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    伊吹⛰️

    @Izumi1739

    うる星腐など。基本大学生パロ

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    伊吹⛰️

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    ※R18 大学生の面あた

    #面あた
    face

    溶けてなくなる 口だけで奉仕するのは疲れる。
     サービス精神を出したのがまずかった。とはいえ、自分からするといった手前早々に手を使うのもなんだかなと思う。女の子となら甘いキスから始まるかもしれないが、男同士でエロい気分になるには、これが手っ取り早くないだろうか。俺は、ベッドで仰向けになっている面堂の股の間にいた。
     面堂のペニスは、なんというか、端正な出で立ちです。え、なんで急に敬語。初めて見た時に「チンコもそんな感じなの?」と言ってしまった。そんな感じとは、要するに「容姿と同じでキレイだね」という意味だったが、当然俺がそこまで言うわけがない。面堂はその時「どういう意味だ」と不満そうな顔をしていた。好きなように受けとればいいと思う。
     巨根まではいかないが、形が美しい。卑猥なものって感じがしない。汚くないんだよな。なんか清潔な気がするし、質感がツルツルしていて、亀頭と竿の血色もいい気がする。金持ちのボンボンで、顔が良くて、ペニスまで上等とくると、こいつ、絶対女に困らない人生を送れるじゃん。世の中って、ちょっと不公平じゃないか? その顔とペニスを持っているならせめて貧乏か平民であれよ面堂。
     などということを思いながら、俺は面堂のカリの辺りをアイスを舐めるように舌をチロチロと動かした。咥える時間が長いと疲れるし。ペニスを舐められて何も感じない男はいないだろう。舐めていると、俺の腕を掴んでいた面堂の手に力が入った。感じた証拠だ。ぐっ、と力んでいる。その力を受けとると、なぜか自分が怒られている様な感覚になった。俺は今、いけないことをしているような。実際、いけないことをしているのかもしれないが。
     亀頭にじりっ、と舌をつけてからゆっくり動かしてやると、面堂は吐息混じりに小さな声を漏らした。
     下品な話、コレを入れて欲しいと思う女の子は結構いるんだろうなと思う。しかし、コレはいま俺の目の前にとても無防備な状態でいる。
     どうして? いやいや、どうしてって、俺が自分からこのシチュエーションを求めたからだろう。サービス精神で、まずは面堂サンから気持ちよくなってもらいましょって、そんなノリだ。唇を舌で湿らせて、裏筋にキスをして舌を這わせると、面堂のペニスは完全に勃った。俺は「勃った、」と一瞬達成感を抱いたが、少し白々しくなった。コイツは絶対、俺だけじゃ満足しないタイプだな。
    「おい」
     頭上で面堂の声が聞こえた。ちっ、俺の独白を邪魔しやがって。
    「喋るのか。喋ったら萎えるぞ。せっかく」
     勃ったのに、と俺は面堂と目を合わせず、面堂のペニスを見ながら答える。うーむ、見れば見るほど女好きしそう。
    「なにか別のことを考えてるだろ」
    「別に」
    「ウソをつけ」
    「お前のチンコのことしか考えてないよ」
     ウソのようでウソじゃない答えだ。半分正解で半分不正解とも言える。こいつに正解を丸々くれてやる義理はない。面堂は、俺の半分くらいを知っていればちょうどいいと思う。
     面堂がなにか言いそうだったので、亀頭の部分を咥えた。当然面堂は言おうとしていた言葉が出なくなる。なるほど、ペニスを握るとはすなわち、全ての主導権を握るのと同じか。行為中に会話を望まれると厄介なので、俺は自分の唾液に集中した。とにかく唾液だ。唾液は多ければ多い方がいいという知識をネットで得た俺は、なるべく面堂のペニスにぬるぬるな空間を提供する努力をした。一度離して、亀頭の先に口を再び当てる。じゅるる、と音を出す。卑猥な感じがしない面堂のペニスが俺によって、どんどんいやらしくなっていく気がした。
     わざと音を出していると、面堂の両手が俺の耳をそっと覆った。じゅる、じゅるるる、と、自分が出している音がダイレクトに聞こえてきた。腰の辺りがゾワっとした。面堂の奴、こういうのをどこで覚えてくるんだろう。 
     唾液音の中に、面堂の吐息が聞こえる。
     はじめて寝た時は高校の同級生が感じている声なんて聞いていられないと思っていた。途中からはその声に一緒に興奮するようになって、今、面堂の吐息は俺の胸に切なく響く。
     さすがにディープスロートまでは出来ないが、亀頭からもう少し奥まで咥えた。もう少し奥まで咥えると、面堂のペニスの形を口の中ではっきり感じられた。絶対イカせてやる。俺はなるべく一定のリズムでフェラチオをした。あ、さらに硬くなった。来る気がする、と思ったのと同時に、面堂がかすれた声で俺の名前を呼んだ。「もろぼし」と呼んだその名には、射精するから離せという意味が込めてある。そんなことは分かっていたが、俺は聞こえない振りをした。
     何に執念を燃やして、何をそんなにムキになっているのか、自分でもよく分からなかった。面堂が俺だけで満足しないのは当たり前だ。俺だってそうだろう。
    「諸星。いい加減に、」
     限界が近い面堂がもう一度俺に言うので、俺は内心イラついた。分からん奴だな。このまま出せばいいんだよ。
     我慢汁の甘い味がしたと思ったら、口の中にどっと白い液が走った。俗に言う「ごっくん」をしてやろうかと思っていたが、発射された面堂の精液が妙な現実味を持ってやってきたので、俺は口に入れた後「うわっ、俺いま口の中に精液を入れとる」と急に我にかえってしまった。俺が俯くと、面堂がすぐに俺の肩に手を添えた。
    「早く出せ、諸星」
     言われんでも早く出したい。やっぱりいらんわ、こんなもん。コレを受け取るのは俺じゃない。俺以外の誰かだ。コレを受け取って、将来面堂との子ども欲しがる女とか。
    「だから離せと言ったのに」
     うるさいよ、お前。離したくないってことが分からないなら黙っとけ。
     俺は面堂の手を剥がして、面堂のペニスに口を近づけて上から、つぅーと白い液を垂らした。面堂の精液が、俺の舌を伝って、面堂のペニスに落ちた。ぺたっと白い液体が落ちると、面堂のペニスは微かに反応した。
    「返す。飲めないもん」
     面堂は俺のやっていることを呆然と見ていた。口にまだ微かに残っているような気がする。ティッシュに出してその辺に捨てよう。
    「はぁ、疲れ」
     た、まで言いかけた所で強い力でベッドに押し倒された。喧嘩の勢いかよ、と俺は眉間に皺を寄せて面堂を見上げる。
    「た、まで言わせろ」
    「疲れてどうする」
    「会話中なのに顔が近いぞ」
    「余裕がない証拠だ」
     え~面堂サンって自分で言うのぉ、とふざけた声を出したら「君もだろ」と言われて口を塞がれた。お前の精液まだ微妙に舌に残っとる、と言うタイミングを逃した。俺と面堂の絡んだ舌が糸を引いて一旦離れる。一旦離れるということは、またすぐ絡まるということだ。ほら、やっぱりまた絡まった。俺は目を閉じる。目を閉じていた方が、二人の火照りがよく分かるから。
     唇が離れた。今度の離れ方は、「一旦」じゃない。俺は手で唇を拭った。
    「……全部出して、捨てようと思ったんだけど」
     俺が視線を合わせずに言うと、面堂は俺の手を握ってから「二人の間で、溶けてなくなったよ」と穏やかに言った。
     穏やかな面堂の声は、なぜか、寂しげに響いた。
     
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    はじめ

    DOODLE面あた
    名前を呼べばすっ飛んで来る関係。

    あたるくんの「面堂のばっきゃろーっ」を受けて0.1秒ですっ飛んでくる面堂くんも、呼べばすぐに来るって分かってる確信犯なあたるくんも大好きです。
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     期末テストを終えたあとの終業式までを待つ期間というのは、すぐそこまでやってきている冬休みに気を取られ、心がそわそわして落ち着かなかった。
    「――なに見てるんだ?」
     教室の窓から校庭を見下ろしていると、後ろから声を掛けられた。振り向かなくても声で誰か分かった。べつに、と一言短く言ってあしらうも、あたるにのしかかるコースケは意に介さない。
    「…あ、面堂のやつじゃねえか」
     校庭の中央には見える面堂の姿を目敏く捉え、やたらと姿勢の良いぴんと伸びた清潔な背中を顎でしゃくる。誰と話してるんだ、などと独り言を呟きつつ、あたるの肩にのしかかるようにして窓の桟に手を掛けている。そのまま窓の外の方へと身を乗り出すので危なっかしいたらありゃしなかったが、落ちたら落ちたときだ。
    1680

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    最初は遊ぶつもりだったけど、面堂くんがあまりにも真剣なので、後戻りできなくなったあたるくんとかいたら良いな。
    大人面には見せられない不安や繊細な心を、16面についうっかり見せちゃうあたるくん。
    答え合わせ 休日の朝、目が覚めたら隣で諸星あたるが寝ていた。
     それも少し大人になった姿で。
     そんなことって、ある?

     寝返りを打つたびに「ん」と掠れ気味の艶っぽい声がして、容赦なく面堂の鼓膜を刺激する。布団からちらちらと覗く首元に浮かぶ赤い痕の理由を理解出来ないほど面堂は子どもではなかった。
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