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    ねこまんま

    @GWT60624633

    GW:T K暁
    ねこが自分の食べたいものを自炊するところ🍙

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    ねこまんま

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    K暁がアイスを食べるだけのお話

    #K暁

    あっついなぁ…
    真夏のアジト。
    エアコンも呻りながら頑張ってはいるが壁を埋め尽くすモニターからの排熱には完全にお手上げのようだ。
    吹き出してくる汗を吸ったTシャツが体にまとわりつき気持ち悪い。ソファにヒーターでも入っているんじゃねぇか。とすら思い始めたKKは資料を読む手を止め、シャツの裾をまくるとうちわで風を送る。

    「KKそれ、おじさんくさいよ」
    「良いんだよ、おじさんなんだから…ってお前帰ってたのか」
    今帰ってきたところだよ、といいながら暁人はコンビニの袋を取り出す。
    「お土産」
    アイスキャンディーが2本、KKはありがたく1本頂くと袋を開け齧り付く。
    暁人も隣にかけ同じようにアイスキャンディーを齧る。


    「こういうの食べると舌が青くなるんだよな」食べ終わったアイスキャンディーの棒をもて遊びながらKKがつぶやく。
    「僕のもなってる?」ペロッと出された暁人の舌は安っぽい着色料の青に染まっていた。
    「あーお前そりゃ病人の色だぞ…」
    KKは暁人を抱き寄せると暁人の舌に自分の舌を絡ませる。

    お互いにアイスキャンディーの余韻を十分に味わうと
    「病気なら、治してやらないとな」
    そう言ってKKは優しく暁人を押し倒した。

    部屋には西日が差し込んでいる。
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    🍦☺☺☺💜💒💗💘💖💖💖🐣
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    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
    2932

    りんご

    DONEまじない、あるいは、のろい (ここまで読みがな)
    K暁デー「スーツ」
    お題的なこともあって結婚と葬送の話をどっちも書きたかっただけです。あっきーがバカ重い感じですが、その環境ゆえにうまく隠すことがうまかっただけで彼の本質はこうだろうなーとか思ったり。いつものごとく二人で喧嘩して、戦って、駆け抜ける話です。
    中の人本当にありがとうございました、お陰で細々と楽しくK暁を追いかけられました。
    呪い短くも長くもない人生を振り返るにあたり、その基準点は節目にある行事がほとんどだろう。かくいうKKも、自らのライフイベントがどうだったかを思い出しながら目の前の光景と類比させる。
    準備が整ったと思って、かつての自分は彼女に小さな箱を差し出した。元号さえ変わった今ではおとぎ話のようなものかもしれないが、それでもあの頃のKKは『給与三ヵ月分』の呪文を信じていたし、実際差し出した相手はうまく魔法にかかってくれたのだ。ここから始めていく。そのために、ここにいる隣の存在をずっと大事にしよう。そうして誓いまで交わして。
    まじないというのは古今東西、例外なく『有限』である。
    呪文の効力は時の流れに飲まれて薄れてゆき、魔法は解け、誓いは破られた。同じくしてまさか、まじないの根本に触れることになるだなんて思わなかった、ところまで回想していた意識を、誰かに強い力で引き戻される。
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