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    テキストお試し(今更ァ)、文字数オーバーで壁になり損ねたもの。小学生のみつひかちゃん。ユニクロのパジャマ着て寝た時、なんか毛布の感触を身近に感じられるー(?)と思ったと同時に妄想したやつ。どうしてもキスさせたい芸人

     椅子の高さが異なる二つの勉強机。それぞれの机に置かれた同色のランドセルの時間割は既に合わせてある。
    「電気消すぞ」
    「うん、お願い」
     入ったばかりのベッドは冷たく、光は縮こまって答えた。電気を消した充もすぐにベッドに潜り込んだ。
     並べた枕に頭を乗せて仰向けに寝転がり、静かに布団が温まるのを待つ。しかし、一星兄弟を包み込む布団はなかなか温まってくれない。
    「ねえ、兄ちゃん」
     光は腕をさすりながら、隣に居る充の方に体を向ける。布団の中で姿勢を変えた意図が、話さずとも分かったらしい。充も光と向き合うかたちに姿勢を変え、何も言わずに光を抱きしめた。
     寒い時抱き合うのはいつものことだ。しかし、いつにも増して温もりを求めていたせいか。しっとりとした肌触りの寝間着、その下の肌を強く意識した瞬間、光は心臓が跳ねた。
    「ん? どうしたんだ、光」
     不思議そうな、少し心配の響きを含んだ充の言葉で、早くなった鼓動が伝わっていたことを知り、今度は耳がじわじわと熱くなる。
     このまま誤魔化していては、頬や額を触られて熱があるのではと心配されるのも時間の問題であろう。
    「えっと、ね? パジャマで抱き合うと、兄ちゃんの肌が近くに感じられるなーって……」
     羞恥心を覚えつつも答えると、短い沈黙の後、兄の心拍が速まるのを布越しに感じた。
    「……確かに、光の言う通りだ」
     自分だけではなかった。何よりも、兄も同じであること。その事実に安堵した光は、その兄が布団の中で妙な動きをしているのにすぐ反応できなかった。
    「光、ちょっと離れてくれるか?」
    「えっ? うん、いいけど」
     光は名残惜しさを感じつつも充の言葉に従う。
     弟と抱きしめ合うのは本心では嫌だったのだろうか。鼻の奥がツンとする感覚がして背を向けようとした時、心細くなった胸に充の手が触れた。体を強ばらせながら、光は何をされているのかを推測する。探るような手つきは光のパジャマを引っ張り、ボタンがある場所を弄り、下へと移動していく。
     ボタンを外されている、服を脱がされている。
    「ちょっと、何してるの兄ちゃん!」
     気がついて小声で聞いた時には、もう半分ほどのボタンが外されていた。
    「遭難したとき、体を暖めるには裸で抱き合うといいってよく聞くだろ?」
     ちょっとやってみようぜ、と充は悪びれることなく手を止めようとしない。それどころか慣れてきたのか、ボタンを外すスピードは徐々に上がっているようであった。
     父に服を脱がせてもらったことはあったが、服の脱ぎ着を覚えてからされるのとでは心情が変わる。どくどくとうるさい心臓は、ただ"子供みたいで恥ずかしい"というだけでは無いように思えて仕方がなかった。
     無抵抗のまま、ボタンを全て外されたパジャマが開かれる。
    「よし、……いくぞ」
     掛け声に頷き、光は兄の背に腕を回した。
     ぴたり、と素肌が触れ合う。体温が合わさり、混ざっていくような感覚。胸同士が擦れると、ぞくりと背筋に淡い電流が走った。
     はやうつ鼓動はどちらのものかも分からなくなる。押し付けられる膝を太腿で挟み込むようにすれば、更に密着度合いが増した。
    「光」
    「にい、ちゃん」
     頬を手のひらで包み込まれ、親指の腹で唇を軽く押される。形を確かめるような動きに気を取られていると、すぐ近くに鼻息を感じた。
     反射的に目を瞑った光の唇から指の感触が無くなり、代わりに別のものが押し当てられた。
     親指の腹よりも面積が広く、柔らかく、温かい。
    「なあ、光。もう一回、してもいいか?」
     もう一度してしまえば、もっと欲しくなる。それこそ、眠ることも忘れて何度も重ねることになるだろう。
    「──っ、だめ! もうおしまい!」
     光は布団の中で充の胸板を押し返す。寝返りをうって素っ気なく背を向けると、忙しない手つきでボタンをかけ直した。
     布団の中は既に、汗ばむくらいに温まっていた。
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    DOODLEキョンシーコス一星を見て思いついたものその2。その1とは繋がりがありそうな無さそうな。アレオリ時空的にあの世界でイナズマジャパンのグッズ販売してそうという思いつきその2。画像をズームして見ただけなので実際のものと書いたの違ってるだろうなぁ……
    コスプレキョンシー、ほんものキョンシー 街明かりへと向かう仮装行列が夜の公園を通りがかっても、今夜に限っては誰ひとりとしてそれに奇異の目を向けることはない。洋風に偏ったモンスターの装いに、日本の侘び寂びを体現した秋の虫の声はどうにも似つかわしくないようではあるが。
    「その格好、寒くない?」
     王帝月ノ宮サッカー部による仮装行列を先導していた野坂から不意にそんな言葉が出る。
    「……ちょっと肌寒いです」
     答えたのは、そのすぐ後ろをついて行っていた一星である。古い時代の中国の官僚が被っていそうな帽子には、呪言に見せかけて自分の名を書いた札があり。詰まった首元、手を隠して垂れ下がる袖。それだけを見れば暖かそうなものだが、下半身へと視線を下っていけば膨らんだシルエットのズボンの裾は膝よりも上にある。靴も地面を踏む足をすっぽり隠すだけであり、脚の半分以上が秋の夜風に晒されている状態だ。
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    DOODLEキョンシーコス一星を見て思いついたものその1。アレオリ時空的にスポンサー契約やらなんやらで広告塔的な役割ある=グッズとか販売してそうという安易な思いつきその1
    ハロウィンフェスとキョンシー ハロウィンフェスとは名ばかりに、制服として支給されたと思しいパーティーグッズをつけた店員と僕たちを除けば、ショッピングモールの中で仮装している人というのはほとんどいない。

    「まあ、そうですよね……まだ昼に近い夕方だし、それにハロウィンは何日も先なんですから」

     一星くんは指先まで覆い尽くす袖をだらんと垂らす。膝上丈のズボンから露出した脚を少しでも隠そうとしているかのようにも見える。秋に向けて肌を隠す服装へと移ろいゆく季節的に、待ちきれずに浮かれきっているようにしか思えない服装に、目を引くのも仕方ないことだろう。
     それもそのはず、少し気が早いと一笑するには、ハロウィンに合わせて売り出されるグッズの撮影用衣装は手が込みすぎていた。僕は吸血鬼、一星くんはキョンシー。良くできていたものだから撮影が終われば用済みというのはもったいない気がして、撮影終わりそのままの格好で外に出てきたが、衣装を貰ってハロウィン当日に着るべきだったかと少しばかり悔やまれる。
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