Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    夏樹由良

    @_catcup

    主に腐向けとして描いたものを載せる場所
    特にスケベじゃないのもワンクッション入れてます
    Twitter:@_catcup

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💘 💝 💌 ✨
    POIPOI 34

    夏樹由良

    ☆quiet follow

    シキルク未満 自覚する話
    ネタバレ要素強めのSSもどき(文を書き慣れてなさすぎるマン)

    #シキルク

    時系列的にはAnotherエンド数か月後くらい。
    -----------

    「……ルーク、縮んだ?」
    「いや、君の身長が伸びたんだろ!?」
    さすがに僕もまだ縮む年齢じゃない……ないよな? などと慌てているのは、数か月前にリカルドに戻ったはずのボクの「ヒーロー」、ルークだった。詳細は知らないけれど、なんでもナデシコさんに急に招集されたらしい。
    ルークに会えて嬉しい反面、まだ笑顔で会える心の準備もできてなかったから、どんな顔をしていいものか口ごもっていた。そんな時、ふとボクがルークへ向ける視線が前より下がっているような気がして。

    そして冒頭の言葉に戻る。ルークは「いやぁ、確かに前から僕よりシキのが大きかったし……」などうんうん唸っている。
    変なこと言っちゃったな、とか、どう反応したらいいんだろう、とか、おろおろしていたらルークはぱっと顔をあげた。
    「……というか、シキの背筋がちょっと伸びたのもあるんじゃないか?
    あははっ、元気そうだし、前を向けてるみたいでよかった」
    にこ、と屈託のない笑顔をむけられる。ボクと手を繋いでくれた時みたいな、まぶしい笑顔。心臓から胃くらいにかけて、きゅうっと絞られるような感覚を覚える。あの時みたいな涙が零れてしまうのとも違うし、不快ではないけど、ずっと胸がざわざわするような感じ。
    あんなにもアナタを揺るがす大きな事があったのに。ボクはそれに関わっていたのに。それでも手を差し伸べてくれて、ボクを見てくれて、ボクとつながってくれるルーク。そんなアナタだから、ボクは……
    ああそうか、これはきっと――
    「……シキ、それ、どんな感情だ……?」
    「……内緒」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💗💘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works