もし岡〜もしもズールのボーカル組が岡崎事務所に移籍になったら〜6「"どうか…忘れてくれ"かぁ…。」
移籍後、
テレビ局を始め
様々な場所での売り出しが結果を出し始めて、
少しずつ仕事が入り始めた。
元々、良くも悪くも話題性がある俺たちだが、
岡崎事務所の力は
そんな俺たちを上手く良い方向に捉えさせる実力がある。
(本当に…感謝しかない…。)
改めて、
その幸せを噛み締めていた
そんな、今日この頃。
俺は単独で最強の戦場に駆り出されてる気分だった。
『どうか…忘れてくれ。』
それがこのドラマで、
俺が唯一与えられた台詞。
抗争に赴く俺の役が、
ずっとその他大勢とつるんでいたヒロインに唯一掛ける言葉。
最初で最後の、
この役の見せ場。
自分自身を?戦いを?
自分の心を…?
「う~ん…わからねぇ…。」
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