりしない。
     ただ、タイミングが悪かったのだ。ブラッドリーは絶賛、自分でも正体のわからぬ飢餓と闘っている最中だったのだから。
     静かになった部屋に戻り、半端に放り出していた銃の手入れを続けるべく革張りのソファーへと座り込む。そうしているうちに、なにやら外が騒がしくなった。
     どたばたと駆けるような足音が一、ニ、三、四……数えるのも馬鹿らしくなるような数だ。飯時だと言っていたが、一体何を走り回る必要があるのだろうか。大きな音と振動は、一瞬ぴたりと止んだと思えば、全てこちらに向かってくる。
    「ボス!!」
    「ボス! 出てきてくださいボス! やべえっす!」
    「うるっせえな……てめえら、ちっとは静かに」
     ドアを足で蹴破って、小さく溜息をつく。あげた視線の先では、部下たちが若い連中からベテランまで、揃いも揃って玩具を与えられた子供のように目を輝かせていた。
     ブラッドリーがぱちくりと目を瞬いていれば、彼らは口々にこう言うのだ。今夜の飯が美味すぎるから早く食うべきだ、と。

     ブラッドリーにとって食事とは、生を紡ぐために必要な行為であり、然程優先順位は高くないものだった。
     厳しい気候の北の大地では手に入る食材の幅も狭く、美味い不味いというよりも、如何に効率的にエネルギーに変換されるかのほうが重視される。
     皿に盛られた料理の数々を見て、ブラッドリーはまず思った。あのぼんやりとした新入りのガキは、料理についてはやけに丁寧な仕事をするのだな、と。
     決して貴族たちが日々口にしているもののような派手さはない。しかし、彩りの良い、ふわりと湯気を立てたそれらが、手の込んだものであるということは、食に特別気を遣っていない者から見ても明らかだった。
     団員たちも皆、普段と違う食事に浮き足立っているらしい。鍋の中身の減りも早く、各々の食いつきの良さも段違いだ。
     ブラッドリーが匙を構える。途端に、どこかから視線を感じた。決して鋭いものではない。ただじっと何かを待つような、特有の緊張感をはらんだ其れは、例の少年のものだった。世話役を任せている男の向こう側から、それでも確かにこちらを見ている。
     ひとつ息を吐いて、ブラッドリーは料理に口をつけた。じわりと身体の芯があたたまるような感覚。奥深くから細胞がさざめいて、確かな歓喜を訴えてくる。カトラリーを持った手が、意識するより前にふた口目を放り込んだ。
     目前にある皿の中身の数々が、今この瞬間まるで上等な宝にでもなったかのようだった。メインディッシュの肉は噛み締めると柔らかくほどけ、じゅわりとソースを纏った肉汁が染み出してくる。スープはブイヨンベースだろうか。一見具材が少ないように見えたが、ひと口食べればよく煮詰められた具材たちがほろほろと口の中で踊りだす。
    「……」
     美味い。出された皿の中身をすべて平らげたところでブラッドリーの頭の中を占めたのは、そのひとことだけだった。
     今までだって、上等な料理は食べたことがあった。それは時折目にかけてやっていた集落の人間たちが差し出してきたものだったり、死の盗賊団相手にお互い不可侵を訴えてきたテリトリーの近い集団からの貢物だったりと様々で。
     それでも、こんな経験は初めてだった。こんな、口にしただけで多幸感が次々と襲いかかってくるような。劇的でこそないものの、身体中が確かに歓喜を訴えている。
     カチャン、とカトラリーを皿に置き、ブラッドリーは薄い唇をゆるりと開いた。
    「……おい。そこの新入りのちっちゃいの」
     そう口にすれば、こちらを見つめていた少年が大袈裟に肩を跳ねさせる。世話役に任命している偵察隊の男に背を押され、慌ててこちらへと寄ってきた。
    「えっと……ボス……」
     蜜色の瞳を彷徨わせ、くたばりかけの魚のように口をぱくぱくさせた少年の頭を、ブラッドリーは無言で手のひらで掴んだ。そのまま青灰色の髪を豪快に掻きまぜれば、手のひらの下、青白い頬がたちまち朱に染まる。
    「美味い! やるじゃねえか!」
     ブラッドリーは鼻歌でも歌いだしそうな気分だった。乱れた髪の隙間から、少年は伏せていた目を見開いて、照れを隠すように震えている。
     そういえば、この少年をこんなに間近で見たことはなかったかもしれない。蜜色の瞳には、冴え渡るような空の色が浮かんでいた。

     それから少しして、少年は盗賊団の料理番を任されるようになった。最初は各々による当番制が続いていたのだが、団員たちからの数々の推薦により、そしてなにより本人が夜な夜なひとりでキッチンを整えているのを頭領であるブラッドリーが目撃したのだ。
    「何してんだ、こんなとこで」
     そうブラッドリーが声をかけると、少年は弾かれたように顔を上げた。研いでいた包丁を置き、おずおずと口を開く。
    「此処、調理器具も埃かぶってたりしたんで、ちょっと手入れしてました。あと……」
     ちら、と子供の視線が火元へと向かう。金属製の大きな鍋からは、良い匂いが漂っていた。何か作っていたのだろうか。ブラッドリーが近寄って鍋蓋へ触れようとした途端、少年は慌てて鍋のもとへとすっ飛んだ。
    「それ……! 仕上げがまだなんで食わないでください!」
     少年は今まで見たことのない鬼気迫る顔でブラッドリーを睨みつけた。
     仕込みかと思ったが、次の日の食事当番はこの少年ではなかったはずだ。不思議に思ったブラッドリーが聞くところによると、少年は時折こうやって夜中にこっそりと試作を繰り返していたらしい。
     ぐうう、と間の抜けた音がふたりの間で鳴り響く。その出処を理解した少年は、蜜色の瞳でじっとブラッドリーを見た。
    「よかったら食いますか? これ、もうちょっとで出来るんで」
    「おう」
     確かに腹が減っていた。素直にブラッドリーが頷くと、少年はうっとりと目を細めて鍋のもとへと駆け寄った。
     繰り広げられる調理風景を見ていて、ブラッドリーはあることに気がついた。目の前で作業している子供は、火を起こすのも、食材を刻むのも、すべてにおいて一切魔法を使っていない。
     魔法を使ったほうが楽だろう。そう口にするのは簡単だ。しかし、これがおおよそ北の魔法使いらしくない少年の矜持だとするのなら、それはブラッドリーからしても尊重すべきものだった。
     やがてコトン、と置かれた皿の中身はシチューだった。具材の中でも特に存在を主張するサイコロ肉は口に入れると柔らかくほどけ、よく煮込まれたルゥはなめらかで深みがある。まさしく絶品。美味い美味いと三度ほどおかわりを要求したところで、ブラッドリーは尋ねた。
    「なあネロ。てめえ、飯作んの好きか?」
     頬杖をついて、ブラッドリーは目を丸くした少年の返事を待つ。ネロと呼ばれた少年は強張った肩の力を抜いて、ほう、と嘆息するように口を開いた。
    「好き、だと思います」
    「なんだよその煮え切らねえ言い方は」
    「いやその、元々飯作んのはどっちかというと必要に駆られてって意味合いが強かったんで……でも」
    「でも?」
     ブラッドリーが小首を傾げて続きを促せば、ネロは蜜色の瞳を融かすように笑った。
    「俺の作った飯をあんたが『美味い』って言って食べてくれるのは、嬉しい」


     ──焼け付くような渇きが紛れていることに気がついたのは、いつのことだっただろうか。
     ネロが盗賊団の連中の胃袋を全面的に掌握するようになって、もう何年も経った。
    『飯は薬だ』という言葉をこんなにも体感することはきっと今後無いだろう。定期的に出てきていた体調を崩す者の数は大きく減り、団員たちの肌艶も良くなった分、士気も上がったように思う。
     アジトの隅で埃を被っていたキッチンは今やネロの聖域となり、鼻歌を歌いながら調理に勤しむ彼のもとへと、おこぼれにあずかろうとする団員たちが次々とやってくる。
     昔から自己主張に乏しいところがあるネロだが、飯に関することになれば顔色を変えた。作りかけの料理をつまみぐいしようものなら、片手どころか両手に包丁を握りしめて鬼気迫る勢いで追いかけ回してくる。
     そんなキッチンの主の目を盗んで奪ったパンを平らげながら、ブラッドリーはふと、あれだけ己を掻き乱していた飢餓感が最近すっかり鳴りを潜めていることに思い至った。きっかけが何だったのかはわからない。物心ついた頃には発作的にあったものだから、あの頃から今に至るまで、変わったことが多すぎるのだ。
     でも。近づいてくる怒号から逃れるべく、ブラッドリーはひらりと身を翻して考える。じんわりと染み入るような美味い飯。そしてそれを作りだすひとりの男。
     何も根拠があるわけじゃない。言うなれば、勘のようなものかもしれなかった。それでも、ブラッドリーは過ごした年月の中で、自分の直感については一定の信頼をおいていた。そしてそれがひしひしと訴えるのだ。
     己の空虚や飢えを埋める存在があるとすれば、もしかするとあんな形をしているのかもしれない、と。


     
     賢者の魔法使いとして選ばれた時は、多少なりとも視界が開けたような感覚があった。ブラッドリーが『己は幸運だ』と思った瞬間のひとつでもある。
     冷たい鉄の檻の中では看守を揶揄って遊ぶくらいしか娯楽という娯楽も無く、何よりブラッドリーを悩ませたのが、数百年ぶりに身を焼く渇きだった。
     鉄格子越しに出される飯は不味くて食えたものではない。そのせいかとも思ったが、同時にブラッドリーはそれだけが理由でないことくらいは気がついていた。
     年に一度、厄災を追い返すための戦いでは、外に出ることをゆるされる。束の間の魔法舎での生活では、食事は作れる連中が適宜担当していた。
     獄中よりもよほどまともな食事。特に、とある南の魔法使いが作った郷土料理はなかなか美味かったし、北の魔法使い相手にのんびりお話しようとする姿勢も新鮮で悪くなかった。しかし、『何かが欲しい』『何かが足りない』と全身が叫ぶような衝動は、発作的に繰り返しブラッドリーを襲う。
     そのたびにブラッドリーは、かつての相棒の姿を脳裏に思い描いていた。
     あいつは今、何をしているのだろう。ブラッドリーが宥めて脅して縋りついて、そうまでして己のそばに繋ぎ止めたかった唯一の存在。見ててやらなきゃ生きていけないような危なっかしさを持ちつつも、なんやかんやで強かなところがあった。
     どこかで上手くやっているといい。付き纏う疑念を振り払うように息を吐くと、腹の虫がぐう、と音を立てて鳴いた。



     賢者の魔法使いたちが、かつてない勢力を誇った厄災戦により大きな犠牲をはらい、追いかけるようにして新たな賢者と魔法使いたちが魔法舎へとやってきた。
     窓の外、カーテンの向こう側が少し白んできた頃。瞼を開けば、部屋に備え付けのキッチンに立つ人影がひとつ。
     飯の匂いで目を覚ます朝は、思えば随分久しぶりかもしれなかった。ブラッドリーが重い身を起こせば、青灰色の頭が少しだけ振り返ってこちらを見る。
    「おはよ。なんか食う?」
    「あ〜……食う。食うけど、そろそろ戻んねえと色々怪しまれんだろ。俺は別にいいけどよ」
     テーブルに残っていたはずの晩酌の跡はすっかり片付けられている。五回に一度受け入れられれば良い方の其れだが、昨夜は珍しくすんなりと部屋に通されたのだ。
    「ああ、うん……まあ、それはそうだけど」
     蜜色の瞳がゆらゆらと揺れる。再会したかつての相棒であるネロは、北を出て東の国で飯屋をやっていた。元々盗賊団にいた頃も、ネロは落ち着きたがっていた節があった。だから、そう聞かされても大きく驚きはしなかったのだ。
     寂しさがないかといわれれば、そうではない。そうではないが、東の国の連中やちっちゃいの達に囲まれながら、ご機嫌に笑って腕を振るう様を眺めているのは悪くなかった。
    「その、昨日の朝から漬けてた鶏肉がさ。結構良い具合だと思うんだけど、皆に出すには足りねえから」
     そう言ってこちらを窺う表情が、かつての少年の其れと重なる。『用意があるから食っていけ』とそう言えばいいものの、言えないあたりがこの男らしいといえばらしかった。
     ブラッドリーは立ち上がって、キッチンに向かう男の後ろを陣取る。目前の肩に腕を置いて、じっと手元を覗き込めば、既に件の鶏肉は衣を纏わされていた。
    「はは! 随分とおあつらえ向きだな」
    「うるせえよ。要らねえなら別に……」
    「馬鹿、いるいる。全部食うから寄越せよ」
     ブラッドリーがそう言えば、ネロはどこかほっとしたような顔で黄金色の油の中へと鶏肉を放り込んでいく。ぱちぱちと小気味良い音を聞きながら、ブラッドリーは郷愁にも似た感慨に小さく喉を震わせた。
     らしくない、なんて幾度思ったことか。
     肝心なことは何も聞けないまま、ともすれば飢渇、あるいはぬるま湯のような安寧。そのちょうど狭間で、ずっと動けないままでいる。
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    SPOILERイベスト読了!ブラネロ妄想込み感想!最高でした。スカーフのエピソードからの今回の…クロエの大きな一歩、そしてクロエを見守り、そっと支えるラスティカの気配。優しくて繊細なヒースと、元気で前向きなルチルがクロエに寄り添うような、素敵なお話でした。

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    ボス、リケの言葉に背中を押されて、深夜、ネロの部屋に 523

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    SPOILERイベスト中編のブラネロ絡み傷つけたくないのにドレスを割いて、次は体を傷つけると脅しにかかったネロをさりげなく、「直接」シアンをネロが傷つけないで済むようバジリスクの上に飛び乗れ!と誘導したように思えてならないのだが私の都合の良い解釈ですかね…?

    あと、普段は名前をなかなか言わないけどいざという時にちゃんと「シャイロック!」などと名前でしっかり呼ぶブラが本当に好きです。解釈一致すぎる。
    明らかにノーヴァの時より足並み揃ってるし、ネロもブラッドリーを信頼して動いているように見える。

    そしてシャイロックの、ネロに女の子を殺させるなという取引について…

     ブラ、シャイロックに感謝すらしてるようにみえる。多分ブラはわかってる。何なまっちょろいこと言ってやがる、と口にすることがあるとしても、ネロがそう言う優しい男なのだと、「今の」ブラッドリーは理解してるし尊重してる気がする。
     だから、「やる時は俺がやる」と答えた。
     シャイロックに言われなくても元々そのつもりだったんじゃない?ブラッドリー。
     じゃなかったら、何言ってやがるそんなこと言ってる場合か!殺せ!!くらいは言いそうだし。
     
     一方で、「陽動する!」に「了 676