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    orb_di_nero

    ぬばたま(@orb_di_nero)の小ネタ置き場。
    大体取り留めもない会話文のみ。

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    orb_di_nero

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    お題「絶交」な会話文。眠気に負けるな。イソップ大活躍。

    ##占傭

    「っ、どうして分かってくれないんだ!もうナワーブなんか知らない!君とは絶交だ!!」
    「……あっそ。分かった」
    「えっ」
    「じゃあ俺は部屋に戻る。悪かったな、“クラーク”」





    「…………はぁ」
    「あれ、イライさん?珍しいですね」
    「あ、イソップくん。こんばんは」
    「……こんばんは。こんな時間に一人で食堂にいるなんて、どうしたんです?」
    「そうだね……ちょっと色々あって」
    「へぇ、そうなんですか」
    「…………」
    「…………」
    「……聞かないのかい?」
    「聞くタイプに見えますか?」
    「いやそれは……見えないけど」
    「じゃあそういうことです。僕はお茶を淹れに来ただけなので」
    「そっか……」
    「…………」
    「…………あのさ」
    「なんですか」
    「ちょっと聞いてほしいんだけれど」
    「そっちが聞いてほしいんじゃないですか。なら最初からはっきりそう言えばいいのに」
    「はは……うん、そうだね……」
    「何ガチ凹みしてるんですか」
    「うん……いや、ちょっと思うところがあって……」
    「…………はぁ。お茶が入るまでですよ」
    「え?」
    「お茶が入るまで、話を聞いてあげます。ただし、建設的な意見とかは求めないでください。あくまで聞くだけです」
    「ありがとう、イソップくん」
    「いえ。それで?ナワーブさんと何があったんです?」
    「……すごいね、そこまでお見通しなんだ。もしかして君も占い師かい?」
    「イライさんがそこまで凹むような事柄なんてナワーブさん関連以外有り得ないでしょう。僕じゃなくたって分かりますよ。それで?」
    「ははは…………実はね、1週間くらい前にナワーブと口論になってしまって。それで、子供っぽく絶交だなんて言ってしまったんだ。そうしたら、ナワーブが分かったって……それ以降全然取り合ってくれなくてね……私のこと、クラークって呼ぶんだ」
    「一番最初は占い師だったんですからそれよりマシでは?」
    「うん……でもね、食事も一緒に取らないし、部屋の行き来もなくなって……今日は目すら合わなかったんだ」
    「……ナワーブさんがですか?」
    「そうなんだ……」
    「一昨日お二人と一緒になったゲームではちゃんと連携取れてるように見えましたけど……」
    「それはゲームだからだよ。彼はゲームに私情を挟まないから」
    「……ちなみに口論の原因は?」
    「……ナワーブにね、『君は抱きたいとか思ったりしないのかい?』って聞いたんだ。そしたら、『お前は外に待ってる人が居るんだから下なんてやらなくていい』って言われて……」
    「あ、やっぱりこの話やめてもいいですか?」
    「私はそんなこと考えたことなんて一度もないのに、ナワーブだから抱きたいのに、あっちはそうじゃなかったんだってなって……それでムキになってしまって言い争いになって……最後には子供みたいに絶交するだなんて言ってしまって……」
    「…………そうですか」
    「はぁ……なんであんなこと聞いてしまったんだろうね……抱きたいって返ってきたって応えられるかも分からないのに……いや、ナワーブが望むならやぶさかではないけど……でもやっぱり私はナワーブを抱きたい。いつでも私のモノにしたい」
    「あの、僕は何を聞かされてるんですか?」
    「会話もしてもらえないなんて初めてで……正直どうしたらいいか分からないんだ……ねぇ、イソップくん。ナワーブはもう、私を嫌いになってしまったのかな……」
    「……さぁ。そればかりは本人に聞かないと分からないのでは?」
    「そう、なんだけれど。でもその、最近は避けられててね。ナワーブの行きそうなところに行っても全然会えないんだ」
    「徹底した絶交ですね……」
    「絶交……なんでしちゃったんだろう……時が戻せるなら全力で止めるのに……いや、そもそも最初になんであんなこと聞いちゃったんだろう……」
    「…………多分、ですけど」
    「え?」
    「イライさんはナワーブさんに同じ想いを返してほしかったんじゃないですか?それなのに全く違う返答が来たから、引き出そうとしてムキになったんじゃないかと」
    「…………そう、だね……。ナワーブにも『言って欲しい言葉があるならはっきり言え』って言われたよ……」
    「…へぇ。まぁ、あの人もあの人で今相当我慢してると思いますけどね」
    「我慢?」
    「貴方たち、その関係になってからいつも一緒に過ごしてたじゃないですか。その習慣をいきなり変えるのは無理ですよ。貴方に会えばいつもの自分が顔を出すから避けてるんじゃないですか?」
    「……どうだろう。もう顔も見たくないのかもしれない……」
    「そうですか。まぁ、イライさんがそう思うならそれでもいいですが。でもひとつ忠告しておくと、我慢もし続ければいずれ新しい習慣として馴染みますよ」
    「!、それは困る!ナワーブが僕を避けるのに慣れるなんて、こっちが耐えられないよ!」
    「そう思うならこんなところで管巻いてる場合じゃないと思いますけどね。……ああ、ちなみに小耳に挟んだ話では、今日は救助役が誰だったかの部屋に集まって飲んでるそうですよ」
    「救助役……そこに、ナワーブも……?」
    「さぁ。でも、あの人はお酒好きですからね」
    「ありがとう、イソップくん。えっと、すまない、私は、」
    「ああ、どうぞ。ちょうどお茶も淹れ終わりましたし」
    「ありがとう!今度とびっきりの茶葉をプレゼントするよ!それじゃあおやすみ!」





    「……はぁ。僕に出来る協力はしたし、これで明日女性陣に詰められなくて済むな……。全く、絶交だなんて子供じゃないんだから……」
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    orb_di_nero

    MOURNING記憶喪失話占視点。力尽きて急に終わる誰にも言ったことはないけれど、僕はこの荘園に来る前にとある人に飼われていたことがある。
    飼われていたと言っても、別に奴隷ような扱いを受けたりはしなかった。念の為に言っておくけれど、性的なアレソレもない。ただ、どこの馬の骨かも分からない僕に無償で寝る場所と食べ物をくれて、それから言葉を交わしたりした。それだけの、優しい関係だ。





    その人と出会った時、僕は一切の記憶を失っていた。
    天眼の力を失った僕を疎ましく思った彼女の家の者に殴られ、路地裏にまるでゴミのように捨てられていたのだ。
    何も持たない僕を自らの家へと持ち帰ったその人は、医者を呼び薬を貰い、そして寝床や食事まで用意してくれた。
    優しい人だと言うと怒ったような顔をするその人は、イーライ・クラークと名乗った。「似合わん名前だろう」と苦笑気味に言われてしまった時は、どんな顔をしたらいいか分からなかった。
    彼は良い人だ。記憶のない僕を拾い、こうして置いてくれている。
    彼は良い人だ。僕が彼の意に沿わないことをやっても、決して手を上げたりはしない。
    彼は良い人だ。僕が「ありがとう」と言うと、ほんの少しだけ笑ってくれる。
    けれど、彼は善 2167

    orb_di_nero

    TRAININGお題「絶交」な会話文。眠気に負けるな。イソップ大活躍。「っ、どうして分かってくれないんだ!もうナワーブなんか知らない!君とは絶交だ!!」
    「……あっそ。分かった」
    「えっ」
    「じゃあ俺は部屋に戻る。悪かったな、“クラーク”」





    「…………はぁ」
    「あれ、イライさん?珍しいですね」
    「あ、イソップくん。こんばんは」
    「……こんばんは。こんな時間に一人で食堂にいるなんて、どうしたんです?」
    「そうだね……ちょっと色々あって」
    「へぇ、そうなんですか」
    「…………」
    「…………」
    「……聞かないのかい?」
    「聞くタイプに見えますか?」
    「いやそれは……見えないけど」
    「じゃあそういうことです。僕はお茶を淹れに来ただけなので」
    「そっか……」
    「…………」
    「…………あのさ」
    「なんですか」
    「ちょっと聞いてほしいんだけれど」
    「そっちが聞いてほしいんじゃないですか。なら最初からはっきりそう言えばいいのに」
    「はは……うん、そうだね……」
    「何ガチ凹みしてるんですか」
    「うん……いや、ちょっと思うところがあって……」
    「…………はぁ。お茶が入るまでですよ」
    「え?」
    「お茶が入るまで、話を聞いてあげます。ただし、建設的な意見とかは求めない 2276

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    orb_di_nero

    MEMOバイン卿とクラークさんのハロウィン小話(会話文のみ)「バイン卿、言われた通りフロッツの焼き菓子とホーインズのチョコレートを三十程買ってきましたよ」
    「ありがとう、クラーク」
    「こんなに沢山食べるんですか?」
    「いや、これはハロウィン用だ」
    「ハロウィン用……?貴方のところに子供が来るのですか?」
    「いや、今から訪ねに行く。あまり治安がよろしくないから、付いてくるつもりなら財布はここに置いていくといい」
    「もしかして、ストリートチルドレンのところに?」
    「ああ。彼らは優秀な私の情報屋だからね。たまには仕事抜きの交流もしなくては」
    「……優秀、ですか」
    「ックク……」
    「バイン卿」
    「クラーク、子供相手に嫉妬なんかするもんじゃない」
    「……別に、そんなことは」
    「そういうのはそのへの字口を直してから言うんだな」
    「む……」
    「さ、行こうかクラーク。今日は忙しいぞ。情報屋たちのご機嫌を伺ったら、次は君の番だ。欲しいものを考えておきたまえ」
    「え?」
    「何を不思議そうな顔をしてるんだ。今日は君の誕生日でもあるだろう」
    「あっ、はい。勿論それは、……そうなんですけど。まさか貴方が祝ってくれるとは思ってなくて」
    「君は“優秀な”私の助手だ。祝うに決 911